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スバルBRZのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.735(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    スバル BRZ

    system

    メインユニット:carrozzeria AVIC-CQ911ZP-DC
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO AX165MX080
    リアスピーカー:純正
    プロセッサーアンプ:audison AP 8.9bitDRC-MP
    ケーブル:SUPRA ciassic
    レーダー探知機:BLITZ TL241

    comment

    ナビのフロント出力をDSPに入れて、フロント3wayをマルチ駆動するシステムです。
    中高音域担当のツイーターとスコーカーは、音質重視でAピラーにインストールしました。

  • ダッシュボード


スバル・BRZの事例紹介です。

BRZは、トヨタの86とプラットフォームを共用するスポーツカーとして開発された車です。
時を遡ると、富士重工業(旧社名)は昭和43年(1968年)以降、日産自動車の系列企業でしたが、平成に入ってからのバブル崩壊の影響を受けて、日産の持ち分がそっくりGMに売却される展開を迎えました。
しかしながら、今度はGMも業績悪化を理由に、2005年にGMの保有分20%を全て放出することとなりました。この20%のうち、8.7%分の受け皿として手を上げたのがトヨタで、取得によって筆頭株主に浮上します。(その後2019年には20.00%まで増加)

この資本提携によって、トヨタの一部の車種の生産を請け負ったり、経営管理の技法を磨いたり、トヨタ系のダイハツから軽自動車の供給を受け入れるようになったりと、スバルは経営の安定に資するさまざまな恩恵に浴することとなりますが、最もシンボリックな成果が共通プラットフォームをもつスポーツカー「BRZ/86」の開発です。

初期型であるZC6型は2012年に発売され、スバルのお家芸の水平対向4気筒2,000ccエンジン(FA20型)を搭載していました。その後2021年になると、2代目となるZD8型にモデルチェンジし、2400cc(FA24型)へと400ccアップし、出力も235馬力と概ね30馬力ほどアップして今に至ります。


今回お迎えするのは、新車でご購入になられたばかりのBRZです。
お客さまには、かねてよりお付き合いいただいており、以前お乗りだった車から取しておいた機器のインストールをご依頼頂きました。

ご入庫時点でディーラーオプションのナビがついていましたので、これをヘッドユニットとして、DSPアンプを介し、フロント3wayとリヤスピーカーを鳴らすシステムです。

以下、コンポーネント紹介です。

◯ヘッドユニットとDSP
ヘッドユニットは、ディーラーオプションのカロッツェリア・サイバーナビ(AVIC-CQ911ZP-DC)(税込282,260円)です。
ディーラーオプションとして選べるナビは7インチのアルパイン製と、9インチのサイバーナビの2つあるようですが、サイバーのほうがついていました。

BRZのグレードにはSとRがあり、Rのほうはナビの4ch内蔵アンプによる駆動で、フロント2way+リヤの6スピーカー構成。Rの方はセパレート式のアンプがついて、フロント3way+リヤの8スピーカーという構成になっています。

今回はRの方でしたので、ナビのフロント出力をDSPに取り込んでフロント3wayで音場を作り込みます。
リヤ側については、内蔵アンプ→ケーブル→スピーカーと純正の状態の状態を維持し、基本的にフェーダー(前後出力バランス調整)をフロントに全振りして鳴らないようにして運用します。

◯DSP
DSPアンプは、ヘリックスと並ぶ欧州定番ブランドのaudison Prima AP 8.9bit(税込110,000円)です。

AP 8.9bitはその名のごとく、8chの内蔵アンプを持ち、プリアウト1chを含む9ch分のプロセシングができるモデルです。
この製品のアンプ1chあたりの出力は35Wですが、近年、内蔵アンプ出力を35 W→85 W(4Ω時)とパワーアップし、デジタル入力のサンプリングレートを94kHz→192kHz/24bitとスペックアップしたPrima AP F8.9bit(税込154,000円)というのも出ています。(モデルチェンジではなく両者併売)

ただし、出力が大きい分、筐体が幾分大きく(標準は191 x 131 x 34mm/Fの方は238 x 155 x 46mm)、排熱への配慮も必要になるため、ほしいスペックと設置条件によっては、標準モデルのAP 8.9bitを選ぶ積極的な理由はあるわけですね。(相対的に価格も低いですし)

◯スピーカー
当店人気のブルームーンオーディオの2wayモデルと、80ミリフルレンジの組み合わせです。
2wayはBLUE MOON AUDIOのミドルグレードであるAX165(税込93,500円)で、中音域担当の80ミリフルレンジはMX080(税込36,300円)です。

取り付けについては、ドアのウーファーは標準の位置で差し替えとし、中高域の2ユニットはAピラーに並べてインストールすることにしました。
BRZには、ダッシュボードの奥に純正のスピーカーグリルがついており、高音のツイーターと中音域のスコーカーが並べて配置できる作りになっています。従って、このプラットフォームをそのまま活用してインストールする手もあるのですが、より高音質を目指して、リスナー側に向けて露出取り付けすることになりました。

