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BMW 3シリーズ 320iのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。 当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。円安の影響で大きく価格が変わっているものもあります。ご了承ください。>


  • 登録日 2025/06/12

  • 事例No.882(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    BMW 3シリーズ 320i

    system

    メインユニット:純正
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO  BMA-G30FS+C
    センター:BLUE MOON AUDIO  BMA-G30FS+C、SX25T
    リアスピーカー:純正
    サブウーファー:audison APBMW S8-2、ALPINE  SWE-1080
    プロセッサーアンプ:audison AF C8.14bit
    リモートコントローラー:audison  DRC AC
    Bluetoothレシーバー:audison B-CON
    ケーブル:純正、audiotechnica、SUPRA

    comment

    フロント2way・シート下ウーファ・センタースピーカーを交換し、パワードサブウーファーを加えて、DSPアンプで駆動するシステムです。
    BluetoothレシーバーとDSPコントローラーも装備して、使い勝手の良い一台に仕上がりました。


    お客様から感想のメールをいただきました。

    (個人/団体名、必要に応じて商品名は伏せさせていただいております。)

    サウンドプロ 竹原代表

    お世話になります。
    御連絡、ありがとうございます。
    時間を見つけて、お伺いさせて頂きます。次の車(ハイエース)の御相談を兼ねて、ハイエースでお伺いするのも有りかな…と。笑

    BMW…変わりましたね。難しいことはわかりませんが、センタースピーカー方向の前方から、全部の音域がぎゅーと分厚くなったものが、
    ドーンと聞こえますし、高音は透き通ったきれいな音質のものが車内を包んでくれます。DRC ACのコントローラーは、コントローラーを見なくても、
    操作できるので(ボリュームはそのまま操作、サブウーハーはワンプッシュ後、2回プッシュして操作…)ものすごく使い勝手が良いです。

    取り付けの仕上がりも(これ純正?と見間違えるほど…)見事に収まってくれました。気に入っています。
    DSPの設置場所も丁寧に端に寄せて頂いたんですね。覗き込まないと見えないので全く違和感がありません。
    デッドニングのお陰でしょうか…車内も随分と静かになりました。

    サウンドプロさんは的確なアドバイスを頂けるうえ、常に変わらない丁寧な作業で仕上げて頂けるので絶対的に信頼してますし安心感が違います。
    今回はほんとうにありがとうございました。
    この先も引き続き、よろしくお願い致します。

  • ダッシュボード


BMW 320i(G20)の事例紹介です。
320iはBMW社の中型セダンで、コードの3桁目をカテゴリ名として用いるルールに則って、3シリーズに分類される車です。

現時点(2025年06月)におけるBMW車は、1シリーズから8シリーズ、Xシリーズ、Z4、Mと、ボディサイズとボディタイプ別に隙間なくラインアップされていますが、黎明期(1960年代あたり)は、大中小の3グレードのセダンタイプと、クーペから始まっており、それらが今でいう3・5・7シリーズ(セダン)、6シリーズ(クーペ)の源流となっています。

「3シリーズ」というクラス名がつけられた初期型は1977年のE21型で、以降、E30(1984年-)、E36(1991年-)、E46(1999年-)、E90(2006年-)、F30(2012年-)、G20(2019年-)と、だいたい6、7年のインターバルで、コンスタントにモデルチェンジを重ねてきました。(いずれもセダンタイプの型式)

押しも押されもせぬBMWの主力車種である3シリーズですね。
現行のセダンのラインアップを見てみますと、以下のようになっております。
※ステーションワゴンタイプの「ツーリング」も同一エンジンでラインアップされています。(330eを除く)
318i Mスポーツ(1.5L/156ps ガソリン)
320i Mスポーツ(2.0L/184ps ガソリン)←★
320d xDrive Mスポーツ(2.0L/190ps ディーゼル、AWD)
330e Mスポーツ(プラグインハイブリッド)
M340i xDrive(3.0L 直6/374ps、AWD)


