トヨタアリストのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.562(お問い合わせの際にお伝えください)
model
トヨタ アリスト
system
メインユニット:carrozzeria FH-7400DVD、Nakamichi TD-20
デッドニング:なし
フロントスピーカー:JBL CLUB6500C
センタースピーカー:JBL CLUB3020
リアスピーカー:無し
パワーアンプ:carrozzeria GM-D1400?
ケーブル:kaiser swing
バックカメラ:BeatSonic BCAM7Wcomment
EMVを2DINオーディオデッキに入れ替えて、灰皿部分に1DINスペースを作ってカセットデッキを設置しました。
デッキ出力の先に外部アンプを組み合わせて、フロント2wayとセンタースピーカーを鳴らしています。
アリストV300・ベルテックスエディションのダッシュボードです。
トヨタを代表するスポーツカーといえば、そのスタイリングからしても「80スープラ」を連想する方が多いと思いますが、このアリストもスープラと同じ名エンジン・2JZ-GTE・3リッターツインターボが搭載されています。
発売から約20年ほど経ちますが、直6特有のモリモリ加速感が味わえるスポーツセダンとして、今もなお、多くのファンに愛されているクルマです。
今回ご来店いただいたオーナー様もそんなファンの一人。
20年のロングランでお疲れ様〜の純正オーディオのアップデートをご依頼いただきました。
再生側は、純正ナビ&オーディオシステムであるEMV(エレクトロマルチビジョン)を取り外して2DINを確保し、カロッツェリアのオーディオデッキFH-7400DVD(オープン価格)に換装します。
それとあわせて、灰皿部分を加工して1DINスペースを確保し、名門ナカミチのカセットデッキを搭載し、カロッツェリアのデッキにAUX入力できるようにしました。
デッキからの再生信号は、フロントのステレオ出力2chと、そのステレオを合成して生成したモノラル1chの計3chに交通整理され、カロッツェリアの小型アンプGM-D1400?(16,000円)を経由して、JBLのCLUB6500C(2way)(2万円)と、CLUB3020(センター)(9,000円÷2)を鳴らします。
EMVの2DIN置き換えは、専用パネルを使えば難しくありませんが、新設1DINデッキがシフトの邪魔にならないように仕上げるのに、ちょっと手間をかけました。
平成生まれのトヨタの名車を、令和に引き継ぐリフレッシュ♪の様子をどうぞ御覧ください。
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3DIN(?)化後のコンソール
2DIN+1DIN新設で3DIN化!したデッキ周りです。
ナビとオーディオ、その他もろもろを制御してくれていたEMVを取り外して、BeatSonicのキットMVA-32と、標準オーディオ車用のヒーターコントロール&エアコンコンピューターを調達して組み込むことで、2DINスペースを確保しました。
そんなこんなで、お膳立てが整ったところで、カロッツェリアのオーディオデッキ・FH-7400DVDにお座りいただきました。
そしてご注目は下段の1DINですね。
ここはもともと灰皿があったところで、これを撤去して1DINスペースを作り、ナカミチのカセットデッキTD-20を取り付けてあります。
次の2カットで、取り付けの工程をご説明します。
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Nakamichi TD-20分解
デッキの取付に先立って、裏技加工をしているところです。
裏技というと大袈裟ですが(笑)、TD-20デッキの背面(奥)に取り付けてある内蔵アンプを取り外して、ローレベル出力仕様に変更したのです。
DIN規格というのは、あくまでもタテヨコ(H:50or100×W:180mm)の寸法のことで、奥行きについては、ナント規定されていないんです。
ダッシュボードの裏側が電子部品でギュウギュウになった今でこそ、だいたい160ミリ強くらいの奥行きに収まるように、デッキのほうが遠慮していますが、その昔はもっと長〜いものもありました。
今回のTD-20も好例で、19センチ弱あります。
ただ、TD-20の筐体は、約160ミリくらいの本体に、2センチ強のアンプを取り付けた格好になっており、これは実は外せるんです。
いわばアンプ付きアンプレスデッキ。ということですね。
で、写真のように分離すると、デッキ本体から出ている配線からは(増幅前の)ローレベル信号が出ていることになりますので、この線を前出のカロッツェリアデッキのAUXにイン!します。
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クリアランスチェック!
