ボルボ240GLEのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.466(お問い合わせの際にお伝えください)
model
ボルボ 240GLE
system
メインユニット:DENON DCT-R1
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:JBL RT602C
リアスピーカー:無し
パワードサブウーハー:Cerwinvega VPAS10
パワーアンプ:MOSCONI GLADEN ONE 80.4
ケーブル:SUPRA classic2.5h、audiotechnicacomment
2000年頃に施工させていただいたシステムのトラブル解消とシステムアップです
アンプをマッキンからモスコニに変更して、サーウィンベガのパワードサブウーファーを投入しました。
VOLVO240のダッシュボードです。
1993年の発売終了から24年が経過し、一言で言えば「時代を感じるデザイン」ですが、往時を知らない若い方も含めて、質実剛健でどこか温かみのあるこのデザインに親しみを感じる方は少なくないのではないでしょうか。
オーナーは、当店店主がインストーラーとして勤めていた一之江のお店の頃からお付き合い頂いているお客様です。
最後に施工させていただいてから、15年近く?経つでしょうか、車自体は大切にメンテナンスされ、コンディションが良好に保たれている様子でしたが、(今回入れ替えた)マッキントッシュのアンプMC420の故障を含む数点の不具合が発生して、ついに音が出ない状態でのピットインとなりました。
今回の施工では、貴重なDENONのヘッドユニットDCT-R1には続投していただいて、まずは、アンプをモスコニの4chモデル「GLADEN ONE 80.4」に交換。更に、この機会に低域の強化ということで、人気のパワードサブウーファー、サーウィンベガのVPAS10を追加。スピーカーケーブルのやり直しや、スピーカーユニットのメンテナンスを交えて、単なる機能回復を超えたバージョンアップを目指します。
カーオーディオシステムは、クルマの年齢と関係なくアップデート・グレードアップが可能なこと。またそれだけに、大事な歴史ある愛車のバリューアップの手立てとして有効な投資である点をお伝えできればいいなと思います。
施工の様子をどうぞ御覧ください♪
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メインユニット
引き続きマウンドに立っていただくDENONのCDプレイヤー、シャンパンゴールドがまぶしいDCT-R1です。
カーオーディオのステップアップでは、内蔵アンプのヘッドユニットからスタートして、のちにパワーアンプを追加。というパターンを辿りますが、増幅機能を外部アンプに委ねた後は、熱の発生源となる内蔵アンプが、CDのピックアップ(読み取り再生部)の近くに引き続き存在すると、再生品質の低下につながるので、本当は都合が悪いという事情があります。
その点において、後発メーカーであるDENONのDCT-R1はエントリーモデルながらよく考えられており、アンプレスだった上位機種の技術を受け継いだ「内蔵アンプをリモートで駆動する」という画期的な技術が盛り込まれていました。
これにより、内蔵アンプをOFF(通電しない)にし、熱を発生させなくすることが出来、上述の問題を抜本的に解決できるようになりました。
現在の製品ですと、CarrozzeriaのCDも再生できるDEH-970もプログラム設定で内蔵アンプがON/OFF出来るようになっていますが、この先駆といえるわけです。
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マッキンメーター
おお。マッキンブルーです。
これはマッキンメーターという愛称で一世を風靡した(かも)Mcintosh のパワーアウトプットメータ ー、McIntosh MPM4000です。
この作業は、15年ほど前に当店店主が施工したもので、今でも現役で働いてくれています。(T_T)
このマッキンメーターは、機能面に限れば「ただの出力メーター」に過ぎませんが、メーカー小売希望価格 \50,000(税別)とバブリープライスでした。
今でもネットオークションで人気の絶えない商品で、こっそりと隠し持っているお客様も少なくありません(笑)
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ドアバッフル
施工から20年を経過してスピーカーの端子が腐食していましたので、根元から改造して付け直し、ロジウムギボシ接続に変更いたしました。
ユニットそのものも、一通りチェックとメンテナンスを施し、きちんと鳴らせることを確認しました。
土台となるバッフルのデザインはちょっと時代を感じるものの、幸いなことに劣化もなく、まだまだ現役で活躍できる状態でした。
このスピーカーはJBLのRT602Cというモデルで、日本限定で発売された製品です。