今回お迎えするのはG20型の320i xDrive M Sportです。

この車のオーディオシステムは、(1)Hi-Fiスピーカーシステム(標準・10スピーカー)、(2)harman/kardonサラウンドシステム(16スピーカー)の二択で、今回は前者でした。
しばらく標準のまま堪能されたようですが、レベルアップを検討されるようになり、当店へご連絡いただきました。

今回ご紹介するシステムとしては、純正システムの出力をDSPアンプに入力し、フロント3way+パワードサブウーファーを鳴らすシステムに仕上がっていますが、(1)最初はスピーカー交換のみでお楽しみいただき、(2)次いでDSPアンプとパワードサブウーファー追加、デッドニング施工、Bluetoothレシーバー追加と、ごくごく短期間でのステップアップ♪♪施工を経て、このシステム内容に至っています。

それでは以下に使用コンポーネントをご紹介いたします。

〇DSPアンプ
audisonのAF C8.14bit(税込143,000円)を使いました。

以下が当投稿時点のaudisonのDSPアンプのバリエーションです・・・
AF M12.14 bit(60W×12ch)税込253,000円
・AF M8.14 bit(90W×8ch)税込231,000円
AF M5.11 bit(100W×4ch+400W×1ch)税込198,000円
AF C8.14bit(65W×8ch)税込143,000円←(コレ)
AF C4.10 bit(90W×4ch)税込143000円

これらのうち、
(1)最大14chまでのプロセシング対応力
(2)標準的なスピーカー数に対応できる8つの内蔵アンプ数
(3)コンパクト(200mm×134mm×47mm)な取り付け性の高さ
(4)価格
・・・・の点でコスパがよいため、お客様にお勧めする機会が多いモデルです。

今回は純正アンプの3ch(フロント左右+サブウーファーモノラル)を入力し、出力側はツイーター(左右2ch)+スコーカー(左右2ch)+シート下サブウーファー(左右2ch)+センタースピーカー(1ch)=7ch分を内蔵アンプで駆動し、プリアウト出力1chによってパワードサブウーファーを制御しています。

〇Bluetoothレシーバー
audisonのB-CON(税込33,000円)を使いました。
基本的な機能は、ブルートゥース受信した信号をRCAアナログ信号 or 光で出力するもので、今回のケースではAF C8.14bitの光コネクタへ入力しています。

これによって、純正ヘッドユニットからのソース(ナビ音声・オーディオ)はDSPへのメイン入力として入力され、B-CONとブルトゥース接続されたスマートフォンのソースはDSPへ光入力され、再生されることになります。

このB-CONは、出力先の機器(DSPやオーディオデッキ等)に仕様的な制限はありませんが、一般的な前提として、B-CON経由のソースを入力するか否かの決定は、DSP等の接続機器側の操作によって行うことになります。具体的には、DSPであればコントローラーの操作、オーディオデッキであればソース選択ボタンということになります。
これに対して、おなじaudisonのDSPを接続する場合、B-CONからの入力を検知した場合は自動的に切り替わる機構が組み込まれています。具体的には、ペアリング済みのスマホで楽曲を再生すると、メイン入力からB-CON入力に切り替わる・・という具合で、コントローラーなしでも使えてスマートです。(今回はサブウーファーボリューム調整他の目的のためにコントローラーも取り付けています)

この他の機能として(今回は活用していませんが)、主目的であるブルートゥース受信に加えて、光ケーブルによる光デジタル入力にも対応している点がユニークポイントで、(1)BT受信しているときはアナログとデジタルの両方から出力し、(2)光入力のみのときは光デジタル出力に自動切り替えする機能を持っています。
言い換えると、(1)普段は手軽さ優先でブルートゥース経由で聴いて、(2)ガチで聴きこみたい時は、光ケーブルによる有線接続で、相対的にロスの少ない高音質を楽しむ。。という使い方ができるわけです。

