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マセラティギブリのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.567(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    マセラティ ギブリ

    system

    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:JBL 660GTi
    リアスピーカー:純正
    パワーアンプ:純正
    ケーブル:kaiser swing

    comment

    サウンドアッププログラムでフロント2wayをJBLフラッグシップスピーカーに交換しました。

    純正アンプがマルチチャンネルでしたので、高音質を狙えるバイアンプ接続にしています。

  • ダッシュボード全景

    マセラティ・ギブリのスピーカー交換の様子です


  • マセラティ・ギブリのスピーカー交換の様子です

マセラティ・ギブリのダッシュボードです。
イタリアの高級車というと、総じて華々しく、非日常的な印象も強いメーカーが多いですが、実用的なセダンボディにシックさと凄みを高次元でバランスさせた、唯一無二のテイストがウリの高級ブランドです。
非常にエクスクルーシブな佇まいと、本気のマフラー音のコントラストがたまりません♪

当コーナーでは、クアトロポルテの前モデルのフロントスピーカー交換(新設)純正ヘッドユニット交換(移設)といった、比較的手の混んだ事例の登録がある影響か、マセラティオーナー様にお問合せ・ご来店いただく機会が少なくありません。
今回のお客様もそんなオーナー様のお一人です(^o^)。

さて、当コーナー初登録となるギブリのメニューはサウンドアッププログラムによるスピーカー交換です。

入念なデッドニングで環境を整え、JBLのフラッグシップモデルである660GTi(税別30万円・前車から移設)をインナーバッフル形式で取り付けます。
配線については、もともと、スピーカー毎に1chづつアンプが割り当ててあるマルチチャンネル方式(贅沢!)でしたので、ツイーターとウーファーの出力を660GTi付属のバイアンプ対応ネットワークに入力し、それぞれのユニットに繋ぐ方法を取りました。

あわせて、音響チューニングの一環として、センタースピーカーの検証も行いました。

アナログ時計が映える、シックなツートーンのレザーインテリアの外観を一切損ねることなく、パワフルなJBLサウンドを堪能できる一台ができました。
施工の様子をどうぞ御覧ください(^o^)

  • フロントドア

    マセラティ・ギブリのスピーカー交換の様子です

    ドアトリムの様子です。

    お高いクルマですが、奇をてらうこともなく、シックでシンプルなデザインです。
    ただ、高級車全般に言えることですが、ネジ頭はもちろんのこと、パーツの固定ツメや、接合部の隠し方が非常に巧妙なので、分解にはそれなりの気遣いが必要ですね。
    養生テープ類でしっかり保護して、最新の注意で工具を滑り込ませる。。ような感じです。

    ドアのスピーカーレイアウトは、右下の定位置にウーファーのみです。
    ツイーターは、ダッシュボード両端。Aピラー根本についています。

  • ドアトリム取り外し

    マセラティ・ギブリのスピーカー交換の様子です

    気を遣って(笑)トリムを外したところです。

    サービスホールの存在を忘れさせるくらいにフラットなスポンジシートに覆われています。
    厚みもリッチですね。こういった養生が、室内の上質な雰囲気の演出に一役かっているんだなぁと感じます。

    純正スピーカーは樹脂製のブラケットで高さを出してあるタイプです。

  • アウターパネル作業

    マセラティ・ギブリのスピーカー交換の様子です

    アウターに手を付けております。

    スポンジシート、というかマットを剥がし、きれいに清掃および脱脂します。
    純正スピーカーも取り外して、アウターパネルに防振材を貼っていきます。

    今回は制振力の強いデッドニンググレードで施工しますので、アウターの材料は短冊状にカットし、等間隔に貼っています。

    インナーパネルをよく見ると、一枚のパネルにサービスホールが空けてある「ワンピース」ではなくて、中央の柱は別パーツをボルト留めしてあるんですね。
    更に良く見ると、スピーカーホールが空けてあるおにぎり型のパネルも、別パーツをリベットで留めてあるようです。
    前者は組み立てやすさのためでしょうか、後者は剛性の向上に役立っているような感じがします。

  • インナーパネル作業

    マセラティ・ギブリのスピーカー交換の様子です

    インナーパネル側が終わったところです。

    スピーカーJBL660GTiは、MDFで積層したインナーパッフルを介して取り付けてあります。
    高さのあるバッフルの場合、内側の筒状の部分が長くなり、その分、空気の出入り(背圧)に抵抗が生じますので、テーパー状に加工してヌケをよくします。
    あわせて、面を平滑にするのと、雨水の侵入を防ぐ意味で、アルミガラスクロステープをぐるっと貼ってあります。

    黒い塗装は米国SEM社のプライマーサフェーサーを吹いています。
    単純に黒スプレーで塗装するのと違い、厚みのあるプライマーですので、高い防護性があります。

    スピーカーケーブルを通す作業には、かなり苦労がありました。
    見えない部分に穴をあけたり、削ったりと、あれこれ手間がかかり、配線引き回しだけでほぼ1日を要してしまいました。

    最後に防振材の施工です。
    デッドニンググレードですので、ご覧の通りの全面貼りです。

  • 純正ツイーター

    マセラティ・ギブリのスピーカー交換の様子です

    ダッシュボードのピラー根本に設置されている純正ツイーターです。

    分解したというよりも、車両から出ている配線が妙に短く、カバー取り外しと同時に、パカっと外れてしまいました(笑)

    スピーカーケーブルは、冒頭でお伝えしたように、全ユニットがパワーアンプから直接配線されています。
    しかしながら、ツイーターにはハイパスフィルターが到着されていました。
    アンプの設計が済んだ後で、調整が必要になったのでしょうか??