多くの2wayスピーカーにはパッシブネットワークが付属していますが、当時珍しいネットワークなしの製品で、チャンネルごとにアンプを用意するマルチ運用を前提とした製品だったわけです。
この他、パッシブで鳴らしたい層むけに、パッシブネットワークをセットしたRT602C+Nというモデルも併売されていました。懐かしいです。
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ツイーター取付
JBL602Cのツイーターです。
このツイーターには、当時のJBLでは定番のピュアチタンドームを採用しており、低歪み、高分解能力がもたらす圧倒的な情報量から繰り出される鋭角な味付けのサウンドは最高でした。オールドファンの方の多くはJBL=この音という認識をお持ちのようですね。JBL昔ばなしに登場する頻度の多いユニットです。
この前向きのユニークな取り付けは当時のオリジナルで、他店ではどこも真似しなかった方法です。
この方法の最大のメリットは、ガラスに音を反射させ、かつ適度に拡散させることにより、ツイーター設置位置の違いによる音の到達時間のズレを補正できる点です。
昨今では、ツイーターからの発音のタイミングそのものを変えてしまう「タイムアライメント技術」が開発されましたが、その果実をアナログ的に求めようとしていたわけですね。
一旦ガラスに反射させているので、高域の高いところの伸びは若干スポイルされてしまいますが、運転席・助手席両方で、しっかりいいところを堪能できる音像のスイートスポットの広さと、情報量の多さのメリットは、それを補って余り有るもので、当時のお客様の多くにご採用いただきました。
ただし、オーディオコンテストでは、直接音が聞こえないという理由で評論家からは評価対象外というお言葉をいただきました。(笑)
よって、前述の「他店ではどこも真似しなかった方法」は、正しくは「他店ではどこも近寄りたがらなかった方法」が正しいですね(爆)
でも、オフレコで「意外とバランスいいね」なんてコメントも少なくなかったことはここに記しておきます。(^皿^)
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コントローラー
パワードサブウーファーの大きな楽しみのひとつ。。人によっては最大の楽しみがこれ。
手元のつまみをチョイチョイで音量を変えられるところです。
曲に応じて、誰に遠慮なくエモーショナルにドカンと鳴らしちゃえるのは、カーオーディオならではの楽しみです。
脊髄反射的に素早く操作できる位置ということで、サイドブレーキ脇に設置しました。 -
助手席後ろ足元
アンプとパワードサブウーファーは助手席後ろです。
元々は、今回撤去したマッキントシュのMC420(50Wx4)があった場所です。
アンプはモスコニのGLADEN ONE 80.4という80w×4chアンプです。
小型のAB級アンプのなかでは、当店では最も人気のあるモデルで、JBLとの相性も良いと思います。
パワードサブウーファーはサーウィンベガのVPAS10です。
「またかよ!」という声が聞こえてきそうですが、ホントによく売れるんですよね。
エンクロージャーとして優秀なダイキャスト製ボディの中に、コンパクトな割には一回り大きなウーファー・高出力なアンプが押し込まれているバランス感がイイんですね。赤のダンパーの意匠も商品性を高めています。
「売れるにはわけがある。」ってことでしょうか。よくマーケティングされた製品だと思います。
(当店で今VPAS10といえばこのネタです!)
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作業後記
今回は旧システムの手直し+グレードアップの様子をご覧いただきました。
まあ、当店とお客様の立ち位置だと、歴史的変遷があるので、そういう解釈になってしまいますが、当ページを御覧頂いている方からは、ヒストリックカーのオーディオグレードアップの一言ですね。
カーオーディオ機器は、クルマ本体に比べて強度も、電気機器としての耐久性も低いですから、どうしてもクルマより先にガタが来てしまいます。
特にスピーカーのダンパー部分は加水分解による劣化が激しいところなので、そこそこ品質の純正スピーカーで10年も経てば、コンディションによっては半分なくなってるのも珍しくありません。
もっと長く乗っていたいクルマでも、装備のトラブルが出てくると、気分もイマイチになってしまいますね。
愛車というタイトルがしっくり来る車を、これからも永く楽しむために。当店では多くのメニューを取り揃えて対応させていただいております。
お預かり1日でスピーカー周りの整備ができるサウンドアッププログラムでリフレッシュもいいですし、純正ヘッドはそのままに、外部ソースも楽しめるプロセッサーを目立たないように介在させるもよし、思い切ってヘッドユニットに差し替えるもよし。ご予算に応じて柔軟に提案させて頂きます。
ご質問・ご用命のご連絡はお気軽にどうぞ♪
電話もお気軽に♪03-5913-8450です!
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