最近のトレンドとしては、純正の外見を変えないよう、純正位置にツイーターを仕込む事が増えていますが、社外のセパレート型ユニットに付属しているツイーターの性能をキチッと活かそうと思うと、理想的な位置や向きなどを考慮したインストールへの欲求が出てきます。
純正スタイルキープへのこだわりの背景の一つには、査定低下への漠然とした恐怖感や、後付けのイマイチ感などがありそうですが、三角カバーやピラーカバーなど再購入可能な純正パーツをベースにした加工であれば容易に元に戻せますし、デザインや加工は、完成形への強い情熱といくつかのコツがあればクリアできる問題です。
若干の予算と時間があれば自作は可能です。多少のトライアンドエラーはあるでしょうけれど、それもDIYの楽しみです。習得困難なテクニックもありませんので決して難しくはありません。
材料や工具なども含めて紹介しますので是非取り組んでみてください。
【工具】
ホットボンド
のこぎり
ノギス
定規
カッターナイフ
油性ペン
サンドペーパー
透けるテープ
【材料】
塩ビパイプ
ミラー裏の三角カバー(純正部品)
ポリパテ
サーフェーサー
内装にあった色のスプレー
一般的にはピラーやミラー裏の三角カバー、ダッシュボードへ台を製作して乗せるなどが上げられますが、タイムアライメントを使用するなどの条件に関わらず、当店で重要視しているポイントは以下です。
1)左右の取付角度や向きは対称にする。
2)ルームミラーへ向けて設置するのが理想。
3)ツイーターの正面には障害物が無いような場所に取り付ける。(レーダー探知機や灰皿、ハンドルなど)
今回はミラー裏の三角カバーでの制作事例を紹介します♪
・車両はBMW M3(E91)です
※各画像をクリックすると拡大表示します。
・準備と測定
・寸法出し
・材料のカット
油性ペンでなぞった部分をのこぎりで切り落とします。油性ペンでひいた線どおりにきちんと切っておかないと、あとあとの修正の手間が増えてしまいます。
写真では省略していますが、硬く絞ったぬれぞうきんを台にするなどして材料を固定し、脇をしめてまっすぐにノコを動かしてください。
・加工
この後、パイプの上にパテを盛りますが、そのままでは食い付きが悪いので、下地剤としてサーフェーサーを塗布することになります。しかし、そのサフェーサー自身も塩ビパイプの肌とは馴染みが悪いので、全体をサンドペーパーで荒らしておきます。この作業を俗に足付けといいます。
あっちを盛って、こっちを盛ってと修正を何回も加えていると、次第にボッテリとカッコ悪くなってきます。完成ラインを強くイメージすることと、その線を意識した最初の盛り上げが肝心です。
しかしながら、ペーパーをかけるうち、内包されていた小さな気泡が現れたり(通称巣穴)、パテが乾いてやせたり(ひけ)ということはあり得ますので、想定した完成ラインを超えないように、適宜埋めたり盛り足したりしてください。
完成写真を撮り忘れたまま納車してしまったので(汗)解説はここまでです。
根強い人気のNEWデミオのツイーターベースを始めとして、ほとんどのカスタムツイーターベースは同じような行程で製作しております。
是非皆様もチャレンジしてみてください!
なお、今回のような塗装仕上げの場合は複雑な整形が可能ですのでレザー貼りよりもデザインの自由度は高いですが、塗装の下地づくりや塗装面の仕上げなど、ご覧の通り完成までに多少時間が掛かります。
最終塗装を板金屋さんなどに依頼することも出来ますので、困ったら近場のプロに相談しましょう。
当店でも特種塗装や水圧転写、などの依頼を受けつけております。
固まりがはやく、ヒケも少ない。ポリパテの神です
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ドアチューニングDIY派のための作業解説ページも好評なのでよかったら
ご覧ください♪車はデミオの例です。
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