インストールギャラリー

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
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当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。

事例No.283(お問い合わせの際にお伝えください)

ホンダ S2000

システム
メインユニット:ALPINE CDE-145J
ドアチューニング:フロント
フロントスピーカー:JBL MS-62C
リアスピーカー:無し
ケーブル:kaiser swing
コメント
アルパインのメインユニットに交換済みのS2000でサウンドアッププログラムの施工です。
オープン走行が最大の特徴&魅力の同車ですが、ドアの施工品質と音響セッティングによって、オープン形式が必ずしもハイクオリティリスニングをスポイルする要素ではないことを立証したいと思います!

ダッシュボード全景




2シーターオープン&FRと、スポーツのためだけに生まれてきた車といった風情ですね。

多目的車やエコカーに比べ、より鮮明な輪郭を持っているので、多くの男子にとって、なんとなく気になる存在なのではないでしょうか。
状況が許せば一度は所有してみたいですね!

メインユニット




メインユニットはアルパインのCDE-145Jをお使いでした。

サウンドアッププログラムはスピーカーケーブル→バッフル→スピーカーユニット+ドア防振と、いわゆる音の川下の部分の環境整備を行うメニューです。川上に位置するヘッドユニットは純正であれ、社外であれ、音(信号)が出ている状態であれば、はっきりと変化を感じていただくことが出来ます。

ヘッド交換やアンプの増設に先行して「音の基礎工事」としてお勧めする所以でもあります。

フロントドア




S2000のドアトリムが左右で異なるデザインになっています。

写真の助手席側はダッシュボードの形状から流れるラインで手前が膨らませてあるのがお分かりになるでしょうか。より一体感のあるコックピットデザインに大きく寄与していることは明らかですが、このような一般的でないアプローチは、所有欲を余計に刺激する要素として有効に機能する気がします。

第二段階




内装を外すと現れる光景です。
雨除けのビニールの固定のため、一般的にブチルゴムが使われますが、ホンダ車は軟質の接着剤のようなもので固定してあるので、剥がすのも清掃するのも一苦労です。

第三段階




アウターパネルはオーディオテクニカの円形の防振材、AT7560Rを使用してダンピングをします。

第四段階




カスタム制作したバッフルを取り付けたところです。

S2000のスピーカーホールは寸法の関係で、本来16cmを無加工で取り付ける事は出来ません。
JBLの16センチスピーカーMS-62を設置すべく、鉄板を必要量カットして直径を広げ、バッフルを取り付けました。

カットというと腰が引けてしまうかもしれませんが、大きな強度をもたせてある部分ではありませんし、防錆もしますのでご心配には及びません。

第五段階




サービスホールをAT7550Rで塞ぎ、共振しそうなところを押さえて完成です。

3コマ前の純正スピーカーの写真と比べて、バッフル部分が一回り大きくなっているのがお分かりになると思います。

ツイーター取付




「AP1」といわれる型式のこの車両は、ドアスピーカーがコアキシャル形式のため、純正状態ではドアやダッシュボードにツイーターを収めるところがありません。よって、ピラーの根元から配線を出し、ツイーターを固定しました。

サウンドアッププログラムでは純正位置への取付を基本としておりますが、今回の例のように加工が少ない場合は基本料金内で施工が可能です。また、追加をご負担いただける場合は、ピラーに埋め込む等の加工も承ることが出来ます。

作業後記−−−−☆
今回は久々のオープン(コンバーチブル)でのサウンドアップ例となりました。

オープンカーというと、空の見える解放感と、風を感じて走れるスピード感が最大のウリですが、車内外を隔てる壁がない分、ハイクオリティオーディオとの両立は困難とお考えになる方は少なくないのではないでしょうか。

オープンカーに乗ったことがない方がそういうイメージを持たれるのは無理からぬことだと思いますが、オーナーの方においても、外の騒音に対峙できるくらいにボリュームを上げてみるものの、聴き続けるにはうるさくて、あきらめ判定に繋がるパターンが多いように思います。

しかしながら、オープンカーでも十分ご満足いただける音は作れると思っています。
ポイントは高域・中低域のバランスと、スピーカー駆動のパンチ力にあると考えます。

天井と左右のウインドウによる反射音が期待できない条件になりますので、特に減衰しやすい高域を司るツイーターの出力を若干強めにし、フロントウインドウによる反射を活用しながら音の輪郭をわかりやすくする配慮がまず必要です。
併せて、先行するツイーターとの繋がりを意識しつつ、車外から定常的にやってくる雑音を相殺するように、低域を幾分強めに出すイメージです。

純正オーディオでも高域と低域を持ち上げるだけでも多少は理想に近づけることはできますが、中音域が不足する、いわゆる「中ヌケ」という状態になりがちで、今ひとつ満足できないので、そのままボリュームを上げていくと、繋がりの悪い=バランスがとれていないまま増幅されることになり、今度は聴き疲れが著しくなってきます。

こういった状況を根本的に解決するためには、ドアスピーカーの性能の十分な活用が必要になります。
ツイーターはある程度固定してあれば、所定の性能を発揮しますが、ドアスピーカーはつけ方が悪いとちゃんと仕事してくれません。しっかりしたバッフルに載せ、必要十分なトルクで締めこんであげることで、スピーカーバスケットを安定させ、コーンがリニアにストロークできる条件を整えます。加えて、スピーカーボックスとなるドアの防振・密閉を十分に行います。
これによって、端的に低域が豊かになるのに加えて、スピーカーの性能を発揮する条件が整うことで、よりカタログ値に近い周波数粋の再生が可能になるため、イコライザ等で苦労しなくても、自然にツイーターとつながるようになってきます。
ツイーターとドアスピーカーがそれぞれ「点で鳴っている」状態からユニットがトータルで「面で鳴っている状態に変わるイメージです。

これはカーオーディオの基本となる考え方であって、オープンカーに限ったアプローチではないのですが、しっかりとバランスのとれた音を出せるように作っておけばユニバーサルに対応できるということなんだろうと思います。

あと、強いて言えば、外部からの定常的なノイズに対抗するためにスピーカーの駆動力をあげる手段としての外部アンプの有用性は、クローズドボディにおけるそれよりも幾分高いかもしれません。

以上、S2000の施工を通じて顧みたことですが、この車に限らず、基本となる理論、技術を押さえて、お客様のご希望、ご予算に応じて柔軟に提案させていただいております。

どうぞお気軽にご相談ください。