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BMWX7のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.660(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    BMW X7

    system

    メインユニット:純正(ロジック7)
    ドアチューニング:フロント
    フロントスピーカー:HELIX C1T、HELIX GRAPHIC GL3
    センター:HELIX C1T、BRAX GRAPHIC GL3
    リアスピーカー:純正
    ウーファー:HELIX C6B
    プロセッサーアンプ:HELIX V-TWELVE DSP
    コントローラー:WIFI CONTROL
    ケーブル:kaiser swing

    comment

    16スピーカー(9ch)の全スピーカーをDSPアンプ最大チャンネル数を誇るV-TWELVE DSPで制御しました。
    そのうちフロント3way+センタースピーカーについてはHELIX/BRAXのハイエンドコンポーネントでグレードアップしました。

  • ダッシュボード


BMW X7の事例ご紹介です。
Xシリーズは、皆様御存知の通りBMWのSUVモデルです。
2000年のX5を皮切りに、2004年にX3、X6(2008)、X1(2009)、X4(2014)、X2(2018)と、SUVの市場拡大と嗜好の多様性に歩調を合わせて、きめ細かくラインアップを拡大させてきました。

そしてシリーズ最新・最大・最強となるのが2019年発売のX7です。
全長5,165x全幅2,000x全高1,835とXシリーズ最大のボディに、直6DOHC・3000cc、340馬力を発生するディーゼルエンジンを積んだ、ハイパワーSUVです。

国内モデルのラインアップは、上記のスペックのエンジンを積んだ3グレード(xDrive40d / xDrive40d Design Pure Excellence / xDrive40d M Sport)に加えて、V8DOHC/4400cc、530馬力のM50iの合計4モデルが展開されています。

今回お迎えしたX7はディーゼルモデルの方で、兼ねてより当店をご利用いただいているお客様の車です。
車両ご購入のタイミングに合わせてオーディオ施工をご希望でしたので、お客様への納車前段階でディーラーさんからクルマを持ち込んで頂き、施工後に再度ディーラーさんにお返しするという連携で作業させていただきました。



システムの概要は、純正ヘッドの出力を12chアンプ内蔵DSPに入力し、フロント3way+センター+リヤと、すべてのスピーカーを最適化して鳴らすシステムです。
コンポーネントの説明は以下です。

◯ヘッドユニット
BMWのiDriveのオーディオ部分がヘッドユニットに相当します。
各社とも、インフォテイメント+エアコン制御+車両情報管理と、もはやオーディオのためだけの「ヘッド」ではないので、オーディオシステムを構成する部品がすべて「ヘッド」に含まれないケースも多くなってきています。

今回のX7もそれで、ある程度熱を持ち、一定の大きさもあるアンプはセパレート式になっています。そのアンプも、全チャンネルを制御する多チャンネルのDSPアンプと、その支配下でシート下のウーファーを受け持つサブアンプの2段構えになっています。

今回とりつけたDSPにはスピーカー出力を入力しますので、このセパレート式のアンプから各スピーカーに向かう配線のカプラーを抜いて、そこからDSPに入れる信号を取り出し、DSPで処理された出力を再度、純正のスピーカーケーブルに戻す形式をとりました。

◯DSPアンプ
老舗ヘリックスのV-TWELVE DSP(税込264,000円)を使いました。
これはヘリックスのDSPアンプのフラッグシップモデルで、その名の通り、75W出力のアンプを12個内蔵し、プロセシングch数はプリアウト出力2chを含む14chまで対応するというスペックを誇っています。

フロント2way+サブウーファーというシンプルな構成だと5ch、リヤを入れると7・8chくらいのチャンネル数があれば足りるわけですが、スピーカーがたくさんついた車を全部制御しようと思う場合、より多くの入力に対応した製品が欲しくなります。
V-TWELVE DSPの場合、上述のとおりハイレベル12ch(スピーカー出力)の他、RCA入力なら6chの入力に対応しています。

