日産GT-RR35のオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.622(お問い合わせの際にお伝えください)
model
日産 GT-R R35
system
メインユニット:純正
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:JBL STADIUM GTO600C
センタースピーカー:JBL CLUB3020
リアスピーカー:JBL STADIUM GTO620
プロセッサーアンプ:audison prima AP 8.9bit
ケーブル:kaiser swingcomment
GT-RスーパーサウンドアッププログラムのV3のカスタマイズ例です。
フロント2way+リヤに加えてセンタースピーカーも交換し、audisonのDSPアンプでドライブ。センターとおそろいのカスタムグリルを使ってリヤスピーカーのアウターバッフル化も行いました。
日産GT-Rの事例ご紹介です。
現行のR35型は2007年デビューで、本年で13年目を迎えました。時間的にだいぶ煮詰まってきましたので、次期モデルの話題が日に日に盛り上がっています。
2021年説、2022年説。ガソリンエンジン、フルEV、PHEVと諸説入り乱れ、”次期GT-R”で画像検索すると、勝手予想の良くできたCG画像が、ざっと20件以上ヒット(笑)と、スポーツ新聞もびっくりのカオス状態(笑)。
結局なーんにもはっきりしていないというのが実情のようですね。
あーでもないこーでもない。予想空想夢想の世界は盛り上がる一方ですが、現行モデルには様子見・買い控えの気配ナシ!
堅調な販売状況を映して、今回お迎えしたGT-Rは、納車されたばかりの新車です!
前々から当店サイトの、GT-R専用メニューのGT-Rスーパーサウンドアッププログラムならびに数々の施工例をご覧いただいていて、納車と同時にご依頼いただきました。
ご指定いただいたプランはGT-Rスーパーサウンドアッププログラムをベースにしたグレードアッププランです。
●標準プラン3つ
【V1】フロントスピーカーの交換+デッドニングのV1(110,450円)
【V2】V1にリヤスピーカーをサブウーファーとして運用するための加工を加える(181,100円)
【V3】V1に4chアンプ投入とリヤスピーカー交換V3(235,000円)
●オプション2つ
・ツイーターを露出させるツイーターマウント制作(40,000円)
・アルミ合金とカーボンコンビのJBLグリルが美しいアウターバッフル制作(35,000円)
この【V3】+オプション2つをベースに、以下を追加しました。
?4chアンプをDSPアンプに変更
?センタースピーカー取付
?リヤスピーカーをアウターバッフル化し、サブウーファーとしての安定性を強化。
?センター・リヤのスピーカーグリルをカスタム製作し、統一感を演出。
スピーカーはすべてJBLです。
フロントがSTADIUM GTO600C(税別30,000円)(標準のCLUB602CTPからアップ)
リヤがSTADIUM GTO620(税別18,000円)(標準のCLUB622からアップ)
センターはCLUB3020(終売/後継はCLUB 322F税別9000円)をそれぞれセレクトしました
DSPは老舗audisonのprima AP 8.9bit(税別100,000円)を使いました。
9chのプロセシングをこなし、35Wのアンプを8ch分内蔵した定番モデルです。
これに純正デッキのフロント出力とリヤ出力を入力して、出力側はツイーター・ドアウーファー・リヤスピーカーに各2chづつと、センターに1chの計7chを使ってドライブ。DSP設定によって音場を最適化しました。
2017年マイナーチェンジから標準装備のセンタースピーカーも交換し、リヤはアウターバッフル。DSPアンプでトータル制御と、これまでご紹介してきたカスタムプランにはなかった新パターンです。
センター交換に伴う大掛かりなダッシュボード降ろしも見どころ?の一つです。施工の様子をどうぞお楽しみください♪
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フロントドア
最初は施工前のドアの外観です。
標準オーディオ車なので、右下のウーファーと、ミラー裏のツイーター、リヤ、それぞれ左右2つづつで計6スピーカーですね。
BOSE車の場合、スコーカー(ミッドレンジ)がドアハンドルの奥(手の甲のあたり)に埋め込まれています。
