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日産フィガロのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.831(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    日産 フィガロ

    system

    メインユニット:CYBERSTORK JOYN SMART STATION
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO CX165
    リアスピーカー:純正
    ケーブル:SAEC

    comment

    フロントスピーカーを16.5センチのコアキシャルスピーカーに入れ替えて、デッドニングで環境を整えました。
    Bluetooth対応のコンパクトアンプJOYNを投入して、スマホのソースを手軽に楽しめるようにしました♪

  • ダッシュボード


日産フィガロの事例紹介です。

フィガロは1991年から92年にかけて生産された4人乗りコンバーチブルタイプの車です。
当時の日産自動車はバブル景気の波に乗って、かなりイケイケ状態で、シーマ、セドリック、グロリアといったVIP系、レパード、ローレル、セフィーロといったスポーツセダン、スカイラインGT-R、フェアレディZ、シルビア、といったスポーツ系、テラノのようなSUV等など、潤沢な品揃えで全方位に攻めまくり状態でした。

フィガロはそんな燃えさかる日産のプロミネンスの一つとして生まれた一台です。
当時の日産の車両群のなかに、ラフ画をそのまま形にしたような、極めて斬新で、前衛芸術のような香りさえ漂わせるモデル群がありました。
Be-1(1987年)、PAO(1989年)、今回のフィガロ(1991年)、ラシーン(1994年)いった車がそれで、レトロ調であったり先鋭的であったりと、スタイリングが特徴的な車を指す「パイクカー」と呼ばれるカテゴリーに属する車たちです。

今でこそ、改造車メーカーである光岡自動車がレトロ感をまとった車を生産していますが、トヨタのWILLシリーズあたりも含めて、完成車メーカー段階でここまで踏み込んだユニークな車を出してきたのは後にも先にもこの時代だけです。それだけに、時の流れとともに画一化し、個性を出し切れないニューモデル群が押し出されてくるにつれて、そのコントラストが際立ってくるようで、パイクカー軍団の中古価格は強含みで推移。国内外の専門店のご商売も活況なようです。


今回ご登場いただくフィガロもそこそこの値段がしたんだろうなぁ〜と思わせる好コンディションの一台です。
オーナー様は中古でご購入なさって日が浅いご様子で、メチャといっていいほど外観のコンディションは抜群なのですが、オーディオの音がおかしいので提案がほしいということでご連絡いただきました。

メール段階でのご提案としては、初期対応として、純正オーディオデッキとスピーカー周りのチェックを通じたトラブルシューティングをお勧めしましたが、お気持ちとしては、この機会に機器の入れ替えをなさりたいというご様子でした。

それではひとまずご提案。ということで、純正デッキは統一感のあるデザインの観点からオブジェとしてキープしたまま、(1)イージーインストールで音質アップが図れるJOYNのコンパクトアンプの取付と、(2)スピーカー交換、(3)ドアの防振といった内容でご案内いたしました。

結果、ほぼご提案通りにご発注いただくこととなりました。
以下、コンポーネント紹介です。

○ヘッドユニット
外観上のヘッドユニットは純正オーディオデッキがありますが、こちらは使用せず、サイバーストーク社のコンパクトアンプJOYN(ジョイン)を取り付けました。

JOYNはカロリーメイトを一回り大きくしたくらい大きさの製品で、非常にコンパクトな4chアンプです。
純正ヘッドユニットとスピーカー間にカプラーオンで割り込ませるだけのイージーインストールで、純正オーディオと、Bluetooth接続によるiPhoneなどの楽曲の2系統をソースとして取り込み、内蔵の50W×4chコンパクトアンプで増幅することで、音質の向上を図るアプローチの製品です。
Bluetoothが使える訳ですので、当然ながらハンズフリー通話もこなせます。

一般的なインストール方法としては、上述のとおり、ヘッドユニットのスピーカー出力を入力するところですが、純正ヘッドは(装飾の都合から外すわけにはいかないものの)一切使わないということでしたし、接続にはハイローコンバーター(高電圧のスピーカー出力を低電圧のライン信号に低下させる装置)が必要となるため、少額とは言えども出費は抑えようということで、あえて接続せず、JOYNを単独でヘッドユニットとして使う方法をとりました。

JOYNからのスピーカー出力4ch分は、純正スピーカー4つ(フロント/リヤ)に向けて接続します。

○スピーカー
ブルームーンオーディオのCX165(税込48,400円)を使いました。
これは直径165ミリとコアキシャルスピーカーです。純正スピーカーはセパレートツイーターを持たないドアのみの設定で、外観に変更を及ぼしてしまうツイーターの増設は避けたい車ですので、標準の位置での入れ替えのみとしました。

スピーカーの検討の順番としては、純正スピーカーの形状が4×6インチ(10×16センチ)の楕円形ユニットで、ドアトリムに設けられたスピーカーグリルも横長の形状でしたので、まずは同じ形の製品を選ぶのが第一選択肢です。
同形状で唯一販売されているキッカーのKSC4604(税込23,100円)あるいはCSC464(税込14,850円)が入手可能ですので、これらを選べば解決です。。ただし、オーナー様のご意向としては、できるだけ低音も楽しみたい♪ということでした。

