日産GT-RR35 NISMOのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.659(お問い合わせの際にお伝えください)
model
日産 GT-R R35 NISMO
system
メインユニット:純正
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO SX165
センター:なし
リアスピーカー:なし
サブウーファー:BOSEオプション用改造
パワーアンプ:carrozzeria GM-D1400?
ケーブル:kaiser swingcomment
GT-RスーパーサウンドアッププログラムV2のモディファイ事例です。
フロント2wayを交換、デッドニングで固め、リヤスピーカーをBOSE仕様車用サブウーファーに交換しました。ウーファーBOX内にカロッツェリアの小型アンプを組み込んで歯切れよくまとまりました。
日産GT-Rの事例紹介です。
当店の次期デモカーとして、R35GT-Rが欲しいなぁ、でも手が届かないなぁと思案していたのが、約7年前の2014年頃のことでした。
基本的に見送りムードになりかけていた時、ぎりぎりジャンプできそうな価格の掘り出し物件に遭遇し、GETしたのが今の赤黒R35です。
ちょっとした一大決心でしたし、支払いもラクじゃありませんでしたが、35に関する知見が深まり、専用プランやパーツの開発にも繋がり、そしてなにより、この車を介して知人やお客様の輪が拡がりました。少々無理はありましたが、頑張って飛び乗って良かったと思っています。
今回ご登場いただくお客様のクルマは、中期型のR35です。
お客様のご要望としては、標準のヘッドユニット+アンプは引き続き使う前提でのサウンドアップということでしたので、R35専用メニューとして提供させていただいているGT-RスーパーサウンドアッププログラムのV2プランにて、フロント2wayのスピーカー交換+デッドニングを行い、リヤスピーカーについても(オーナー様が調達した純正部品を組み込んで)サブウーファー化を行うことになりました。
以下、システム概要です。
◯ヘッドユニット
前述のように、前期型の標準システムを使います。
オーディオの操作ボタンはセンターコンソールパネルの上半分にレイアウトされており、デッキ本体(2DIN相当の筐体)はシフトレバーの前方のくぼんだところに入っています。
そして標準のアンプはセパレート式になっており、これは助手席シートのフロア下に埋め込まれています。このアンプがちょっとユニークで、左用(左フロントと左リヤ)と、右用(右フロントと右リヤ)とで、別の2chアンプが一つづつという構成になっています。
プランV1のフロントスピーカー交換の場合はこのアンプには手を入れませんが、リヤをサブウーファーとして運用するプランV2の場合は、この2つのアンプの内、一つをフロント用、もう一つをリヤ用に組み替えることで、別系統の制御ができるようにします。
今回もこれに準じており、?新設フロント出力の先にフロント2wayスピーカー、?新設リヤ出力の先にリヤスピーカーから格上げしたサブウーファーを繋ぐ格好になります。
◯スピーカー
フロント2wayスピーカーは、GT-Rスーパーサウンドアッププログラムで標準仕様として設定しているブルームーンオーディオのSX165(税込48,400円)です。
これは当店のド定番モデルでもあり、音の解像度と、カーオーディオ用途にふさわしいパンチ力、そして価格のバランスがとてもよい製品です。
これを上述の?フロント側出力の先につなぐわけですが、左右各1chに対して2wayのセパレート式スピーカーなので、付属のネットワーク
で上下の帯域に分岐させています。
◯サブウーファー(+小型アンプ)
R35の標準オーディオの場合、リヤシート中央にタテに並ぶ二つのスピーカーはリヤスピーカーとして運用されており、フロントスピーカー同様、フルレンジ(高音から低音までの全帯域)でなっています。
上述の通り、標準のアンプを組み替えて、?のリヤ出力を切り分けてもフルレンジである点は同じです。
プラン標準のV2の場合、この出力の先にローパスフィルターを付けて高音域をカットし、サブウーファー相当の帯域にしぼり、リヤスピーカーを低域専門で鳴らすという手を使います。
コレに対して、今回はオーナー様がBOSEオーディオシステム仕様車用のサブウーファーユニットを独自に調達なさったので、これをとりつけることになりました。
このユニットは標準車のリヤスピーカーユニットと容易にはめかえることができます。ただ、サブウーファー駆動用のアンプも筐体に内蔵されていて、このアンプを使うにはモノラルのハイレベル信号を入力する必要があります。