高品位ブルートゥースレシーバーとして、今のところ一強といっていい存在で、価格的にもリーズナブルなのでお勧めです。

〇スピーカー
BLUE MOON AUDIO製品として
BMA-G30FS+C(税込129,800円)
SX-25T(終売品)

audison製品として
APBMW S8-2(税込39,600円×2本)
を使いました。

BMA-G30FS+Cは、当コーナーでご紹介の機会が多いBLUE MOON AUDIOの(1)MX080(8センチ口径フルレンジ)、(2)SX-25T(1インチツイーター)に、アルミバッフルとネットワークを組み合わせて、BMW用として企画した製品です。
(1)が3つで、両ドアのスコーカーと、ダッシュボード中央のセンタースピーカーとして使い、(2)はドアミラー裏のツイーターとして差し替えます。
インストールに際して、ドアにはデッドニングを施工して、スピーカーの稼働条件の向上と、外来ノイズの侵入を逓減を狙いました。

audisonの方は、シート下に埋め込まれているウーファーの差し替え用のユニットとして使います。
MDF等でバッフルを作ることで、17センチクラスの一般的なウーファーユニットに差し替えることも可能ですが、純正ウーファーユニットの外形を模したサードパーティー製品の方が見た目の収まりがいいですね。
この製品は単品販売なので、左右分の2個必要になります。

〇パワードサブウーファー
アルパインの SWE-1080(税込20,460円です。
これは、DIY取り付けを目論んだオーナー様がお求めになり、取り付けを試みたものの、輸入車特有の接続の難しさから断念された経緯があり、「せっかく購入したので活用したい」とのご要望からお持ち込みいただいたものです。


以上をもって、BMW 320iのフロントメインのサウンドアップが完了しました♪
冒頭で触れました通り、2回に分けて施工し、オーナー様の理想形に到達しました。そのパフォーマンスにはだいぶご納得いただけたようです。

総費用としては、税込710,160円となります。
それでは、施工の様子をどうぞご覧になってください♪

  • フロントドア

    フロントドアの外観です。
    最近は、トーンを抑えたちょっと渋めの色使いが主流のようですが、こういう軽やかなタンカラーも気分が明るくなってよいですね♪

    フロントドアには、ミラー裏にツイーター、ドアの中央付近にスコーカーが設置されています。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外したところです。

    BMWのGシリーズ以降、ドアの構造が従来のモデルとは変更になり、窓ガラスの脱着方法少し変わっています。
    変更点はまあ、業者側の話でしかないので、現状の構造について軽くご説明いたします。

    写真に写っている黒い樹脂製のインナーパネルを取り外すには、まず先に窓ガラスを外す必要があります。
    ただし、作業には特殊な手順が必要で、一般的にSST(Special Service Tool)と呼ばれるメーカー専用の特殊工具を使うことになります。

    作業手順としては、まずドアミラーを取り外し、次に外側のドアパネルの上端に取り付けられている水切りモールを外します。
    そのモールを取り外した隙間からSSTを挿入し、窓ガラスとレールの勘合を外します。
    この手順で窓ガラスを取り外すことができ、その後、はじめて黒いインナーパネルの取り外しが可能になります。
    ※パネル自体は複数のネジを緩めれば一応フリーにはなるのですが、SSTによってガラスとの連結を解除しないと、取り外せない構造になっています。

  • アウターパネル作業

    アウターパネル側の作業が終わったところです。

    デッドニング施工にあたり、防振材は短冊状にカットして貼り付けています。
    BMW Gシリーズの場合、ドア防振の基本施工費に加え、前カットで触れた「水切りモール」の取り外し作業に伴う追加費用が発生する可能性があります。

    この水切りモールはアルミ製のため、万が一曲がってしまった場合は新品交換が必要となるからです。
    過去に曲がってしまったケースは一度だけですが、その原因は取り外し方法ではなく、車両ごとの個体差ですので、避けようがありません。そのため、デッドニング施工をご希望のお客様には、あらかじめ部品代が別途発生する可能性がある旨をご案内することにしています。
    モールの部品代は、シルバーが1本あたり1万円、ブラックだと1万5千円です。