今回は車両のメインアンプから?フロントツイーター・スコーカーの信号(左右で2系統)、?センターの信号(1系統)を取り込み、ウーファー用のサブアンプからウーファー出力(左右で2系統)の合計5系統のハイレベル信号を取り込みました。
出力側については、末端のスピーカー数でいくと16個もあるのですが、合計7つあるツイーターはセットになっているスコーカーと同一のケーブルで鳴っているので、チャンネル数としては少なくなります。
フロントドア・シート下ウーファー・リヤドア・リヤサテライトがそれぞれ左右2chづつで、これにセンターの1chを足して、合計9チャンネルになります。

また、DSPのオプション機器として人気のWIFI CONTROLも取り付けて、各種設定変更・調整をワイヤレスで行えるように整えました。

◯スピーカー
今回はリヤは純正のままとして、フロント3wayと2way式のセンタースピーカーを社外に交換しました。
よりハイグレードな音を追求すべく、単品売りのコンポーネントスピーカーから選定することにして、ツイーターはヘリックスのC1T(税込60,500円/ペア)、シート下のウーファーも同じくヘリックスのC6B (税込71,500円/ペア)とし、中音域のスコーカーはヘリックスと同じオーディオフィッシャーグループのBRAXの8chユニット GRAPHIC GL3 (税込88,000円/ペア)としました。

検討の初期段階では、ツイーターとスコーカーをBRAXで揃えようと思ったのですが、BRAXのツイーターユニット(Graphic GL-1)は流石ハイエンドユニットだけあって外径59ミリ・埋め込み寸法24ミリと大きく、ミラー裏に収まらないため同50ミリ・21ミリのヘリックスC1Tで手を打つことになりました。

DSPはトランクルームの一部を囲って取り付け、室内は標準の外観に一切変更が生じないようにインストール。DSP設定で全ユニットの調和を図り、なかなか上質な空間が出来上がりました。お客様もお喜びいただけたようでした。

それでは施工の様子をどうぞ御覧ください♪

  • フロントドア

    それではドアチェックからはじめます。

    水平線を基調とした、ソリッドな印象のドアトリムです。
    このクルマのフロント3wayは、その他多くのBMW車と同様、中高域の2wayはドア側に、低域のウーファーはシート下に。というレイアウトになっています。

    ドア側は、水平線の下の台形のライトグレーのネット部分にスコーカーがあり、ツイーターはミラー裏の▲部分です。
    一般的なクルマでウーファーが付いている「定位置」はおおきなポケットに割り当てられています。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを取り外したところです。

    スコーカーが樹脂パネルに付いていますが、多くの方が想像されるような、スピーカー背面部分がドア筐体内に入り込むようなスタイルではなく、樹脂パネル上に組まれたヤグラの上に、宙に浮くような格好で取り付けられています。

    スピーカーの周囲のフランジ面と、ドアトリムのスピーカーグリルの周囲が密着(というほどじゃないけど接触)しているので、ドアトリムと写真の黒樹脂パネルとの空間がエンクロージャーとして機能することになります。よって、この両者がドア防振の対象となり、アウターパネル(鉄板)には手を付けずに環境を整えることになります。

    スピーカーケーブルの配線について触れておきます。
    今回、フロント周りのスピーカーを一新し、DSPで制御するわけですから、スピーカーケーブルもひととおり引き替えるのが定石ですが、BMWの新しいクルマ(型式がGで始まる世代)はドアの構造がそれまでと変わり、ウインドウモール(アウターパネルとドアガラスの間の水切り)を取り外して、ウインドウを外側から抜き取らないと、写真の樹脂パネルを取り外せない謎仕様になりました。

    そして、皆様のご想像(ご期待?)どおり、このウインドウモールは再利用不可(片側15,000円します)なので、部品代がばかになりません。一時は部品を購入することも検討したのですが、新しい車のせいか、注文から入手までの時間が読めないような情勢でしたので、購入は断念。樹脂パネルの脱着が前提となるスピーカーケーブル引き換えは見送ることにしました。

    これにより、スコーカーとツイーターは1系統が分岐する純正の構成のままとなり(システム図参照)、せっかくのDSP調整の自由度に制約がかかってしまいますので、部品の調達の目処がついたらなんとかしたいですね。

  • インナーパネル作業

    インナーパネル防振後の様子です。

    前述の通り、この樹脂パネルとドアトリムとの空間がスピーカーボックスになります。
    まずは奥の壁から防振に取り掛かります。防振材はオーディオテクニカのAT7550Rを使いました。