ウーファーは個性の乏しいルックスですが、今回はアルミとカーボンでできたJBLのグリルを使ってアウターバッフル化しますので、シブかっこよく生まれ変わります♪ -
ドアトリム取り外し
それではトリムを外していきましょう。
ドアの縁を囲うU字型のリブに上端のアルミフレーム、中央のブリッジと、R35型ならではのスケルトンなドアです。
こんなところは変更ナシでずーっと同じかなと思いきや、生産年数に応じた不具合対策・改良の跡が見られます。
俗に中期型と呼ばれる2010年以降のドアでの変更点が、左下の白いネジアンカーです。
前期型では、この位置になにもなかったのですが、経年でドア内装が浮いてくる症状がおきるため、対策としてネジ止めする機構を加えたようですね。
当店のデモカーも2008年式前期型ですので、気付くと内装が浮いています。なんか後加工できるといいんですが。
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アウターパネル作業
アウターパネルの施工が終わったところです。
サービスホール。。というかスケルトンを覆っていたビニールシートを外し、ブチルゴムを取り除いて清掃・脱脂した後、防振材を貼っていきます。
GT-Rスーパーサウンドアッププログラムでは、防振効果の高いデッドニンググレード一択なので、材料は短冊状にカットし、貼り付けは等間隔です。
使用する素材はDr.ArtexのEarth Quatro(4.0みり厚)です。
事実上、インナーパネルがないので、作業性はこの上なく良好です。 -
インナーパネル作業
あとはスピーカーを付けるだけ。の状態です。
スピーカー配線を済ませ、少し高めに積層したバッフルを固定して、アルミテープで防水処理を済ませたら、防振材で全面を覆っていきます。
元があれだけ「がらんどう」ですので、覆うとか貼るというより、壁を作る感覚ですね。
素材はDr.Artexのearth Gold HD(2.6ミリ厚)です。
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アウターバッフル
施工後の外観です。
プラの純正グリルと比べてかなり迫力のある格好になりました。
アウターバッフルの定義は、「ドアトリムの表面と同水準、あるいはそれ以上に振動板をせり出させた状態」を指します。一見、かっこよいグリルをポン付けしただけのように見えますが、前のカットでも触れましたように、スピーカーの位置が高くなるように、MDFのバッフルを積層して盛り上げてありますので、構造が異なっています。
よく見ていただくと、グリルのふちのカーボンリングを挟んで、ドアポケットのネット部分と、振動板の周囲のダンパーラバーの水準がほぼ同じになっているのがわかると思います。
これによって、振動板から発せられる波動が、内装の内側に伝播することよって生じる「こもり感」がなくなり、音のキレと室内への展開力が格段に向上します。
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リアスピーカー
リアスピーカー施工後の状態です。
GT-Rの標準オーディオのリアスピーカーは2個縦並びになっています。
GT-RスーパーサウンドアッププログラムのV2以上では、リアスピーカーへの出力の高音域側を絞って、サブウーファーとして使います。
プラン標準では、標準の位置でスピーカーを交換し、防振しますが、今回はセンタースピーカー用に制作したシンプルなグリル(囲みの中)を気に入っていただけて、是非後ろにも♪となったので、グリル付きのアウターバッフル形式で制作しました。
制作には、例によって3Dプリンターを使いました。
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吸音材充填
表側のバッフルとスピーカーを取り付け、配線したら、吸音材を充填します。
吸音材の目的は、?箱の中で乱反射する波動によって起こる定在波を解消して、共鳴の発生を防ぐのと、?仮想的な容量稼ぎが2大です。
後者的にはほぼ問題ないのですが、前者の理由から吸音材をつめます。
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ツイーターマウント
こちらは大好評のツイーターマウントです。
GT-Rのツイーターグリルはほんとに質素で、迫力に欠けるんですよねぇ。
そんな背景があってか、GT-Rスーパーサウンドアッププログラムをご用命いただく7割くらい?のお客様にご注文いただいています。
