BMWALPINAD3のオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.357(お問い合わせの際にお伝えください)
model
BMW ALPINA D3
system
メインユニット:純正iDrive
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:eiju EF-100KV/?C(コバルトモデル)
リアスピーカー:なし
サブウーハー:eijuEF-251W
パワーアンプ:Xtant 430
ケーブル:SUPRA classic2.5Hcomment
知る人ぞ知るブランド「eiju」のシングルユニットを大型アンプで鳴らすシンプルなシステムです。
ユニットの性能をしっかり引き出すため、バッフル制作とインストールに手間を掛けました。
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ダッシュボード全景
ダッシュとコンソールに配されたウッドパネルが目を引くインテリア。。
ダッシュボードをよくよく見てみると、、オプションのフルレザー張りという贅沢仕様です!
今回の作業の中心はスピーカーとパワーアンプのインストールですが、一度の分解で済ませたいというご意向があり、純正のiDriveで操作ができるインターフェイスでバックカメラと地デジの取付も同時にご用命いただきました。
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フロントドア
ダッシュボード同様ウッドパネルとレザーが高級感を漂わせます。
写真は施工後に撮影したものです。一見無加工のようにお感じになられると思いますが、音の抜けをよくするために、標準のスピーカーグリルに肉抜き加工を施して、サランネットでカバーして仕上げてあります。
F3系のドアは、一般的なクルマと同様、インナーパネルにスピーカーが取り付けられている構造になっています。
大パワー嗜好で内装のビビリが懸念されるようなケースを除いて、ドア内装の裏側には防振施工はしないのですが、標準より高さ(厚み)があるスピーカーと内装の干渉を避けるために、内装裏側を大きく削り込んであるため、補強のために少しだけ防振材を貼りこんでおります。
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インナーパネル施工後
eiju EF-100KV/?c(コバルトモデル)の黄色いコーンが目に鮮やかですね。
セパレート式のツイーターはなく、これだけでフルレンジ再生するユニットです。
高い位置にツイーターを設置しない分、理想とされる「目の高さの音像形成」の点で幾分ハンデがありますが、点音源ゆえのまとまり感は無二のレベルで、とても興味深いユニットです。
社外のスピーカーは標準に比べて、素材や構造が異なりますが、全般的な一つの特徴として、コーンの駆動力を高める目的で背面のマグネットが大型化されており、その分、背が高くなっています。
そのため、インストール時には、スピーカー裏に収まるウインドウガラスやレールとの干渉への配慮が必要になってきます。
今回のユニットも例に漏れず、グラマラスなマグネットを背負っており、上述のように内装とのクリアランスがギリギリだったため、バッフルの高さ決定には随分時間を使いました。
インナーパネル全面を覆っている制振材はカスケードの製品です。写真を割愛しましたが、アウターパネルの内側の制振にも同素材を使っています。
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パワーアンプ
Xtantの430というモデルのパワーアンプです。
10年以上前の製品ですが、大変気に入っていらっしゃるご様子で、今も大事に使用されています。
狭い荷室に大柄な筐体が上手く収まってくれて良かったです。
できる限りカーペットの色を近づけたので、肉眼ではそんなに違和感がなく仕上がっており、お客さまにもご了承いただいているのですが、、写真にしてしまうと色の差が強調されてしまいますね(汗)。
向かって右側にインストールされているのが、eijuのサブウーファー EF-251Wです。
一見、作り付けのようですが、その奥にあるバッテリーへのアクセスを確保するため、着脱式になっています。
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オリジナルスピーカーバッフル
ドアスピーカーのインストールの際に用いたスピーカーバッフルの写真です。
標準のスピーカーよりも大きなサイズのスピーカーになるので、特別にバッフルを制作して取り付けを行います。
ハイファイオーディオで好まれるホワイトバーチ(白樺)を素材とし、防水対策のためにFRPを塗布した後、黒塗装で仕上げてあります。
形状にご注目。
内側の壁面がテーパー状になっているのがお分かりになるでしょうか。
ある程度厚みのあるバッフルの場合、ストンとした筒状に作ると、コーンが前後に動く際の背面の空気の流れが悪くなり、コーンの自由な稼働の足かせになる傾向がでてきます。俗に「ヌケが悪い」などと言われる状態です。
この解決のために、筒の太さを連続的に変えたテーパー形状にし、空気が動きやすくなるように計らっています。
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背圧対策
上述の通り、コーンの稼働の抵抗になりうる、スピーカー背面に生じる空気の滞りや反射の解決はハイファイ追求において、とても重要なテーマです。
テーパー形状のバッフルは、その解決(緩和)策のひとつとしてご紹介しましたが、それに加えて、当インストールギャラリーでお馴染みのレアルシルトディフュージョンも施工しました。
これはコーンから後方に押し出されてきた空気(というか波動)をまっすぐコーン側に押し返さないよう、ランダムな方向に拡散させてしまう機能を持っています。
こういった配慮の積み重ねで、コーンの負荷が減り、中高域の伸びやツヤ感といった果実に繋がってきます。
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センタースピーカー
写真は車両にもとから付いているセンタースピーカーです。
今回は、eijuのフロントスピーカー+サブウーファーのみのサウンドを堪能すべく、センタースピーカー、ならびにリヤスピーカーも音が出ない状態にしてあります。
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作業後記
今回は久々にBMWブライトオーディオパッケージ以外のBMW事例のご紹介でした。
BMWブライトオーディオパッケージはBMW専用のJBL製ユニットをきちっとフィッティングし、入念なドア防振を行うことで、純正とははっきり違うグレードアップを図る内容となっており、フロントの交換のみから、フロント・リヤ・センタースピーカー交換にaudisonのプロセッサアンプAP8.9bitを加えた最上位メニューまで5つのバリエーションがあり、多くのお客さまにご用命いただいておりますが、BMWはコレ以外施工いたしません!というわけではありません(笑)
お客さまのこだわりのあるスピーカーやアンプがある場合は、所定の性能を引き出せるよう、今回の事例のようにインストールさせていただきますし、特定の機器がない場合でも、お客さまの嗜好と予算に合わせたプラン提案もさせていただきます。
どうぞお気軽にご相談ください!