    このあと、純正の吸音材を戻します。

  • スピーカー取付

    スコーカーを入れ替えたところです。

    スコーカーとして起用したBRAXの8センチユニットGraphic GL-3に対して、MDFで作成したバッフルを取り付け、樹脂パネル上に設けられている三点の足場に固定しました。

    コレに加えて、スピーカーの振動板のと後ろの空気の行き来を抑制するため、密度の高いスポンジで壁を設けました。
    素材はオーディオテクニカのサウンドプルーフィングウェーブ(AT7442)です。スポンジの手前側はドアトリムの裏側に密着するので、背面への回り込みはかなり軽減されました。

  • ドアトリム防振

    ドアトリム裏の仕事の様子です。

    インナーパネルに対して、内側の壁となるドアトリムについても、防振を行います。
    インナー側と同じく、オーディオテクニカAT7550Rを配置して、共振しそうなところを押さえます。

  • ツイーター(純正)

    次にツイーター周りの説明に移ります。

    まず交換前の純正ユニットです。
    ご覧のように、ツイーターグリルに純正ユニットが付いています。

    冒頭で触れましたように、ドアのスコーカーと、このツイーターは同一のスピーカーケーブルで繋がっているため、ツイーターへの低音信号の流入を防ぐハイパスフィルターを備える必要があります。
    一般的にはツイーターユニットの背中に直接取り付ける方法が取られますが、今回はスコーカーからツイーターに向かう配線の途中に付いていました。

  • ツイーター(交換後)

    HELIX C1Tに交換後の様子です。

    冒頭で触れましたとおり、本来はスコーカーに使用しているBRAXのGRAPHICシリーズで揃えたかったのですが、サイズの都合でHELIXのC1Tになりました。

    確かに第一希望ではありませんでしたが、単品売り(ペア)で税込60,500円もするハイエンドユニットですので、情報量は流石です。
    ドア内のスピーカーケーブルは交換せず、純正のままとすることでご説明しましたが、それはそれとして、ツイーターのためのハイパスフィルタについては別途用意する必要があります。ということで、ハイパスフィルタを別途用意して取り付けました。

  • サブウーファー(純正)

    次にシート下に移動して、ウーファー交換前後を御覧ください。

    写真は純正ユニットです。
    直径20センチの薄型ウーファーです。これをウーファーと呼ぶか、サブウーファーと呼ぶか、ハッキリしませんが、純正システムではサブウーファーに相当するごく低い帯域が再生されているようです。

    オーディオ施工後は、最高から最低までのフルレンジ・ステレオ信号をDSP側で確保しますので、出力の際の切り分けは自由自在です。

    この純正ユニットはフロアに接着剤で貼り付けられています。日本的な感覚からするとかなり違和感がありますが、現実です。
    交換に際して、できるだけ再利用可能な形で取り外したいのですが、あまりにバッチリ貼り付けてあるのでそれなりに破損しました。
    もし、純正品に不具合が生じて交換となった場合、どんな見積もりが立つのが興味あります。

  • サブウーファー(交換後)

    交換後の様子です。

    使用ユニットはヘリックスのC6B (税込71,500円/ペア)です。MDFでバッフルを作って、フロアにフィッティングしてあります。
    この後、純正ウーファーグリルをかぶせて出来上がりです。

  • センタースピーカー(純正)

    次にセンタースピーカー交換前後の様子です。

    純正ユニットは2way形式になっています。最近の高級車で見られるようになったパターンですね。
    スコーカー側は、ドアについていたスコーカーとフランジ形状を変えて作られた製品のようです。ツイーターの方は全く同じものが付いていました。

  • センタースピーカー(交換後)

    交換後の様子です。

    スコーカー・ツイーターともに、ドアに取り付けたBRAXとHELIXのペア製品を単品で調達して取り付けました。

    ツイーターの方は、車両側の取り付け穴を少し拡大することでフィッティング出来ました。グリルネットは外したほうが抵抗が減ってよいのですが、全体を覆うスピーカーグリルとのクリアランスが厳し目だったので、そのままにしておきました。