こちらは造形が込み入っていることもあって手作りですが、ツイーターをはめ込むラッパ状の筒部分だけは、別パーツとして3Dプリンターで作って
います。
これは品質と生産性向上よりも、エッジをシャープに仕上げるために使うリューターによる怪我リスクの低減が主眼です。
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センタースピーカー
センタースピーカー入れ替え後の様子です。
標準の表情に乏しいスピーカーグリルに比べると、ちょっとかっこよくなりました。これを含めて4枚シリーズでお伝えします。
もともとは純正のグリルの下で入れ替えだけ行うムードでしたが、プランニングの過程で、ドアはドアでアウターで露出させるんだし、、センターもスピーカー配線を引き直す手間はかけるんだし、ここもいっとく??というノリが発生し、センターもアウター化することになりました。
デザインはデッサンで確認させていただき、ほぼおなじになるようにデータを作って、3Dプリンターで出力!です。 -
センタースピーカー取付時の戦況
やっぱりこうなっちまいますね。の図。
センタースピーカー取り付けに加えて、配線引き込みの関連作業を予定していることもあり、きれいさっぱりバラして準備しました。
大げさに思われるかもしれませんがドリルの刃を当てたり、鋭利な工具を扱ったりと、ダッシュボードの表面に傷をつける要因が少なくないので、ここまでやっておくメリットはあります。というか、この前提じゃないとおっかなくて逆にビビってしまいます。
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助手席シート下
シート下の活用状況の様子です。
ここにはaudisonのDSPアンプ、prima AP 8.9bitを沈めています。
GT-Rのシート下のフロアの一部は20cm近いくぼみがあり、発泡スチロールで埋められています。
ここを必要分切除して、場所をつくりました。
純正デッキのスピーカー出力(フロント/リア)がここに入り、フロント2way+センタースピーカーと、リヤスピーカーに向けてスピーカーケーブルが出ていくことになります。
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おまけ画像1-純正ナビ
ダッシュ分解&スピーカー出力取り出しの都合で拝んだナビです。
日産といえばクラリオン昔から安定のコンビです。
「床に落とした場合は廃棄すること」と書かれています。
落とした人はやっぱり怒られるんでしょうか?こういう表記見ちゃうと、気になりますねぇ。
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おまけ画像2-アースポイント
ドアヒンジ付近の写真です。
アースポイントというと、だいたい車両の中央に偏っていますが、GT-Rの場合こんなところにアースポイントがあります。 -
作業後記
今回はGT-Rスーパーサウンドアッププログラムのカスタマイズ事例をご覧頂きました。
当プログラムは2015年からご提供開始しており、数多くのGT-Rオーナー様にご用命いただいて参りました。
当初は規定の3プラン+オプション2つの組み合わせの枠内でご注文いただくのがほとんどでしたが、小型で高性能がアンプやDSPアンプが続々と発売されるのに連れて、カスタマイズのニーズが増え、スピーカーブランドの変更まで含めると、いまではプランそのままで。というケースのほうが少なくなってきました。
お客様のご予算とご希望に合わせて、柔軟に対応させていただきますので、お気軽にご相談くださいね。
以下にプラン内容の再掲と、カスタマイズのアイデアをご紹介しますので、参考になさってください。
●標準プラン3つ
【V1】フロントスピーカーの交換+デッドニングのV1(110,450円)
【V2】V1にリヤスピーカーをサブウーファーとして運用するための加工を加える(181,100円)
【V3】V1に4chアンプ投入とリヤスピーカー交換V3(235,000円)
●オプション2つ
・ツイーターを露出させるツイーターマウント制作(40,000円)
・アルミ合金とカーボンコンビのJBLグリルが美しいアウターバッフル制作(35,000円)
○カスタマイズのアイデア
・標準のJBLからスピーカー変更
・アンプのグレードアップ、DSPアンプへのシフトアップ
・センタースピーカー交換/取付
・センタースピーカー/リヤスピーカーボックスのアウターバッフル化←New!!
ご連絡はお気軽にどうぞ♪
電話もお気軽に♪03-5913-8450です!