そうすると、より振動板の面積が大きな16-17センチクラスが視野に入ってきます。折しも、この車のスピーカーホール(インナーパネルの穴)は、16センチクラスのスピーカーが取り付けられるまん丸の穴が空けられていますので、インストールも最低コストで済みますし、好都合です。
ただーし、上述のとおり、スピーカーグリルはデザインの都合上、横長で、上側の1・2割程度にはトリムがカブってしまいますので、プロショップとしては、直径16センチの振動板から発生される振動がストレートに放出されにくいという制約について、論理的に解決しておきたいところです。

「低域のための大径スピーカー」 vs 「おしゃれデザイン維持のためのちょっとせまくて軸がずれているスピーカーグリル」、ここが相反する要素なわけですが、もう一つのファクターである、今回取付予定の「アンプの出力レベル」についても考察の範囲に入れてみます。これについては、増幅のキメは細かくてそれなりに情報量が稼げる製品ではあるものの、振動板をぐいぐいと動かす「出力」の点では内蔵アンプと大差ない水準であるため、行き場に困った波動がドアトリム内でウンウンと詰まってしまうような事態には至らないだろうという考察を兼ね合わせて、(前提条件付きで)この組み合わせはアリ。という結論に至りました。

○スピーカーインストール
上述の通り、ドアのインナーパネルには16センチクラスのスピーカーが収まるだけのスピーカーホールが開いていますので、特別な加工なしに、MDFのリングバッフルを使って取り付けました。
ドア防振は、オーナー様のご意向もあって強めのデッドニンググレードで施工し、スピーカーの稼働環境は非常に改善しました。


以上を持って、フィガロのスピーカーグレードアップが完了しました。

結果からすると、ドアのスピーカーの音がおかしい。という症状は全オーナーが交換したと思われるスピーカーの取付方法が原因であって、故障ではなかったようですが、新スピーカー+しっかりインストールで、ドア周りの条件は格段に良くなり、オーナー様もご満足いただけたようです。
今回の総予算は、JOYN本体、ハーネス、スピーカー、デッドニング、工賃諸々込みで税込220,884円でした。

それでは作業の様子をご覧ください♪

  • JOYN SMART STATION

    JOYN SMART STATIONのコントローラーです。

    上述の通り、製品本体はカロリーメイトを一回り大きくしたくらいの大きさ((W)178mm(H)25mm(D)120mm )なので、定番のシート下ほどの広さがなくても、ダッシュボード奥や、グローブボックス内といったスペースがあれば十分に設置可能です。

    操作用のコントローラーについてのみ、手の届くところに取り付けることになりますが、これについても、(W)150mm(H)24mm(D)19mm)と コンパクトなバー形状ですので、写真のようにグローブボックス付近や、コンソール(シフトレバーの前)などのちょっとしたスペースに設置可能です。

  • JOYN 本体設置状況

    本体を見えないところに設置中の写真です。

    場所は純正デッキの奥に当たる部分です。
    純正デッキを外し、さらに内装を外した奥に見いだしたスペース(というかスキマ)に設置しています。

    写真の右端に見えている白いカプラーは車体側から出ていて、(写真に写ってない)純正デッキのカプラーにはまるようになっています。
    今回取り付けるJOYNを動作させるために電源が必要なので、バッ直で持ってくるのがベストなんですが、コストをセーブするために、この両カプラーの間に「変換カプラー」というのをかませて、ここから電源を脇に取り出すことで確保しました。

    また、この変換カプラー経由でスピーカー出力にもアクセスできるので、JOYNからのスピーカー出力をここにつなぎ込み、前後左右の4スピーカーに向けて出力しています。
    結果的に、変換カプラー一組を調達するだけで、つなぎ込みの一切を済ませた格好になります。

  • フロントドア

    フロントドアの外観です。

    ミッドセンチュリー?のソファーを思わせる穏やかなデザインの内装です。
    汚れの目立ちやすいアイボリー系のカラーですが、傷一つない程度の高コンディションでした。

    以前、おなじフィガロのドアを分解した際、クリップやブランクキャップなどの部品はもうストックがないと聞いてますので、慎重に行います。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外したところです。

    クリップ類の破損もなく、キズもつけず、ノーミスでここまで取り外すことができました。
    発売から今年で33年目ですので、それなりの汚れはあるものの、かなりマシな方だと思います。

    気になっていたスピーカーに目をやると、、。音がイマイチと感じた原因がわかりました。

  • ついていたスピーカー

    スピーカー設置状態です。

    社外品(ケンウッド製)ですので、全オーナー様が取り付けられたんだろうと思います。
    一応、ネジできちんと留めてありますので、DIYレベルとしては、これも一つの正解なんだろうと思います。