以上を持って、DSP駆動によるフロント3wayシステムをインストールしました。

いつも通りにウーファー(ドアスピーカー)をきっちり取り付けた上で、中高域は音質的なアドバンテージのあるピラー埋込ということで、大変良好なステージングを得られました。
スバルを象徴するブルーのボディと、ブルームーンオーディオ製品のブルーが溶け合って、雰囲気の良さもこの上なく、なかなか上質な空間が演出できたと思います♪

それでは、工程の様子をごらんください。

  • ディーラーオプションナビ

    ディーラーオプションのサイバーナビです。

    2020年モデルの市販モデルと同じで、オプションカタログ上の品番はAVIC-CQ911ZP-DCとなっています。
    価格は税込282,260円と、市販モデルと価格の差は無いようです。

    写真のとおり、オープニング画面はおなじみ六連星マークになっていますが、機能的なモディファイは一切加えられていないようです。
    従って、カロッツェリアお得意のスタンダードモード/ネットワークモードの選択も可能なので、2way+パワードサブウーファーまでなら、ナビデッキだけでフルマルチを組むことも可能です。

  • フロントドア

    フロントドアチェックです。

    ウーファーが収まるスピーカーグリルは、だいぶ個性的なデザインになっていますね。
    この2代目になってからは、まだアウターバッフル形式でのインストールはご依頼いただいたことはないのですが、やるとなったらデザインの難易度は高そうですね。。

  • アウターパネル作業

    アウターパネルへの作業が終わったところです。

    サービスホールを覆っていたビニールシートを外して、清掃と脱脂を行うところですが、バリバリの新車ですので汚れは全くなく、儀式的に済ませました。
    その代わりに、ブチルゴムは酸化が進んでいないので粘着力が元気です♪シコシコと気合を入れて取り除き、パーツクリーナーでキレイに拭き上げて仕上げます。

    その後、アウターパネルに短冊状にカットした防振材を貼っていきます

  • インナーパネル作業

    インナーパネルの作業が終わったところです。

    スピーカーホールには、MDFでカスタム製作したバッフルを取り付けてから、後ほどAX165のウーファーを固定します。
    インナーパネルの防振は、制振力が強いデッドニンググレード施工なので、ご覧のように全面貼りです。

    あまり起伏のないパネルにみっちり貼り込んで、振動源となるスピーカーバッフル周りは、更に重ね張りして足場を固めます。

    スピーカーケーブルはSAECのSUPRAを使っています。
    ベースグレードとしておすすめしているSPC-350から、ワンランクグレードアップする場合の有力候補です。

  • ウーファー取付

    ウーファー取り付け後のアップです。

    BLUE MOON AUDIOの2wayスピーカーのうち、AX165とRX165の2つは砲弾型のフェイズプラグがついています。

    フェイズプラグは、相対的に指向性の低い低音域に対して、指向性が高くて直進しがちな高音域の放射角度を広げる目的で取り付けられています。
    スピーカーをリスナーに向けて配置するホームオーディオでは、その恩恵は高くにないように思いますが、ウーファーを顔に向けてインストールすることが難しいカーオーディオでは恩恵大ですね。

  • ピラー加工

    Aピラーの様子です。

    冒頭でもご案内しましたように、ツイーターとスコーカーを取付けました。
    ツイーターは、耳の高さに来るように位置を決めて、スコーカーは、ピラーの取り外しに支障が出ない場所を探りながら高さと向きを決定しました。

    表面の仕上げは合成皮革貼りです。合皮が追随できないような凹凸がある場合は塗装のお世話にならざるを得ませんが、貼れるようなら合皮貼りがいいですね。傷にも強いし、しっとりした質感も出せます(手間はかかりますが。。)

    今回のAX165は前車からの移設とご案内しましたが、発売当初のブルームーンオーディオのツイーターは、アルマイト着色が退色しやすいものがあり、今回のツイーターもあせていたので、再塗装してみました。

  • DSP取付

    DSPアンプの設置状況です。

    最近のDSPは、シート下への設置も想定してかなりコンパクトに設計されていますが、このクルマのシート下はかなり狭く、「場所によって最大3センチ」位と条件が悪いので、トランクの天井に吊り下げる格好で取り付けました。

    今後、iPhoneなどのデジタルソースを入力してみようとなった場合は、デジタル信号を光信号に変換するためのデジタルトランスポート(オーディオテクニカ・AT-HRD1等)を追加することになります。iPhone等とデジタルトランスポートをつなぐUSBケーブルは、信号の品質維持の観点から2メートルが上限とされているため、室内設置が理想ですが、これについては筐体が小さいため、なんとかシート下に設置できそうです。

  • DSPコントローラー

    DSPコントローラーの設置状況です。

    といっても、今回はデジタルソース入力を行わないし、サブウーファーがあるわけでもないので、ソース切り替えの面でもボリューム調整の面でも、コントローラーはなくても良いのですが、、前車から外したままにしとくのもなんだか勿体ないので取り付けました。

    不要とは言っても、ドライバーシートにフォーカスを当てたタイムアライメントありのプロファイルと、左右均等に聞こえるアライメントなしのプロファイルの2つを登録しておきましたので、必要に応じて切り替えることは出来ます。

