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サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
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当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。

事例No.254(お問い合わせの際にお伝えください)

日産 GT-R

システム
メインユニット:純正BOSE
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:JBL P660C
リアスピーカー:純正BOSE
サブウーハー:純正BOSE
パワーアンプ:純正BOSE
ケーブル:SUPRA classic2.5h
コメント
Boseサウンドシステム搭載のGT-Rです。
メーカーオプション価格315000円と高額なシステムですが、音にご満足いただけていなかったようでご相談をお受けしました。
メインのシステムは活かしたまま、スピーカーの一部差し替えとデッドニング処理で音のパンチと輪郭をだせるように施工させていただきました。
総額20万円以下のメニューです。

ダッシュボード全景




GT-Rに採用されているBoseサウンドシステムは、MP3/WMAの再生機能を搭載したCD一体型AM/FM電子チューナーラジオにアンプと11本のスピーカーを組み合わせた2chオーディオシステムです。
開発姿勢の高さも、その装備も、そして金額もかなりのものですが、ブランドに対する期待が高すぎるせいでしょうか、芳しくない評価を耳にする機会は少なくありません。

フロントの外観は標準と比べて、センタースピーカーと専用エンブレムがついている点が異なっています。

リア全景




こちらは標準とだいぶ違いますね。
シートバック中央のリアスピーカーの位置にサブウーハーが付き、リアトレイには小さいスピーカーが付いています。

フロントドア




ドアグリップの位置(手の甲が当たる位置)にスコーカーが付き、ウーファーのグリルにBOSEのエンブレムが付いている点が標準と異なります。
配線は、ハイパスされた1系統をツイーターとスコーカーで分けており、ローパスされた別の1系統がウーハーに入る格好になっています。

第二段階




ドアの構造は当然標準と同じです。
Boseのパワーアンプで駆動するシステムですので、パワー志向のデッドニングを施工させて頂きました。

第三段階




インナーパネルの防振を行います。
これまで、アスファルトシートは東京防音のAL9045という銘柄を使っておりましたが、今回はPSマットとASマットという新しい製品をつかってみました。
AL9045はアスファルトとアルミのハイブリッドシートであったのに対して、PSマットはアスファルトのみで出来たシート、ASマットはポリプロピレンで出来たシートで、PSを貼ったあとにASを貼りました。
今回は結構しっくり来た感じです。ピシッと決まった音が出ていました。

ドアトリム




ドアトリムを裏から見てみます。
ドアグリップ裏のプラスチックパーツがスコーカー用のブラケットを兼ねたカバーと入れ替わっています。
ツイーターとスコーカーは3.5Ωの抵抗値でした。ツイーターとウーハーはJBLのものに交換しますが、デッキ→アンプ群→スピーカーまでの回路はBoseシステムを使うので、スコーカーは音の繋がりを保つために使用します。

スコーカー




低音が出るわけではないので、ウーハーの共振を防ぐため、周囲に防振材を配置して補強します。
3wayシステムを導入する事も考えたのですが、ウーハーが2Ωでフルレンジ出力が無いためにバランスを考えてこの組み合わせにしています。

サブウーハー




リアシートバックの中央にあったユニットを裏から見た様子です。
サブウーハーはプラスチックの箱に2つ収められています。駆動はパワーアンプを別系統で接続されているので、パワードサブウーハーと呼べる構造です。

第二段階




REALSHILDの防振材を使用してボワボワの低域を引き締ます。
使用するのは、レアルシルト、ディフュージョンの2つです。。
一般的にボワボワの原因となりうる要素は、マグネットの強さ不足、アンプの出力不足、箱の弱さが主だったところですが、今回は前二つの要因にタッチできませんので、箱の条件の変更によって改善を試みます。

第二段階




最後にカスケードの吸音材を詰めて完了です。

カバー防振




ウーハーボックスの表には、シェルというか、化粧パネルを取り付けるようになっています。
こういったものもビビりの原因となるので要注意です。
裏柄にレアルシルトを貼って押さえておきましょう。

ツイーター取付




純正のツイーターとJBLのツイーターを入れ替えます。当然表からの見た目は変わりません。
中低域以下のユニットの性能も当然重要ですが、ツイーターは音像の形成に最も影響を与える点で、もう一段高い重要性を持つユニットと言えます。

センタースピーカー




GTRのBOSEシステムはデッキからセンター信号が出ているわけではなく、左右のチャンネルから抽出した信号を合成した「疑似サラウンド」ですので、センター信号を再生するユニットに比べると重要性は高くなく、場合によっては音像の形成に大した寄与を行わない場合もあります。
今回はセンタースピーカーをダミー抵抗に置き換えて鳴らないようにしてみました。
ウーファーやツイーターをより良いものに代え、デッドニングも施すなどした点で全体の条件が変わっていますが、変化としては、阻害要因が消え、輪郭が増し、ステレオサウンドに奥行が出たように思います。

作業後記−−−−−☆
GT-RのBOSE仕様は初めての入庫でした。
オプション価格がもともと315,000円もかかっていることもありますので、ほとんどの資産を活かした低価格でのサウンドアップを提案させていただきました。

このシステムは
センター×1
フロントツイーター×2
フロントスコーカ×2
フロントウーファー×2
リアサブウーファー×2
リア×2
と、計11個のスピーカーで構成されておりますが、このうち、フロントツイーターとフロントウーファーをJBL 660Cに差し替えたほかは、センターをキャンセルしたのみで、その他はデッドニング・防音処理によって改善を図りました。当然、デッキとアンプはBoseのままですので、トータルで見て除却した資産はごくわずかと言ってよいと思います。

音の変化についてですが、ずいぶんシャッキリと、輪郭が出た感じがしました。

Bose然り、某ライブサウンドシステム然りですが、どんなリスニングポジションでも、すべての音が均等に聞こえるような穏やかでまったりとした仕上がりを目指しているように思います。
これはこれで一つの価値ですが、音を聴きたい≒感動したいと思って聴く方は、ある程度迫ってくる何かを求めているのだろうと思いますので、一定程度のエッジのたった輪郭のある音でないと満足できないのではないかな、などと考えます。

今回のユニットの差し替えは最低限ですが、そういった欲求に応えることのできるチューニングができたのではないかなと思います。

趣味、趣向はそれぞれですが、こういったコンセプトがピンとくるようでしたら、どうぞご検討ください。
このメニューのままでも、多少アレンジしたメニューでも、ご予算とご希望に合わせて提案させていただきます。
ご相談はどうぞお気軽に♪