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VWGOLF7のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.689(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    VW GOLF7

    system

    メインユニット:VW純正 DISCOVER PRO
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:MACROM EXT-28TEXT-W6
    リアスピーカー:純正
    サブウーファー:KICKER CWRT8
    D/Aコンバーター:audiotechnica AT-HRD500
    プロセッサー:HELIX DSP PRO Mk2DIRECTOR
    パワーアンプ:GROUND ZERO、KICKER CXA800.1
    ケーブル:AcousticHarmony N1、BJ ELECTRIC SPC-M2
    キャパシタ:RockfordFosgate RFC10

    comment

    フロント2wayとサブウーファーをアンプレスDSPと2枚のアンプで鳴らすシステムです。
    ハイエンド機器のオンパレードで、製品総額100万円を優に超える充実の内容です。

  • ダッシュボード


フォルクスワーゲン・ゴルフ7の事例ご紹介です。

初代の発売が1974年で、今日も現行モデルとして販売されているフォルクスワーゲンのロングランモデルです。

フォルクスワーゲンのイメージというと、国有企業として発足と同時に開発・販売されたフォルクスワーゲン・タイプ1(1938年・通称?てんとう虫)を思い抱く方は多いと思いますが、それに次ぐ存在といっても過言ではないほど、広く認知されている基幹モデルです。
調べてみたところ、単一モデルシリーズとしては、?トヨタ・カローラ?フォード・Fシリーズ(ピックアップトラック)に次ぐ、世界第3位を誇る規模で、累計生産台数は3000万台を超えるそうです。(ちなみにカローラは2021年で5000万台超え)

ゴルフは発売以来、ゴルフ1、ゴルフ2、ゴルフ3と、明快な連番方式でモデルチェンジを重ねており、現行は2019年を起点とするゴルフ8まで登り詰めてきました。


今回お迎えしたのは、現行からひとつ前の型のゴルフ7です。
オーナー様は、実はDIY派のお客さまです。DIYというと、コスパ重視で、低価格の製品をとりあえず鳴るように取り付けて気楽に楽しむタイプの方と、そこそこの価格の製品を、こだわって取り付けて、納得行くまで調整も追い込むような求道的なタイプの方とに大別されますが、今回のお客様は、DIYでここまでのトップクラスの製品はなかなか買わないでしょう・・・という異色のお客様です。

ハイエンド製品なので、ある程度鳴るようにつければ、それなりの音は出るわけですが、これでいいのか?ちゃんとパフォーマンスが出せているのか?とモヤモヤ感が立ちこめてきて、、「プロのインストールテクを見てみよう」とご連絡いただく流れとなりました。

出来上がりのシステム概要としては、純正ヘッドユニットをソースとしたフロント2way+サブウーファーで、増幅系はアンプレスのDSPと、フロント用の4chアンプ、サブウーファー用のモノラルアンプという構成です。

○ヘッドユニット
ゴルフ純正の統合型インフォテイメントシステムで、DISCOVER PROという名前がついています。
最近のクルマのヘッドユニットはほとんどパソコンの世界で、ダッシュ部分にタッチパネルモニタと最低限の物理ボタンがあって、裏側にコンピュータ。増幅に必要なアンプはセパレート型というのが一般的ですが、2012年〜2019年のゴルフ7は2DINっぽい「デッキ」のような格好をしていて、アンプも本体に含まれています。

今回はデッキ裏のカプラーから、フロントスピーカー出力を取り出して、DSPに入力する格好をとりました。

○DSP周り
DSPはヘリックスのDSP PRO Mk2(税込176,000円)です。
ハイエンドDSPではトップシェアを誇るヘリックスで、10chまでプロセシングできるハイエンド機です。この上に12ch対応のDSP ULTRA(税込253,000円)というのがあるにはありますが、ここまでの多チャンネルが必要な方はなかなかいないので、実用上のフラッグシップ機といってよいでしょう。