    今回はスピーカーケーブルの引き込みも行うため、この段階で配線作業もあわせて進めています。

  • インナーパネル作業

    インナーパネル側の作業が終わったところです。

    黒いインナーパネルを付け戻したら、スピーカーを取り付けて、防振材を貼り付けて行きます。
    パネルは細かいリブがたくさん設けてあってゴツゴツしているので、防振材は適宜切り込みを入れたり、小さめにカットしたりして貼りこんでいきます。

  • センタースピーカー(施工前)

    純正センタースピーカーユニットです。

    3シリーズ標準のHiFiシステムでは、センタースピーカーが2way構成になっていますので、ツイーターが別についています。

  • センタースピーカー(施工後)

    センタースピーカー交換後の状態です。

    今回は「すべてのスピーカーを交換してほしい」とのご要望をいただきましたので、「BLUE MOON AUDIO BMA-G30FS+C」のセットに含まれるセンタースピーカーに加え、単体販売品のツイーター「SX25T」を取り付けました。

    純正の配線は、スコーカー(フルレンジ)から分岐された信号がハイパスフィルターを経由してツイーターに接続される構造になっています。
    今回追加したSX25Tには、既存のフルレンジ信号は流れているケーブルに対して、簡単に追加接続できるようにハイパスフィルターが添付されているので、そのフィルターを使って接続することも可能でした。

    しかしながら、この場合、スコーカーはフルレンジで鳴っているので、ツイーターだけを鳴らしたい帯域でも踏み込んでしまうため、最善の策とは言い難いところがあります。
    ここはプロショップとしてちょっとコダワリを見せたいところです。

    ということで、お店にストックしてあった2wayパッシブネットワークを使うことにしました。
    これを使うと、スコーカーに流れる帯域の上限をカットし、ツイーターの帯域の下限をカットしてすり合わせてくれるので、カブりが発生しません。

    なお、商品の取り扱いに関しては、SX25Tのツイーターならびに、使用したパッシブネットワークを補修部品として扱い、それぞれ1点ずつの変則的なご請求とさせていただきました。

  • 純正ツイーター

    純正ツイーターユニットの様子です。

    純正ツイーターは、ウィンドウフレームのミラー裏の部分に設置されています。
    ウィンドウフレームの取り外しには、窓ガラスを下げた状態を維持する必要があるのですが、今回の一連の作業で窓ガラスを外してしまっているので、車両の電源を入れることなく作業を進行できました。

  • ツイーター干渉対策

    ツイーターを交換し、元に戻そうというところです。

    ツイーターは接着剤で固定して、所定の作業は終わったのですが、緩衝材として本来装着されているはずの裏側の空間を埋めるスポンジが無かったので、金属部分に触れた場合の異音発生予防のために、エプトシーラー(発泡ゴムシート)を貼って養生しました。

  • シート下ウーファー(施工前)

    フロントシート下のフロア部分です。

    左右両方にサブウーファーユニットが一つづつ埋め込まれています。
    写真はグリルを外した状態です。

  • シート下ウーファーユニット

    ユニットを車外に取り出した状態です。

    いわゆるアッシーと呼ばれる組付け部品で、ウーファーユニットと、ブラケットから構成されています。
    ブラケット部分は、いわゆるスピーカーバッフルのようなもので、閉じた構造になっておらず、底が抜けています。
    このブラケットを、車体のフロアに取り付けると、箱状になるというコンセプトです。

    さらに、ウーファーがシート下に設置されるようになったFシリーズから、車体のフレームをポートとして利用する構造になっていて、車体底部が低音を増幅する構造になっています。