    スコーカーの方はご覧のようにアルミ製のバッフルを使って取り付けてみました。

    ツイーターとスコーカーの帯域分割は、ドアに取り付けたコンビと同様にネットワークを介在させて解決しています。

  • 純正パワーアンプ

    最後の3枚はアンプ周りのご説明です。

    まず純正アンプの様子です。
    場所は左後ろのフェンダー内。ラゲッジルームの脇のところです。
    ここにロジック7と呼ばれるハーマンカードンのオーディオシステムの中核をなすDSPアンプが取り付けられています。

    ボディフレームに黒いプレス部品の台座が取り付けられていて、その上にアンプが乗っているのがご確認いただけると思います。
    冒頭で触れましたシート下のウーファー用の別アンプはこの台座の後方に取り付けられています。こういった構造を採らなければ達成できないような難しいアウトプットかなぁと思うのですが、、思想の違いと解釈する他ありませんね。
    ちなみに5シリーズ(F10)の標準オーディオ車は、同様にシート下のスピーカーは別アンプ方式になっています。

    冒頭のヘッドユニットに関する説明のところでも触れましたように、ヘリックスのDSP設置に際して、純正スピーカーケーブルの引き替えは行わず、純正アンプの出力をDSPに取り込んで、アンプと繋がっていた純正スピーカーケーブルに対して出力するという繋ぎ方をします。よって、施工に伴って加える配線のやりとりは、ラゲッジルーム奥に設置したDSP(後出)と、この純正アンプとの間でおこわなわれることになります。

    ちなみにバッテリーもラゲッジルーム内にあるので、電源の引き込みのためにエンジンルームから室内を縦断する必要もありません。。

  • DSP設置

    ヘリックスのDSPアンプV-TWELVE DSPの設置状況です。

    このクルマは7人乗りなのでシートは3列になっており、最後尾のシートの下のエリアを設置スペースに選定しました。
    具体的には、ラゲッジルームのフロアの地下一階部分になりますね。バッテリーや利用頻度の低いアイテムをしまい込んでおくための床下スペースの一番奥です。

    ここにアンプボードを組み、DSPアンプを固定しています。前コマで触れましたように、左後ろフェンダー内にある純正アンプとの間で入力と出力のピーカーケーブルが行き来しています。

    手前に二つ並んで見えるのがバッテリーです。そして右手前の赤くて太いケーブルが電源ケーブルです。
    仮にスピーカーの入れ替えを行わなかったとしたら、ほんとにラゲッジルーム内だけの作業で終わってしまいますね。

  • カバーを戻したところ

    床下スペースバスタブ状のカバーを戻したところです。
    DSPを設置したラインでカットして、底から先は柔軟性のあるカーペット生地に切り替えてあります。

    アンプの真上は遠慮していただくとして、手前側はもちろんのこと、左奥側も荷物を積んでいただいて結構です。
    なお、この上(シートを止めているボルトが見える水準)にフロアボードをかぶせて、ラゲッジルームの床として運用する構造になっています。


  • 今回は当コーナー初登場となるBMW X7のサウンドアップ事例を御覧いただきました。

    BMW向けプランとして長らくご愛顧いただいているBMWブライトオーディオパッケージでは1シリーズから7シリーズ、X、Z、iと幅広くカバーしています。
    プランの標準としては、センターを含むフロント側の全スピーカーと、リヤも含める場合は1対を想定していますので、DSPアンプは8chモデルを選定していますが、今回登場したX7のようにスピーカーたくさんのモデルで全部制御したい!とお考えの場合はV-TWELVE DSPクラスの出番ですね。

    アンプ内蔵型のDSPでは、扱えるチャンネル数が一番多いのはヘリックスで、最多は今回登場の14ch対応12ch内蔵のV-TWELVE DSPです。
    その他、10ch対応8ch内蔵のV-EIGHT DSP(税込187,000円)、8ch対応6ch内蔵のP-SIX DSP MKII(税込198,000円)とあります。

    9ch対応8ch内蔵あたりが老舗audisonが存在感を示し、そこから一気に混戦模様となってきます。(色々ご覧になりたいお客様は当サイト内のDSPデータベースを覗いてみてください)

    フロントメインでコンパクトに鳴らすシステムから、全世界を掌握する大きなシステムまで!
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    ご連絡お待ちしております。
    電話もお気軽に♪03-5913-8450です!