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メルセデスベンツSLクラスSL350(R231)のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.639(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    メルセデスベンツ SLクラス SL350(R231)

    system

    メインユニット:純正COMMAND(NTG4.5)
    インターフェイス:BeatSonic IF16STA
    モジュレーター:interplan DTM-01
    TVキャンセラー:interplan CTC

    comment

    地デジチューナーに割り込ませるモジュレーターを使って、車載モニタでスマホのミラーリング再生ができるようにしました。
    スマホホルダーをしっかり固定するために取り付けベースをカスタム製作しました。

  • ダッシュボード


メルセデス・ベンツ・SL350の事例紹介です。

泣く子も黙る!?説明不要のラグジュアリーアイコンですね。
今をさかのぼること66年。300SL(W198)という型式で1954年にデビューした、メルセデス・ベンツが誇る2シータースポーツモデルです。
初代モデルは、後々まで続くソフトトップのロードスタータイプか、見た目も華やかなガルウイング式のドアの二択でした。2代目以降はガルウイングが終わって(着脱可能な)ハードトップつきのクーペに置き換わりました。
5代目となる2001年のR230からは金属屋根が電動開閉するバリオトップに統一されました。その後、2011年に6代目(R231)にバトンを渡し、現在に至ります。

デビュー時期が早く、歴史のあるSLは世界中のセレブの皆さんに愛され、成功と栄華の象徴として語られる車ですが、特に日本市場における評価の醸成の背景に関しては、昭和の大スター・石原裕次郎さんの存在が大きいですね。

シルバーに輝く初期型ガルウイング・300SLが、若かりし頃の彼の愛車としてメディアにくりかえし露出していました。皆が上を目指し、皆で同じテレビを見ていた高度成長期。お父さんやおじいさんが抱いた憧れの記憶や言葉は世代を超えて引き継がれ、今日のSL、ひいてはメルセデス・ベンツのブランド価値に因果の轍を残していることは想像に難くありません。



さて、今回ご登場いただくSLは、6代目のSL350です。

ナビ・オーディオを含むインフォメーションシステムとして「COMMANDシステム」によって制御され、ハーマンカードンのプレミアムオーディオを装備した車です。現状のオーディオシステムそのものにはご不満はないものの「iPhoneのソースをミラーリングしたい」というご要望でご相談いただきました。
加えて、なかなか先進的な機構を持ちながらも、市販品の宿命である微妙なグラグラ感が気になるスマホホルダーをキチンと取り付けたい、との課題もいただきました。

ということで、以下のような解決策をご提示し、ご用命頂きました。。

●ミラーリングの件
interplan社のDTM-01(税別60,000円)をいう製品を使って、iPhoneの出力を割り込ませることにしました。

この車はCOMMANDシステムの手前にセパレート式の地デジチューナーを持っていて、アンテナで受信した放送をデコードしてCOMMANDに送出する仕組みになっています。
このDTM01は、このアンテナと地デジチューナーの間にカプラーオンで割り込ませて使う機器で、アンテナ経由で受信するチャンネルに対して、DTM01にコンポジット(赤・白・黄色)入力した画像&音声信号を「もう一局チャンネルを追加」する方法で送出する仕組みになっています。
これにより、COMMANDのモニタで選択できるチャンネルが一つ増え、それを選ぶとiPhoneのソースが映し出される。ようになります。

なお、iPhone本体のLightning端子の出力は、そのままDTM-01に入力することができませんので、BeatSonicのインターフェース(IF16STA・税別13,000円)によってHDMI→コンポジットに変換させています。
あと、ミラーリングとは関係ありませんが、お約束のTVキャンセラー(interplan CTC・税別35,000円)も同時に取り付けました。

●スマホホルダー取り付けの件
拝見したところ、ホルダーにそっと置くだけで両脇のアームが締まり、スマートフォンをホールドするという、なかなか秀逸な機構をもつホルダーをお使いでした。
ワイヤレス充電にも対応しており商品性は素晴らしいのですが、ダッシュボードへの取り付けの点においては、エアコン吹出口orアーム式と差別化が図れないために、かえってザンネン感が強調される状態でした。
これをしっかり取り付けようということで、車体側のマウントをカスタム製作することにしました。