今回用意したリヤ信号はハイレベルのステレオ2chですので、教科書どおりに判断すると、まずハイローコンバーターで2chをローレベル信号に下げて→二股ケーブル等で合流させて実質的にモノラル信号にして→モノラルアンプに入力してハイレベルに昇圧して→BOSE純正アンプに入力するという回路を組むことになります。
これだとハイローコンバーターもアンプも必要になり、値段もかかってしまいます。注文のやかましいBOSEアンプ様のご機嫌をとるからこういう主体性のない話になるわけなので、いっそ退陣させて、カロッツェリアの4ch小型アンプGM-D1400?(税込17,600円)に入れ替えることで値段と手間を下げることにしました。
これならば、助手席下からもってきたリヤ用のハイレベル2ch信号をそのまま当機に入力して、2つあるサブウーファーユニットをブリッジ接続で鳴らすだけで済むので、コンポーネントが減り、音質も上がります♪
こんな感じで、標準メインアンプを前提として、フロント2wayのグレードアップと、リヤのサブウーファー化を果たしました。
DSPやらアンプよりも、まずはスピーカー周りの整備が大事です。今回の手入れにより、ご入庫前に比べてかなり音質・パワー感ともにアップしました。
オーナー様はサブウーファーユニット調達に加えて、サブウーファーボックスのデッドニングをDIYすることでシステム構築にご参加いただきましたので、達成感もひとしおだったのではないでしょうか、だいぶご満足いただけたご様子でした♪
それでは施工の様子をご覧ください。
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フロントドア
それではドア外観チェックからです。
純正の状態を保った中期型のドアです。
特に変わったところはなく、とてもきれいに維持されてますね。靴のすり傷も見当たりません。
標準オーディオはフロント2way+リヤの6スピーカーで、対するBOSEシステムだと11スピーカーになります。
内訳はフロント側が3way+センタースピーカー、リヤ側はリヤトレイ上のリヤスピーカー、リヤシートバックのサブウーファー(2個)となっています。
フロント3wayの場合の中音域のスコーカーは、ドアハンドルの手の甲のあたりに埋め込まれるような感じでつくことになります。
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ドアトリム取り外し
トリムを外したところです。
こ、これはかなりきれいですね。
ビニールに透明感があるし、スピーカーも損傷してません。
過去には破れているばかりか、前期型に至っては、雨が入って緑っぽくなってるのもありました。。
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アウターパネル作業
アウターパネルまでの作業が終わったところです。
ビニールシートを取り外して、ブチルゴムを取り除き、全体を掃除して、クリーナーで脱脂します。
その後、アウターパネルの防振を行います。素材はDr.ArtexのEarth Quatroです。
中央のアルミフレームはボルトで脱着できるので、作業性がよくて非常に助かります♪
ただ、フレーム中央部に取り付けてあるパワーウィンドウのモーターが一時的に宙ぶらりんになるので、作業中はモーターと接続されているワイヤーに無理な力が掛からないように、気をつける必要があります。 -
インナーパネル作業
インナーパネル側が終わったところです。
スピーカーホールのところにMDFで制作したバッフルを固定し、ブルームーンオーディオのSX165を取り付けます。
バッフルには黒サフェーサーで防水塗装を施し、耐久性をもたせるように配慮しております。
配線については、ツイーターがミラー裏ということで、ドア内で2wayが完結するので、ネットワークをドア内に取り付けています。
ウーファーの上にアルミ・ガラステープで留まっているのがそれですね。ここからウーファーとツイーターにそれぞれケーブルが伸びていきます。
防振はデッドニンググレードなので全面貼りです。素材はDr.ArtexのGOLD HDです。
振動の源となるスピーカーの足元は、小さく切った防振剤を瓦(かわら)のように並べて固めています。
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純正ツイーター
純正ツイーターを裏側から見たところです。
ドアトリムの上に顔を出している三角は、このパーツの上半分に当たる部分ですね。
下半分がインナーパネルに固定される格好となりますので、ツイーターカバーの固定方法としてはかなりしっかりした部類です。
純正のツイーターユニットは写真の通り、金属製のステーで押し付けられるように固定されています。