    ツイーターは12Ωでフィルターが1.5μファラッドでしたので、8500kHzの-6dbカットという計算になります。

  • ツイーター換装

    マセラティ・ギブリのスピーカー交換の様子です

    660GTiのツイーターに交換したところです。

    ぴったり寸法が合っていて、無加工で取り付けたように見えるかもしれませが、カバー側は、3か所のツメだけを残し、筒状の壁をすべて切り落としてあります。
    ツメのところはオリジナル通りなので、純正への戻しも可能です。

    660GTiのツイーターのケーブルは、筐体から生えているのではなく、ケーブルを差し込んでイモネジで締め込んで固定するタイプです。

  • 大型ネットワーク

    マセラティ・ギブリのスピーカー交換の様子です

    ちょっとトランクの方へ移動いたします。

    660GTiには、カーオーディオ用とは思えないほど大型のパッシヴネットワークが同梱されています。
    今回の場合、シート下等、室内への設置は難しいので、トランク内への設置としました。

    トランクのフロアを専有せず、ケーブル長と工賃を抑える策として、リアトレイ吊り下げ方式で取り付けてみました。

  • センタースピーカーの処遇

    マセラティ・ギブリのスピーカー交換の様子です

    センタースピーカー付きシステムで、フロントの他ユニットを交換した場合、バランスを見直す必要があります。

    確認後の処置の選択肢としては、
    1)抵抗を入れて音量を小さくする。
    2)ハイパスフィルターを入れて、低い方をカットする。
    3)撤去する。
    の三択になります。

    まずは1)を試してみます。
    いくつかテスト用のコンデンサーをあてがいますが、そもそもスピーカーの音が良くないので、2)を検討してみますが、しかし、今回は配線が非常に短く、加工するのが困難でしたので3)に落ち着きました。

    ただ、デジタルアンプ搭載車の場合は外して終わり。とは行かないケースがあります。
    インピーダンスミスマッチによるアンプのプロテクション(動作停止)が発動してしまうことがあるのです。この場合、プロテクションがかからないように細工をする必要があります。具体的には、スピーカーが接続されていると誤解させるために、もとのスピーカーの抵抗値に近い抵抗を入れることになります。

  • デジタルアンプのプロテクション対策

    マセラティ・ギブリのスピーカー交換の様子です

    今回のギブリはデジタルアンプ搭載車で、外してしまうとプロテクションがかかりましたので、抵抗を与えてやる必要が出てきました。

    適切な値の抵抗を接続すればいいのですが、ユニット接続用のカプラーがツイーターのそれと共通でしたので、抵抗代わりに純正ツイーターを流用することにしました。
    なにも養生しないと音がしますので、接続して、吸音材でしっかり巻いて、ダッシュボード奥に沈めました。

  • 純正センタースピーカー

    マセラティ・ギブリのスピーカー交換の様子です

    一応、取り外した純正ユニットの写真をあげておきます。

    オレンジスポンジだと、JBL製と脊髄反応してしまいますが、ヨーロッパ製品でした。
    今後、社外品に交換する場合は、この現物から、フランジ形状およびネジ穴の位置をコピーしてバッフルを作ることになります。

  • 作業後記

    マセラティ・ギブリのスピーカー交換の様子です

    今回はマセラティ・ギブリのサウンドアップ事例をご覧いただきました。

    内容的には、サウンドアッププログラムによるフロント2wayスピーカーの交換ですので、ごくごく標準的なメニューですが、外車は総じてドアの造りに個性があり、さらに高級車だと、あらゆる部品の脱着に手間がかかったりと、多様性が生まれてきます。

    今回は、脱着の難易度はまあそれなりでしたが、スピーカーケーブル引き直しの手間が大変でした。
    そういった苦労がありながらも、しっかりしたインナーバッフル固定とデッドニングにより、660GTiのパフォーマンスを引き出せたように思いますので、ショップとして満足できております。

    さてさて、クルマのオーディオのグレードアップには、川上のデッキ、プロセッサ、アンプから、川下のデッドニング、スピーカーと手をつけるところは複数ありますが、最も体感(聴感)上の変化が得られやすいのは音の出口である、川下のデッドニングとスピーカー交換の部分です。

    当店の人気メニューのサウンドアッププログラムでは、デッキ裏からドアに渡るスピーカーケーブルの交換、ドアの防振、インナーバッフル製作、スピーカー交換と、ドア周りのグレードアップをワンストップで完成させるメニューを、(トラブルがない限り!)一日の納期でご提供しています。

    価格は73,300円(税別)+お好みのスピーカー代とコストパフォーマンスも抜群です。
    ちょっと音にこだわりたいお客様。どうぞお気軽にご相談ください
    電話もお気軽に♪03-5913-8450です!