上述のように、DSPへのメインソースは純正デッキのフロント信号ですが、この他にiPhoneなどのデジタルソースをダイレクト入力できるように、オーディオテクニカのデジタルインターフェースAT-HRD500(税込77,000円)を組み合わせました。
複数ソース利用となれば、切り替えのために必要となってくるコントローラーDIRECTOR(税込44,000円)も必要ですね。

○アンプ
アンプレスDSPから出力されるローレベル信号を増幅するアンプは、フロント4ch用がGROUND ZEROの GZPA Reference 4XS(税込323,950円)。サブウーファー用のモノラルアンプがKICKER CXA800.1(税込86,900円)です。

4chアンプのほうは、ドイツブランドのGROUND ZEROが誇るハイエンド機で、でっかいトロイダルトランスを搭載し、銅製のボディに身を包んだ、AB級動作方式の4chアンプです。
なかなかの値段のアンプなわけですが、実は同社のフラッグシップ機は、これの1段上の GZPA Reference 4PURE-SQという製品で、価格が税別880,000円。。。というわけで、今回のReference 4XSの宣伝文句は「Referenceならではの高品位なサウンドをお求めやすい価格で堪能できる4chパワーアンプ。」だそうです。

○スピーカー
フロントはmacrom製のEXT-28T(ツイーター・税込110,000円)と、EXT-W6(ウーファー・132,000円)で、サブウーファーはKICKERのCWRT8(税込39,600円)です。

EXTはエクストラの意で、イタリアの老舗macromがハイエンドスピーカーの頂点を目指して開発したフラッグシップ機です。
こういったクラスの製品はマルチチャンネルでの運用がほとんどなので、ネットワークつきのセットモデルではなくコンポーネント販売です。

あと、たってのご要望で、気に入っている別のツイーター(morrel・Piccolo165,000円)と差し替えて聴けるように、Aピラーへの取付部に工夫を凝らしてみました。


このように、当店の稚拙な営業テクではなかなかご購入いただけなさそうなハイエンド機のオンパレードを、しっかりインストールさせていただきました。

作業の様子をどうぞ御覧ください♪

  • フロントドア

    それではドアチェックからです。

    ゴルフらしい、堅実なデザインのドアです。
    純正オーディオの構成はフロント2way+リヤスピーカーとシンプルで、ドアスピーカーは16センチ。ツイーターはAピラーにレイアウトされています。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを取り外したところです。

    お客様の手によるデッドニングが施されており、macromのウーファーはメタルバッフルを介して取り付けられていました。
    メタルバッフルは金色に輝いていて、なかなかサマになっていますが、惜しいことに内径が微妙に合っておらず、スピーカーがほんの少し浮いた状態で固定されていました。

    バッフルとスピーカーバスケットに隙間があるのは、デッドニングうんぬん以前の問題ですので。補正しないといけませんね。

    ドア周りに関しては、お客様デッドニングはそのままで、スピーカーケーブルの引きこみと、スピーカーの付け直しをさせていただきます。

  • アルミスピーカーバッフル

    交換したスピーカーリングです。

    ・・・見た目が一緒で恐縮ですが、この手の製品はアルマイトゴールドのカラーがデフォなんです。ご了承くださいm(_ _)m
    macromのウーファーの内径に合うリングとして、当店定番のM&M DesignのPCD-1を起用し、スピーカーバスケット周りとのクリアランスを確保することが出来ました。

    これによってスピーカーのフランジ(ネジ穴のあいているフチの部分)とバッフルが密着し、デッドニング作業で塞がれたドア内の気密性が確保され、スピーカーが正常に稼働できる条件が整うことになります。

  • MACROM ツイーター

    ツイーターの設置状況です。

    製品はmacromのEXT-28Tです。Aピラーに埋め込みスペースを作り込んで取り付けました。
    ただ、一般的な埋め込み取り付けと違うのは、ユニットの周囲にスペーサー的な部分が見えることです。。
    次へ続く。。

  • ツイーター変身!