車体側の支持部品とホルダーは、ボールジョイントでつなげる構造になっていましたので、ダッシュボードにぴったりフィットする形状のベースを設計し、(支持部品から採寸した)ボール状のキノコが生えたような格好のマウントを制作し、ダッシュ側に固定。そのキノコに対してホルダ本体を取り付け、きっちり仕上げました。


曲データのストレージ or Spotifyなどの受信といった楽曲のソースに、Youtubeのような動画配信が加わり、総合エンタメステーション♪と化したスマートフォン。Apple CarPlay/Android Auto対応車の場合、標準システムでも一部のソースは楽しめますが、スマホをそっくりそのまま拡張表示できるミラーリングのニーズは根強いものがあります。
これはDTM01のような機器を使えばなんとかなるのですが、スマホホルダーの取り付け品質については、ポン付けでは超えられない深い溝があります。

今回はこれらを一挙に解決した事例です♪どうぞ御覧ください♪

  • 出来上がり状態


まずは今回の一連の作業が完了した状態を御覧ください。

iPhoneのホーム画面と同じ映像が左上の車載モニタにも表示されていますね!
COMMANDシステムへのスマートフォンを接続は、音声のみであればBluetooth経由で可能ですが、ミラーリングはできないんですね。今回取り付けたinterplanの DTM-01と、BeatSonicの IF16STAで実現しました♪
Bluetooth接続はハンズフリー通話のために引き続きお使いになるそうですが、音楽関係は圧倒的に音が良い今回のモジュレーター経由一択!とお慶びでした。

適度な存在感を示しつつ、iPhoneをそっと支えるスマートフォンホルダーのほうに話を移します。

スマートフォンを置くと、両脇のアームが電動で締まってホールドしてくれるという楽しい仕掛けになっています。メッキ部分の造形もなかなかで、メルセデスの車内にとてもマッチしているのですが、これ結構安いんですね(・o・)!

そんなバリューのある製品ですが、取付部はその他大勢の商品群と差が出せず、それなりのグラつきが出てしまうのが今回の課題でした。その解決策が、背景に溶け込んでしまって哀しいほど目立たないホルダーマウントです。

  • 仕組みとメイキング


製品は冒頭でもお伝えしましたように、エアコン吹出口などに固定する支持部品と、ボールジョイントで固定する方式になっています。
この支持部品側のボールを採寸し、ダッシュボードに合わせて作ったマウント上に再現してやれば、がっちり固定マウントが出来上がるというわけですね。

工程としては、まずホルダーを固定したい位置を特定して、ボール部がどのあたりに来るとよいか決め、ダッシュボードからそのボール部までの立ち上がりの造形をデザインし、3Dプリンターでパーツを作ってフィッティング。という流れになります。
3Dプリンターで出力するためのデータづくりは一定の手間がかかりますが、今回のようなケースの場合、ダッシュボード側の曲面をぴったりトレースするのでなければ、そう難易度は高くありません。

厚紙などで外形を決めて、こっち側にむける角度を測定して、採寸したボール部を加え、ダッシュ側の面は平面としてデータを作り、ワンピースのパーツとして出力します。
その後、写真のようにパテですき間を解決し、表面をきれいに整えて、塗装して出来上がり。ダッシュへの取り付けは強度のある両面テープで行います。

コード関係については、パネルへの穴あけが一切NGでしたので、視界に入りにくいように配慮しつつ、取り回しています。
もし、一箇所だけちょこっと切削してすき間を作らせていただけるなら、コードが一切表に出ないようにすることも可能です。
給電用のUSBケーブルを今回作ったマウントに通し、ダッシュボードの内側に引き込んで、ACC電源に接続。という感じですね。
(※ミラーリングの場合はライトニングケーブルだけが下側にちょこっと出ます)

