インストールギャラリー

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。

事例No.604(お問い合わせの際にお伝えください)

ボルボ 24GLE

システム
メインユニット:Retrosound
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:JBL CLUB5000C
リアスピーカー:純正
パワーアンプ:内蔵
ケーブル:kaiser swing
コメント
一見、純正デッキに見えなくもない不思議なフィット感がウリのアメリカ製デッキに交換し、フロントスピーカーをJBLで2way化しました。
ダッシュボードに思い切ってフラッシュマウントしたツイーターとあわせて、純正オプションを思わせる仕上がりになりました。

旧オーディオデッキ







ボルボ240の事例ご紹介です。
通常ですと、ダッシュボードの外観からスタートいたしますが、今回は省略して交換前のデッキの写真から始めます。

ボルボ240は1974年から1993年までの19年間の長きに渡って生産された車です。
生産終了後も、240で確立された基本デザインはV系にそっくり引き継がれて生き続けており、まさにボルボのDNAといっていいほどの、名実ともにボルボを代表するクルマです。

直線を多用した見るからに質実剛健な雰囲気と、その昔、ボディの丈夫さアピールのためにポスター等に掲載されていた、クレーンで車体を何台も積み上げた写真から醸成された「頑丈なクルマ」の鮮烈なイメージが人々(≒おじさん)の脳裏から消えることはなく、いまも世界各国で多くのファンの方々に愛されつづけているクルマです。

当コーナーをお楽しみいただいているお客様ならお分かりの通り、当店のお客様には、高年式車のさらなる音質改善♪タイプの方と、コイツにずっと乗り続けたい。ずっと維持できるように仕事がんばる!タイプの方に大別され、240なんかは後者を代表するクルマの一台といってよいでしょう。
当コーナーにも2台の240GLEと多くのV系のクルマを登録させていただいています。

今回の240も、愛情たっぷりに過保護にしてもらってる一台で、オリジナルイメージをキープしたサウンドアップをご依頼いただきました。

メニューとしては、デッキ交換とサウンドアッププログラムによるスピーカー交換です。

デッキは今回が初めてのご紹介となるユニークな製品です。
アメリカのRetrosound(レトロサウンド)という会社から発売されている製品で、旧車のオーディオデッキ風のフロントパネルの中に、USBやブルートゥースといった最新の機能を詰め込んだデッキです。
性能的には現行デッキのエントリモデル水準ですが、旧車になじみやすいデザインがウリの製品です。
(なお、↑この写真のデッキは交換前です。ケンウッドのE242という1DINデッキで、2011年のモデルです。)

スピーカーはJBLのCLUB5000Cを使いました。
このクルマはスピーカーが内装側についていて、音質的にはイマイチなのですが、軽度の加工によってインナーパネル側に固定することが可能です。
この時代のボルボですので、ドアの鉄板は強烈に厚く、燃費的には微妙ですが、エンクロージャーとしては最高!デッドニンググレードのドア防振と相まって、格段に音質を向上させることが出来ます。

ツイーターはオーナー様のご指定により、仰天びっくりな方法にて取り付け。
当店的にも、すっきりさせるには意外とベストなんじゃないかなぁと思っていた方法ですので、非常に納得して作業させていただきました。

オールドボルボの温もりを保ちながら、音も機能も最新にアップデートするリニューアルプランです。
施工の様子をどうぞ御覧ください♪

レトロサウンドのデッキ




こちらが今回の注目ポイントのnewデッキです。

アメリカのRetrosound(レトロサウンド)という会社の製品です。

iPhone接続/ラジオチューナー/USB/RCA外部入力/ブルートゥース/ハンズフリー通話と一通りの機能を持ち、内蔵アンプは定格25W×4chです。
性能的には、DSPなしの現行デッキとほぼ同等で、特筆に値する点はありませんが、旧車オーナー様の悩みのタネである、デッキ交換時のデザイン年代の不整合問題に対して、ほどよい解決策を提供してくれています。

基本的なデザインの違いによってLaguna、Apache、Detroit等の12種類に分かれており、更にフェイスパネル・トグルボタン・つまみのデザインとメッキの有無を選んでカスタムできるようになっていて、インパラやマスタングなどのオールドアメリカンマッスルから、比較的あたらしめのクルマまで、オリジナルイメージをキープしたアップデート需要に幅広く応えています。
今回調達したのはLongBeach(ロングビーチ)という名前の製品です。

前述の通り、日本メーカーの製品に比べると、機能面で特に秀でた部分はなく、基本価格が400ドル程度と、コスパが高いようには感じにくいかも知れませんが、超絶スタグフレーションまっしぐらの日本はともかくも、海外の感覚ではリーズナブルな部類なのだろうと思います。

こちらのメーカーさん、ご商売はなかなか繁盛しているようです。
当店も業販で入れられるように段取りしましたので、ご興味のある方はどうぞお問い合わせください。
https://www.retromanufacturing.com

USB&AUXケーブル




グローブボックス内です。

デッキから出ている入力用ケーブルのUSBとAUX、各2本づつを引き出してあります。
iPhoneやデジタルソースはUSB、アナログ出力はRCAに接続し、デッキの入力切り替えで選びます。

ハンズフリー用マイク




ステアリングコラム上です。

ハンズフリー通話用のマイクはできるだけ目立たないように、とのことで、定番のここに設置しました。




パワーアンテナスイッチ




プロショップお得意の対処療法です。

この車両は、その他多くのクルマと同じで、ラジオアンテナが電動で伸びるタイプなのですが、今回導入したデッキのパワーアンテナ用の電源が常時出力になっているため、オーディオの電源が入っている間は、ラジオを聞いていない時でもアンテナが伸びっぱなしになってしまいます。