    大径ツイーターへの差し替えモードです。

    冒頭で触れましたように、オーナー様のご希望で、モレルのピッコロというハイエンドツイーターにも差し替えられるように作りました。

    ピッコロはmacromより直径が大きいので、ピラーの開口部の直径はピッコロに合わせ、ユニットをピラーに固定するバッフルボード(後出)はそれぞれのユニット用に、別寸法で設計しました。

  • ユニットとバッフルボードの関係

    それぞれのユニット用のバッフルボードです。

    お察しのように、バッフルの外径はピラーの開口部と同寸法です。
    内側の穴は、各ツイーターユニットの埋め込み内径に合わせてくり抜いてあります。

    ユニットを差し替える際は、Aピラーはそのまま。取り外す必要はありません。
    ユニットはギュッと押し込んであるだけなので、そっと引き抜いて、ギボシ留めのケーブルを抜き、ネジ止めしてあるバッフルボードを交換して、代わりのツイーターにつなぎ替えて、再度ギュッと押し込めば完了です。

    お気に入りのツイーターを気分で楽しめるなんて贅沢ですね♪

  • シート下

    シート下の状況です。

    DSPを中心とするコンポーネントはリヤのラゲッジスペースに設置していますが、デジタルトランスポート(DAコンバーター)だけは唯一、ケーブルの長さの制約(後述)のためにシート下に設置しています。

    これにiPhoneなどのデジタルソースを入力して、リヤのDSPへ出力します。
    本機への入力は主流のUSBのほか、同軸デジタルと、角型光デジタルにも対応しています。出力のほうは、ピンジャックによるアナログ出力が2つと、同軸デジタル、角型光デジタルの3パターンです。

    今回は、iPhoneからの入力がUSBで、DSPへの出力は同軸デジタルとしました。DSPへの入力に際しては、DSP側が再生できない帯域のデジタル信号が入力されないように、DSP側の機能を使用して、96kHz/24bitに固定して入力されるように設定しています。

    この状態では、入力信号が96kHz/24bitに固定されるので、これ以上大きい信号はダウンサンプリング、小さい信号はアップサンプリングされるようになります。
    ダウンサンプリングにしろ、アップサンプリングにしろ、なんか不本意(´・ω・`)な感じがするかもしれませんが、いろんなサンプリングレート/量子化ビット数の曲が混在していると、次々と円滑に再生されなくなってしまうため、「交通整理」の仕組みを有効にしたほうが実用的です。

    書き出しのところの「ケーブルの長さの制約」とは、USBケーブルの通信品質のことです。
    USB2.0の規格では最長5m(3.0では3m)までいけることになっていますが、オーディオ向けの低損失品としてに販売されている製品は最長2mが相場なので、iPhoneと本機を2m以内に抑えるために、全コンポーネントのうち、本機だけシート下に設置しています。

  • DSPコントローラー

    DSPコントローラーのDIRECTORはコンソール部分に設置しました。

    アクセスの良さだけ追求すると、シフトの手前や小物入れの中といった手もあるのですが、施工費を抑えめということで、ここに落ち着くパターンもおおいです。
    丸いつまみの左側にあるのは、純正の3.5mmAUXジャックとUSB入力用のポートです。
    コントローラーを設置したポケット部分自体は、もっと奥行きがあるのですが、純正ジャック類のパネルとつまみを同じ高さに整列させるめに、後ろ側に板を立てて固定しました。

  • ラゲッジルーム1階

    ラゲッジ部分のフロアには、サブウーファーが顔を出しています。

    こういったインストールを行う場合、スピーカーグリルの高さをフロアの高さと揃えるか、それ以下に抑えるのが常識的です。

    しかしながら、今回はウーファーボックスを含むアンプボード一式について、他ショップ(APPLAUSEさん)で制作されたものをオークションで入手なさったものを使うことになったため、微妙に寸法があっていません。