  • レーダー取付

    転ばぬ先の杖。レーダーを取り付けました。

    BLITZのTL241という機種で、レーザー取り締まりにも対応しているワンボディの商品です。
    ミラーまわりには、スバルの運転補助機構の「アイサイト」のカメラもついていますので、差し障りのない位置を選びました。

  • 電源取り出し

    最後はバッ直の様子です。

    アンプ、DSP、DSPアンプといった消費電力の大きな機器への給電は、バッテリーから直接ケーブルを引いて行います。
    当店では、プラス線とマイナス線の両方を室内に引き込む方法と、一般的なプラス線だけ引き込む方法のいずれかをお選びいただけるようにしております。
    今回はプラスだけでやりました。

    プラス端子を防護・絶縁するための赤いプラスチックの左手側から、コルゲートチューブに防護されてケーブルが出ています。
    途中、ヒューズを経由して、グローブボックス奥のあたりに位置するグロメットを通り、室内に引き込まれています。

  • 作業後記

    今回はBRZのインストール事例をご覧いただきました。

    ナビをソースとして、DSPで調整・増幅し、フロントスピーカーをマルチ制御するシステムで、昨今のカーオーディオとしては平均的な内容でした。
    もう一つ贅沢をいえば、パワードサブウーファーもほしいところですが、室内のインストールスペースの確保が難しい車なので善戦したほうだと思います。

    この機会に、BRZ/86におけるシステム構築の留意点について、スペースの制限についても考慮しつつ、まとめておこうと思います。

    ●3way活用(スコーカーは8センチ)
    ・スピーカー選定
    このクルマが他の多くと異なるのは、(SでもRでも)3way分のスピーカー格納スペースが設けられている点ですね。
    設置と調整の条件さえよければ、2wayより3wayのほうが歪みの少ないクリアな音が得られますので、できるだけ活用したいところです。

    スピーカーの選定としては、3wayセットとして販売されている製品あるいは、2wayのセットに8センチクラスの単体ユニットを買い足して構成する格好になります。
    3wayセット製品---
    FOCAL:PS165F3E
    ETON:PRS-165.3

    2wayに足せる単体8センチクラスユニット---
    BLUE MOON AUDIO MX080
    HELIX P3M

    ・ソース側
    その3wayユニットを駆動するソース側についてですが、ご賢察のとおりDSPアンプを入れてしまうのが手っ取り早いですね。
    3way=6chが最低必要なので、現在ポピュラーな8ch/6chアンプ内蔵のものがあれば十分です。

    リーズナブルなところでは、今回登場したaudisonのAP 8.9bit(税込110,000)の他、ESXのXE6440-DSP(税込82,500円)あたりになります。
    いずれも、プリアウト出力を備えていますので、(設置スペース確保に工夫を要するものの)パワードサブウーファーを追加することもできます。

    とりあえずナビだけで賄おうという場合は、2段階のとらえ方があります。
    フロント出力(片側1ch)で上出の3wayセット製品を鳴らす方法が一つです。
    ユニット間の調整は出来ませんが、メーカーの設計を手軽に楽しむことが出来、リヤスピーカーもなります。

    次はリヤスピーカーは鳴らさない前提になり、リヤ出力をドアウーファー、フロント出力の先に(2wayネットワークを介在させて)ツイーターとスコーカーをつなぐ方法です。
    もし、今回の事例に出てきたディーラーオプションのサイバーナビであれば、ネットワークモードでのDSP設定ができますので、チャンネルごとの帯域分割やタイムアライメントによって、より踏み込んだ調整が可能になります。

    ●設置スペース考察
    書き出しでもふれましたように、室内の設置スペースに制限のある車です。
    ・シート下
    ここはイタリアンスポーツカー並にせまく、部分的に3センチ位のクリアランスがある程度です。
    よって、DSPやパワードサブウーファーの設置は絶対に無理で、デジタルトランスポート(H23.0×W95.0×D68.0mm)あたりがいいところです。

    ・DSP設置
    これは事実上、トランク一択ですね。
    (1)フロア上の隅に置く、(2)上部に吊り下げる、のいずれかが現実的で、特に(2)はトランクの使い勝手を損なわないのでおすすめです。
    トランクルームのフロア下部(従来のスペアタイア格納スペース)も活用できなくはないのですが、深さが8センチ程度しかなく、排熱が円滑にいかないので、あまりおすすめできません。

    ・パワードサブウーファー設置
    トランク設置であれば、なんでもいけますが、室内設置となると方法が限られます。
    前述の通りシート下は無理なので、こちらの事例で紹介しているような、リヤシートに置いて、チャイルドシート固定用フックを活用して固定する方法の他、カロッツェリアの新製品TS-WX010Aであれば、助手席の足元奥に設置する方法も考えられます。
    TS-WX010Aはサブウーファー本来の重低音域を幅広く鳴らすのではなく、100Hzあたりをピークとして、ビートと量感を演出する道具なので、アップテンポなスポーツカーにはむしろ向いているかもしれません。


    少々まとまりに欠けてしまって恐縮ですが、留意点はこんなところかと思います。
    いずれにしましても、オーナー様のご希望を極力かなえられるように、プランを立てさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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