  • シート下ウーファー差し替え

    純正ブラケットに Audison APBMW S8-2 を取り付けたところです。

    ブラケットから純正にユニットを取り外して、audisonのユニットに入れ替えてあります。
    この写真だけ見ると、簡単に入れ替えられそうに見えますが、そうでもないのです。
    なぜならば、ブラケットと純正ユニットは接着剤で固定されており、スピーカーを壊さないようにブラケットから慎重に剥がす作業を強いられるからです。

    もし取り外し中にスピーカーを壊してしまうと、(純正戻しのための部品確保のために)ASSYごと購入することになってしまうため、なかなか緊張します。

  • シート下ウーファー(施工後)

    入れ替え完了の図です。

    この後、純正のウーファーグリルを付け戻して完了です。

    ここでこのユニットの役目について説明しておきます。
    純正の状態だと、ミラー裏のツイーターと、ドア中央のスコーカーはステレオになっていますが、このシート下のユニットはサブウーファーという位置づけなので、モノラル信号が供給されています。言い換えると、フロント2way+サブウーファー2基という状態です。

    これに対して、今回のシステムでは、最低域を担当するパワードサブウーファーを追加するため、ツイーター、スコーカー、シート下ユニットの全てをステレオで鳴らします。フロント3way+サブウーファーの状態になるわけですね。

    なお、シート下ユニットの再生周波数帯域はあえてサブウーファーとある程度重ねています。
    これにより、パワードサブウーファーと協調して、より豊かで厚みのある低域再生が可能になるからです。
    ※重ねれば必ず良くなるという訳ではなく、あくまでもきっちり分けるのが原則です。前提条件に応じて、多少の演出の範囲内でやっています。

  • パワードサブウーファー

    ALPINE  SWE-1080です。

    なぜこんなところに?と思われるかもしれませんが、お客様と協議を重ねた結果、暫定的な措置として、助手席足元に仮置きすることになりました。
    65Hz以下の低音を再生させるように設定してあるので、室内の空気全体を動かして、中高音域の再生をサポートする、サブウーファー本来の仕事をしてくれます。

  • 配線の長さ

    サブウーファーのケーブルを長めに確保してあります。

    前述の通り、サブウーファーの設置場所は仮の状態です。
    今後の使用状況に応じて、さまざまな場所を試してみたいとのご要望により、ケーブル(RCAケーブルと電源ケーブル)を長くしておきました。

    当店では、仕様を固めずに仮置き、仮付けで納)し、具合を見てから後日本設置。というパターンは少なからずあります。今回のようなパワードサブウーファーやハンズフリーマイク、各種コントローラーの位置、ナビへの外部入力用USB・HDMIケーブルの引き出し位置などですね。
    施工経験はそれなりにありますので、あらゆる機器について、接続方法、設置場所などの相場を把握しておりますが、お客様ご自身でしっくりくる結論を見出したいというご要望がある場合は、この事例のように、余白を残した対応もさせていただきます。

  • 純正アンプ

    DSPアンプのご紹介の前に、純正アンプの位置をお伝えしておきます。

    トランク左サイドの内装の内側に純正のパワーアンプが設置されています。
    このアンプから各スピーカーに出力される信号(スピーカー出力)の内、左右フロントの2ch、センタースピーカーの1chの合計3chをDSPアンプに取り込み、DSPアンプからの出力(フロント3wayの6chとセンターの1ch=7ch)を純正スピーカーケーブルに出力するような接続方法をとっています。

    一昔前は、DSPから各スピーカーへの出力のために、全く新規にスピーカーケーブルを引き込むのが相場でした。当然ながら、相応の音質を追求できていたものの、商材と工賃で一定のコストがかかるので、現在は純正のスピーカーケーブルを活用したプランをお勧めする機会が多くなりました。

    あと、BMW純正アンプに関するトピックとして、ASDの存在にも触れておきます。
    BMW 3シリーズでは、2012年頃(F30/F31)からASD(Active Sound Design)が搭載され始め、当初はエンジン音を模した信号をレイヤーさせるための機器が単独で接続されていましたが、2015年以降のモデルでは、パワーアンプの中に、ASD機能のモジュールが統合されるように変更されました。
    別体式の時代はお好みでキャンセルもできたのですが、今は不可です。