    振動板の保護を行わなければギリギリフラットになるのですが、それではあまりに男らし過ぎるので、いちおうグリルはつけて、その分だけは飛び出す格好になりました。

  • ラゲッジルーム地下1階

    フロアボードを外したところです。

    ショップさんのブログのエントリを拝見すると、他のゴルフ7用に製作されたウーファーボックス兼アンプボードのようです。
    もともとの対象車両はスペアタイアを積まない4WD車のようですが、今回のGTiはフロア構造が違っていて、かつスペアタイアがあるため高さがあります。よって、前述のようにウーファーグリル一つ分、飛び出す格好になりました。

    コンポーネントの紹介です。
    奥の右側の黒いのが、ヘリックスのDSP PRO Mk2です。純正ヘッドユニットのフロント出力orデジタルトランスポート経由のiPhone信号が入力され、各アンプに出力します。(ナナメ設置なのは配線の都合でやむなく、、です。ご了承ください。)

    その横でキラキラと目立っているのがGROUND ZERO GZPA Refarense 4XSです。DSPからもらった信号を増幅してフロントの2wayを鳴らします。

    中央は、薄型サブウーファーのKICKER CWRT8です。これだけ薄型のウーファーBOXなので、ほぼこのユニット専用という感じですね。そしてその右側が、サブウーファー用のパワーアンプKICKER CXA800.1です。

    ウーファーボックス左側は、、、アンプ??のフリしてますが、実はこれ電気を貯めるキャパシターなのです。
    RockfordFosgate RFC10という製品で、型番のとおり、10F(ファラッド)もの容量があります。この手前にヒューズを設置して、キャパシタから各機器に分配する様に配線しています。
    ちなみに、シート下状況でご紹介したデジタルトランスポートへも、ここから「送電」しております(`・ω・´)ゞ

    左右の機器設置のためのボードのみ当方にて制作したものですが、簡易固定です。
    今後、スペアタイヤを降ろしてサブウーファーのスペックアップをするとなった場合は、必要な強度をもたせて、手前半分の一式を作り直すように考えています。

  • USB取り出し

    ダッシュボード付近に戻って、コンソール脇に引き出しているケーブルです。

    片方は、DSPコントローラーから伸びてきているPC接続用(音響調整目的)のUSBです。もう片方は、シート下に設置したデジタルトランスポートへのデジタル入力用のUSBです。

    ちょっと見栄えがよくありませんが、後々、機器の構成と使い方が定まったら、別の場所に引き出すなり、ソケットにして埋め込むなりして落ち着ける予定です。

  • 配線加工

    最後はカプラ配線のアップです。

    冒頭で触れましたように、純正デッキ裏のスピーカー出力から、DSPへのメイン入力を取り出しています。
    写真のカプラは純正デッキの裏に挿し込まれているもので、手前に見える黒い絶縁テープの線が、フロント出力信号の4本です。

    純正のケーブルのカットは行わず、スプライス端子を使って分岐させる形で取り出しています。
    カットするにしろ、割り込み用の線を増設するにしろ、ギボシを使うと、透明な絶縁スリーブを含めて、それなりの容量が発生するので、その分スペースを圧迫します。
    あまり余裕がないときは、このスプライス方式はメリットが大きいです。

  • 作業後記

    今回はゴージャスなDIYのお手伝い事例。といった風情のお仕事をご紹介しました。

    コンセプトとモノの流れが一直線ではないので、リヤラゲッジ周りは調和に欠けた感はありますが、一通りのコンポーネントが揃い、相応の音が出る状態になりました。
    今後の見直し候補としては、ドア周りのデッドニングの程度、サブウーファー周りの造りあたりが挙がるのかなと思いますが、やっぱりそれなりのハイエンド機器ですし、音の輪郭を決めるツイーターの条件は良いので、現状でなかなかの音が出ています♪

    今回の案件の背景からすると、DIY派の方で手にあまるようになったら、どうぞ駆け込み寺としてご利用くださいね♪的な締めくくり方が適当なのかと思いますが、機器選定から始まる一連のシステム構築であれ、DIYのお手伝いであれ、お役に立てることなら何でも関与させていただきます。
    どうぞお気軽にお声掛けください。

    ご相談はお気軽に!ご連絡お待ちしておりますm(_ _)m
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