そこで、、必要な時だけアンテナが伸ばせるように、アンテナユニットへの給電制御スイッチを設けました。
両面テープで貼り付けるタイプで穴あけ不要なので、車両への負担はゼロで済んでいます。

フロントスピーカー




デッキ周りのご紹介が終わったところで、音関係に移ります。
まずはドアスピーカーです。

このクルマの標準は、フロント・リヤの4スピーカー仕様ですが、今回はフロントを2way化しました。
ユニットの大きさは13cmで、背面のプラスチック製ベースと、表のスピーカーグリルとで、ドアトリムを挟むように固定する構造になっています。
ドアトリム固定なので、インナーパネル(鉄板)への固定に比べて、振動板の動作によってスピーカーバスケット自身が微振動し、せっかく発生させた波動が相殺されやすい構造ということになりますね。

スピーカーグリルの周囲のプラスチックベゼルは純正品です。
今回はこのような標準の外観を完璧にキープしたまま、インナーパネル側への固定に変更して、格段の音質アップを図ります♪

ドアトリム取り外し




いつもどおりに工程解説を3部構成でご紹介します。

まずはトリムを外したところです。
スポンジシート多用など、執拗なスピーカーホール隠蔽が得意技の欧州系といえども、30年近く前のモデルともなるとシンプルな感じですね。
でもプラスチックシート近い質感のビニールで、白なので、ちょっとはオシャレ?です。

この白いビニールシートはサービスホールを塞ぐように貼られているのですが、よく見ると、一番下はサービスホールの中に差し込まれています。
なるほど、こうすればほぼ水は内側には入ってきませんね。

アウターパネルデッドニング




インナー側を掃除したら、アウターの防振です。
造りが動作を容易に連想させるドアオープナーの開閉機構、ウインドウ動作のための大きな歯車。童話の挿絵のようなほっこり感が漂っております。

この時代のボルボは鉄板も厚くとても頑丈です。
テレビCMの演出から薬の成分、個人情報の扱いまで、過去の常識が現代の非常識に転じている例は枚挙に暇がありませんが、燃費一辺倒の現代にあってはありえないゴッツリ感です。

でも、オーディオ的にはめちゃ×2ウエルカムです。
これだけしっかりしていると、ほんとに高性能なエンクロージャーが出来上がります。

インナーパネルデッドニング




最後はインナーパネル側です。

デッドニンググレードですので、インナーパネルを全面的に覆っています。
最近の車だと、ドアオープナーの連結は自転車のブレーキのようなワイヤー方式ですが、こちらは連結棒方式?なので、防振材と接する部分に逃げを設けています。

一般的な車の場合、この写真の段階でスピーカー取り付けのためのバッフルボードがついていますが、240の場合、インナーパネル側に施されたプレスのトップラインに、真っ平らのドアトリムが密着する構造になっているため、インナーパネルに直接バッフルを固定する方法がとれません。

この後、ドアトリムを戻し、ドアトリムのスピーカー周りの開口部を軽く挟み込むような感じでバッフルボードを固定した後、スピーカーを取り付け、最後に冒頭でご覧いただいた純正のプラスチックベゼルをかぶせておしまい。という流れになります。

ツイーター取付




最後にツイーター取り付け状況です。

後付けパーツではありますが、随分とすっきりした印象を受けるのではないでしょうか。
それもそのはず、ツイーターをのっけているのではなく、差し込んであるからです。

そのためには、、驚きの!ダッシュボード穴あけ加工を敢行しております!
この方法は、お客様からの直々のご要望で、ぜひこんな風に取り付けたいとのご指定いただきました。
一応、背面のクリアランスなどを確認したうえで了承をもらって決行いたしました。

作業後記




今回は240GLEのサウンドアップ事例を御覧いただきました。

サウンドアッププログラムによるスピーカー交換、デッキ交換のいずれも、当店のごくごく標準的なメニューではありますが、ヒストリックカーとのマッチングに配慮して開発されたデッキは、なかなか新鮮でした。

あと、今回の実践で自信をもったのは、ツイーターの取り付け方法です。
標準の外観キープが原則であるはずの愛車のダッシュに穴を開けてしまうという仰天取り付け!だったわけですが、今回、オーナー様のご指定を受けて実行したものの、実はイケるはずなんだよなぁと思っていた方法で、機会があればお客様の生の反応を見てみたいと思っていたのです。

そして取り付け完了後に見てみると、、。
れっきとした後付けツイーターではありますけども、標準のダッシュボードのルックスを著しく損ねているかといえば、全くそんなことはなく、むしろオリジナルのイメージを現代に合わせて「マイナーチェンジ」したような、あるいは純正オプションのような自然さが漂っているではありませんか。

そして実際に、かなり気に入っていただけたようなリアクションだったので、この発想に対する自信を深めた次第です。

うろ覚えですが、岡本太郎さんの言説に、「伝統芸能のように寸分違わぬ再現を目指すことにも一定の意味はあるが、伝統の本質とは、オリジナリティを保ちながら時代に合わせて進化させることだーっ!」といったようなのがあった記憶があります。

今回の一風かわったリニューアル用デッキの選定と同様、やわらかな進化を体現した例として、後の参考にしていきたいと思います。

今回の240事例を含めて、ヒストリックカーのオーディオアップデートをご検討の方がいらっしゃいましたら、どうぞご相談ください。
ご希望・ご予算に応じて柔軟にプランいたします。

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