取り付け完了の図です。
オリジナルでオーディオパネルを制作し、1DINのフレームを内蔵して、TD-20を取り付けました。
アンプを外して身軽になったおかげで、おとなしくコンソール内に収まってくれています。
写真のように、シフトレバーをPにいれても干渉ナシですね♪
タテ位置も目いっぱい上に上げてあるので、この状態でカセットの出し入れが可能です。 -
フロントドア
デッキ周りを御覧頂いた後は、ドアに移ります。
ぬるーっとしたゆるめの曲線と、丸めてあるカドは、この時代のトヨタ車の内装に共通した特徴です。
ウーファーはドアポケットの前方、ツイーターはミラー裏と、定位置です。
ちなみに、コチラはベルテックスエディションなので、JBLサウンドシステム搭載車です。
しかしながら、それぞれを別チャンネルで駆動するマルチシステムではなく、1chを分岐させて、ツイーター側にハイパスフィルターをいれて帯域をわけてある、シンプルな構造です。
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ドア内部
内装を外したところです。
スピーカーは岡本太郎作品の犬の植木鉢みたいな形のバッフルに、一体成型されています。
JBLのオレンジマークがキラッと輝いてますね♪
配線は、アンプからのフルレンジが向かって右側から入り、内蔵されたローパスフィルターを介して、このウーファーが鳴るようになっています。そして左側のカプラからミラー裏に向かい、ハイパスフィルターを通ってツイーターを鳴らす。という流れになっています。
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スピーカー交換
ぱっと見、おなじに見えるかもしれませんが、スピーカー施工後の様子です。
ネジ止め位置の関係もあるので、純正バッフルの外形を省略せずにトレースして、MDFで作りました。
スピーカーはJBLのCLUB6500Cです。
カロッツェリアのアンプ(後出)からの出力は、ドアのヒンジ部分のゴムブーツを通って、ドア上部の黒いネットワークの左側に入ります。
ここで帯域分割され、右側から出てきまして、低いほうがウーファー、高い方がツイーターに向かいます。
なお、今回はデッドニングナシなので、ギラギラの絵はありません(`・ω・´)ゞ
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パワーアンプ
パワーアンプ設置の様子です。
度々登場しております、カロッツェリアの小型パワーアンプ GM-D1400?を、グローブボックスの奥に仕込みました。
ちょっとわかりにくいでしょうか。左奥にタテについています。。
ドアのフロント2wayだけであれば、デッキ内蔵のアンプだけで足りるのですが、今回はセンタースピーカーにを鳴らすために、アンプを増設しました。
内蔵アンプの音声出力は、スピーカー信号として取り出した場合、左右を合成することができませんが、RCA出力であれば合成することができます。
ですので、RCAでフロント信号を分配して、GM-D1400?の1、2に左右のステレオ2チャンネル、3に合成したモノラル信号を入力して3chで使用するという方法をとりました。
(GM-D1400?は4chアンプなので1chは空きです) -
バックカメラ
今回取り付けたカロッツェリアのFH-7400DVDはオーディオデッキではありますが、バックカメラを接続できるので、バックカメラも純正から交換しました。
アリストの純正バックカメラは、時代も古いのであまりかっこいいものではありませんでした。
モールを加工して埋込みする等、手間をかければ目立たなくてスマートな施工は可能ですが、このカメレオンミニはナンバープレート固定ボルトを利用して取り付けるので、手間がかからず、デザインも大変控えめで、なかなか秀逸な商品です。
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バックカメラ強制切り替えスイッチ
得意技のチョイ加工です。
バックカメラの映像は、リバース連動で表示されるようになっていますが、現在は使用していないオプションスイッチ(?)を利用して、どんな状態でもバックカメラが映るようにしました。
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作業後記
今回はアリストのAVリフレッシュ(新語!?)の事例をご覧いただきました。
この時代のEMVのような、エアコンなどの制御も兼ねているナビは、地図データの更新の道が絶たれてしまうと、もう手の施しようがなくなってしまいますね。Orz
EMVから2DINナビ/オーディオデッキへの入れ替えは、それこそ星の数ほど施工させていただきまして、ほぼ一巡?した感もありますが、まだ頑張っていらっしゃるオーナー様もいらっしゃるようです。
ナビはスマホで、という方も少なくありませんが、ハンズフリー通話の利便性や、スマートフォンのブルートゥース再生の快適さは、オーディオデッキならではです!
どうしようかなとお考えのオーナー様がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
オーディオデッキ or ナビデッキ、カスタム加工ありなし、ご予算に応じて提案させていただきます。
サウンドアッププログラムによるスピーカー交換もどうぞご検討ください。
最新車種のグレードアップとしても、今回のような純正オーディオのリフレッシュとしても、大変ご高評いただいております。
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電話もお気軽に♪03-5913-8450