ブルームーンオーディオのSX165のツイーターの取り付けに際しては、ハウジングからユニットのコア部分を取り出し、写真のブラケットの受け側に小加工を施してフィッティングします。
最後に、写真と同様に金属製ステーを使って固定します。 -
純正リヤスピーカー
今回のスポットライトともいえるところです。
ここについては冒頭でお伝えしたとおり、純正リヤスピーカーをBOSE仕様車用サブウーファーユニットに交換することになります。
写真は純正のリヤスピーカーユニットで、16cm径のユニットが二つ並んでいます。コレに対して、交換予定のBOSE仕様だと20センチが二つ、上下に角度をつけて詰め込まれています。
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BOSEサブウーファーユニット
こちらがBOSE仕様のユニットです。
BOSEシステムはとにかく20cmウーファーにこだわりがあるようで、(将来はわかりませんが)設置スペースがある車に関しては必ず、このユニットが登場します。
このボックスの取付自体は、左右6箇所に伸びたステーを使って、標準ボックスと全く同様の固定方法をとっていますので、まさにポン付けといってもいいほど簡単に付きます。
しかしながら、冒頭でお伝えしたように、アンプ周りに知恵を発揮することとなりました。
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ボックス防振
アンプの話に行く前に、ボックス内部の全容をごらんください。
ボックス内の防振はお客様ご自身でやってみたいとのことでしたので、材料と方法をお伝えしてお願いしました。
もう少しキワまで貼り込むとベターですが、まあ合格点でしょう!
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サブウーファー用パワーアンプ
ボックス内下部をクローズアップすると「内蔵アンプ」が見えてきました。
上述の通り、ボックス内にあったBOSE用アンプをカロッツェリアの小型4chアンプ、GM-D1400?に置き換えました。
写真は置き換え後の様子です。
助手席シート下から伸びてきた2chのリヤスピーカー出力をハイレベル信号のままアンプに入力し、2chを1chにまとめるブリッジ接続にて、2つあるサブウーファーユニットに接続しています。
もとの純正アンプが取り付けられていた金属製のステー内にお行儀よく収まってくれたので、OEMのように仕上がりました。
元のアンプを無理に活かすのに比べて、部材購入の費用も施工の手間も省けて、音も見栄えもよくなったので、なかなか良い判断だったと自画自賛しております。 -
サブウーファーグリル
最後はスピーカーグリルの外観です。
こちらもお客様による調達です。
標準のグリルだと、上下に角度をつけて設置されているBOSEスピーカーが丸見えになってしまうので、このグリルは不可欠でしたね。
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作業後記
今回はR35GT-R向け専用プログラム「GT-Rスーパーサウンドアッププログラム」V2のモディファイ事例を御覧いただきました。
当プログラムは2015年のご提供開始依頼、大変多くのお客様にご利用いただいております。m(_ _)m
当初から一貫してJBL製のコンポーネントで固めてまいりましたが、2020年後半よりスピーカーはブルームーンオーディオに、DSPは欧州系ブランドにリニューアルしております。
比較的低価格だったJBL時代に比べて、それなりに価格は上がることになりましたが、音の解像度・パワー感はそれ以上に向上していますので、コスパ的には良好なレベルを保てていると思います。
以下にプログラム内の3つのプランの概要をご紹介しておきます。
オーディオリフレッシュをお考えのオーナー様がいらっしゃいましたら、どうぞご参考になさってください。
●標準プラン3つ
【V1】フロントスピーカーの交換+デッドニング(136,400円)(BOSE車:245,300円)
【V2】V1にリヤスピーカーをサブウーファーとして運用するための加工を加える(203,500円)(BOSE車非対応)
【V3】V1にリヤスピーカー交換とDSPアンプ交換を加えたV3(398,200円)(BOSE車:534,600円)
●オプション2つ
・ツイーターを露出させるツイーターマウント制作(44,000円)
・アルミダイキャストグリルが美しいアウターバッフル制作(60,500円)
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