最後に充電に関する技術的な話ですが、iPhoneの8以降で無接点充電に対応している機種は、Lightningケーブルが接続されている状態だとケーブル経由の充電が優先されるという事です。
どっちも繋がっているからより早く充電できるじゃないの?なんて乱暴な話ではないようです(笑)
あと、急速充電についても、有線の方が早いようですね。なお、有線・無線のどちらの場合においても、温度センサーが発熱を感知すると充電制御機能が作動するようです。

  • 外部入力

    次に外部入力関係です。

    冒頭でお伝えしたように、純正の地デジチューナーに対して、外部入力分の追加チャンネルを送出してやる方法で実現しています。

    写真の左側が地デジチューナーで、右のグレーの箱がモジュレーターです。
    もともとはチューナーに挿さっているアンテナのカプラを抜いて、モジュレーターに挿し、モジュレーターからの出力を(アンテナのカプラ経由で)チューナーに戻してやるという回路になります。本機右上に並んでいるのブルーのカプラ2つがその出入りですね。
    (複数のアンテナを自動的に切り替えるタイプのチューナーの車に取り付ける場合は、アンテナ合成器を使ってまとめてやる必要があります)

    本機左下の赤・白・黄色が外部入力になります。いわゆるコンポジット入力ですので、DVDプレイヤーでもゲーム機でも、アナログ出力の大概の機器は接続できます。
    今回はiPhoneをつないでいるわけですが、HDMI出力なので、コンポジットに変換するためにBeatSonicのアダプター(IF16STA)のお世話になっています。

    ちなみに左上の赤黒ネジネジはACC電源です。。

  • 新チャンネル爆誕!チャンネル登録お願いします!

    そして無事接続された画面の様子がこちらです。

    モジュレーターによって新規開局されたチャンネルは「11チャンネル」として認識されたようです。
    以後、外部入力を使用する場合は、11チャンネルをプリセットに入れておけば一発選択可能になります。これは快楽ですねぇ。

  • 外部入力のコネクタ部

    最後にiPhoneの差込口まわりをご覧いただきます。
    だいぶピントがずれてて恐縮ですがお分かりになりますね。アームレスト下の収納スペース内です。

    左奥が今回増設したHDMIとUSB(充電用)のソケットです。BeatSonicから出ている USB9という汎用ソケットを使って、埋め込み加工しました。

    右側はもとからついている純正コネクタで、上がマルチメディアインターフェイスで、純正アクセサリーの外部機器接続ケーブルをつなぐことができます。
    下はUSBポートで、今回はスマホホルダーへの電源供給に使っています。

  • 作業後記

    今回は外部入力増設&スマホホルダーマウント製作の事例をご紹介しました。

    スマホがあらゆるエンタメの入口になって久しいですが、音声の入力のみで、音質はそこそこで良い場合はBluetoothで十分ですよね。
    今の車の標準オーディオはほとんど対応していると思います。しかしながら、画像を伴うソース入力方式の多様性の点と、ニーズの量との兼ね合いで標準装備というわけにはいきません。

    Apple CarPlay/Android Auto対応をオプション設定する車は増えていますが、扱えるソースは一部に限られるので、いつもの操作感のままミラーリングしたいという方は少なくなく、そういった場合は専用のアフターパーツのお世話になることになります。

    お乗りのお車とつなぎたい機器をお聞かせいただければ、ご予算に応じてご案内いたしますのでお問い合わせください♪

    あと、今回の目玉のスマホホルダーマウント。
    今回のように車体側の支持部品と分離できる構造になっている場合、かなりの完成度で制作できることがお分かりいただけたと思います。

    スマホのホルダー側は各社工夫をこらした製品がいろいろありますが、ダッシュボードへの取付部品については、微妙にグラつく吹出口取り付け式か、ある程度平らな面が必要なクレードル式か、物々しいアーム式のいずれかなんですよね。
    良くも悪くもこれが「相場」なので、気になさらない方が大半ですが、いやいや納得してるわけじゃないんだけど・・と感じる方はどうぞご相談ください。

    ご希望のホルダーと、車両への加工許容度を前提に、解決策を提案させていただきます。給電式の場合は配線の全隠しも可能です!

    ご相談はお気軽にドウゾ♪
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