    しかしながら、スピーカーの正面の空間と後ろの空間がつながってしまっている状態だと、振動板が押し出した空気が速攻で後ろに回り込んでしまい、音的には相殺=無音になる帯域が発生してしまうということになります。
    帯域的には、指向性の低い低音域ほど相殺される形になるので、いくらボリュームを上げても、中音域以上のシャカシャカ音ばかり耳についてしまうという状況になります。

    このような症状を手っ取り早く回避するには、スピーカーの周りに防振材を使用するなどして後ろで発生する音を表に回り込まないようにするとよいです。この写真でいうと、ケンウッドのスピーカーと楕円形バッフルとのスキマを、適当な板や、防振材の重ね貼りで塞ぐといった方法でしょうか。

    それよりは、まず、適正サイズのスピーカーの選定の方が先ですね。
    4x6インチのトレードインスピーカーはホントに無くなってしまいましたが、KICKERから出ているキッカーのKSC4604(税込23,100円)あるいはCSC464(税込14,850円)の2つであれば(多少の加工は必要かもしれませんが)取り付け可能だと思います。

  • アウターパネル作業

    アウターパネル側の作業が終わったところです。

    ビニールシートをはがして、スピーカーブラケットを外したら、清掃と脱脂を済ませます。
    古い車だと、雨の水垢を含めて、付着物がガンコなので清掃に手間がかかります。
    その後、短冊状にカットした防振材を貼っていきます。

    純正のスピーカーブラケットを外すと、ドアのインナーパネルには16cmスピーカーが取り付けられる穴が開いています。
    4x6インチのスピーカーが付いているのは、皆様お察しの通り、表側のデザインですよね。
    まあそれはそれとして、インナーパネルにはなぜ○穴があいているのでしょうか?丸いスピーカーが付いた別仕様のフィガロは無いと思いますし、別の車とドアを共用しているようにも思えないし、、インナーパネルの金型だけ、他車と共用してるとかでしょうか。

  • インナーパネル作業

    インナーパネル側の作業が終わったところです。

    スピーカーの固定に際して、5.5mmの硬質MDFを使用して薄手のバッフルを製作しました。
    CX165のマグネットは、磁力の強いネオジム磁石を採用しているので、背面がとてもスリムです。スピーカーホールの近くにはウインドウのレールが走ってましたが、干渉を気にすること無くすんなりと取り付けることができました。

  • 取り付けたスピーカーとグリルのカンケイ

    ドアトリムを取り付けた写真に、今回取り付けた165mmスピーカーの位置を合成してみました。

    スピーカーグリルには、表から見た外周に対して、内側に15ミリほどのフレームが付いていますので、スピーカー振動板の10-20%くらいが遮蔽されているような計算になります。

    冒頭でお話ししましたように、そんなにパワーを入れない前提であれば、弊害は目立たないと思いますが、もっとクリアな音にしたいとか、アンプの出力を上げてみたいといった場合は、(1)ドアトリム裏の防振(2)アイボリーの合皮できれいにお化粧したアウターバッフル作成といった対処が考えられます。

  • 作業後記

    今回はフィガロのサウンドアップ事例をご覧いただきました。

    1991年発売ということで、今年で33年目を迎える車ですから、機関系、電気系、オーディオ関係と経年による故障は避けられません。
    単なる実用車であれば、費用との見合いで適当に買い換えして終わりですが、これだけ個性のある車であれば愛情もかけ放題でしょうから、経費も手間も楽しみのうちですね♪

    この車のオーディオ関係のリフレッシュについては、スピーカーグレードアップは、多少の制約はありつつも比較的自由にできますが、デッキ関係は、室内デザインの「顔」になっている都合上、なかなか手を出しにくいですね。
    こういった場合は、スマートフォンと、コンパクトアンプやDSP製品を組み合わせるハイダウェイスタイルのサウンドアップが有効です!

    フィガロは、トランクが狭小でオーディオの載せるのは気が引けるので、室内で完結させるのが前提になると思います。
    また、スピーカーはドアでの入れ替えにとどめて、セパレートツイーターまではつけないという選択をされるケースが多いと思います。
    そういう前提とすると、今回のようなコンパクトアンプは非常に有用ですね。スピーカー交換とデッドニングまで含めて、20万ちょっとで仕上がります。

    視点を変えて、前後4スピーカーを前提として、あるいはセパレートツイーターを取り付けて、DSPで自在に音作りをしてみたい!と考えるなら、PLUG&PLAYの1080という超コンパクトな8chアンプ内蔵DSPがお勧めです。これなら、グローブボックス奥のスペースに隠すようにインストールできます。

    純正スピーカー→楕円形社外スピーカー入れ替えのみのリフレッシュから、今回のようなスピーカー大型化とドア防振によるドア周りのグレードアップ。さらには小型アンプやDSPアンプ導入による音場の演出まで。ご希望とご予算に応じて、いろいろとプランニングさせていただきます。
    どうぞお気軽にご相談ください♪

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