  • DSP設置

    DSPアンプの設置状況です。

    純正アンプが設置されている、車体の左側のリアトレイの下面に、吊り下げるような恰好で取り付けています。
    リアトレイがあるタイプの車両で、かつ、シート下をインストールスペースとして使えない(使いたくない含む)車両の場合、この方法をお勧めしています。
    当然ながら、重力の関係でホコリが蓄積しにくい上、ドーンと開放的な空間でもあるため、周囲が囲われた場所の比べて熱によるパフォーマンス悪化のリスクも回避できて、なかなか良いです。

    LDAC対応のBluetoothレシーバー、B-CONも右隣に設置しました。
    隣接しているので、接続のための光ケーブルも短くて済みます。
    使用したケーブルは、SUPRA ZAC-Tos/0.3です。

  • DSPコントローラー設置

    DSPと繋がるリモートコントローラーaudison DRC ACを操作しやすい場所に設置しました。

    事前にお客様がご自身で色々と「設置予定候補地」をピックアップしてきていただけたので、その中から、実際に取り付けが可能かを実車で確認させていただきました。

    写真の丸い筒が固定済みのコントローラーです。シフトゲートの一部がブランクキャップ(パネル)のようになっていて、どうやら取り外しが出来そうな感じでしたので、治具を入れて引っ張ってみたところ、見事、取り外すことができました。
    このパネルにネジ穴等の加工を施せば取り付け可能!というところは確定したわけですが、純正戻しのケースも考慮して、取り外したパーツと車検証を持って、行きつけのBMWディーラーにお伺いして、取り外したパーツが部品で入手できるかを調べてもらったところ、5,000円ほどで購入ができることがわかりました。(BMW純正部品:6582 6995 227)

    その場で、部品を発注し、取り外したパーツは加工用にすることとしました。
    audison DRC ACの取り付けマウントは、TOP MOUNTとRECESSED MOUNT(埋め込みマウント)の2種類が添付されています。 (寸法図)
    今回使用したのは、TOP MOUNTで、両面テープでコントローラーを取り付ける場合に使用します。ただ、配線をきれいに通すための都合があり、パネルへの穴あけは確定していたので、ついでにマウント固定用のネジ穴もあけて、ガッチリ固定させました。

  • 作業後記

    今回は3シリーズのサウンドアップ事例をご覧いただきました。

    オーナー様お持ち込みのパワードサブウーファーが加わっているので独特な感じがしますが、そこを除けば、フロント3wayとセンタースピーカーをDSPアンプで駆動するという、BMWとしてはポピュラーな上級プランでした。

    当店でBMW向けにご用意している BMWブライトオーディオパッケージでは、目的と予算に応じて、以下のようなプランをお選びいただけるようになっており、今回ご紹介した事例は、(4)のF2-8にパワードサブウーファーとブルートゥースレシーバを加えたカスタマイズプランという位置づけになります。

    (1)フロントスピーカーの交換と防振を行うF1
    (2)F1に加えてセンタースピーカーも交換する F2
    (3)上記(1)(2)にリヤスピーカーの交換も行う F1R/F2R
    (4)上記(1)(2)(3)にaudisonのDSPアンプAF C8.14 bitを加えたF1-8・F1R-8/F2-8・F2R-8

    スピーカーの銘柄については、標準のBLUE MOON AUDIOの他、BMWに適合する製品を12ブランドリスト化し、お選びいただけるようにしていますので、お好みとご予算に応じてカスタマイズしていただけます。
    BMWブライトオーディオパッケージは、BMW全車種に対応しております!
    BMWのサウンドアップをお考えのお客さまがいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください♪♪
    直接のお電話もお気軽に♪03-5913-8450です!