ポルシェケイマンGTS(981)のオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.460(お問い合わせの際にお伝えください)
model
ポルシェ ケイマン GTS(981)
system
メインユニット:純正(clarion製)
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:FOCAL PS165F3
リアスピーカー:FOCAL IFBMW-C
サブウーファーー:Cewinvega VPAS10
ケーブル:audiotechnica、kaiser swing、Cerwinvegacomment
純正ナビに内蔵されているアンプを活用して、フロント3way、リヤ同軸2wayをFOCALにグレードアップしました。
合わせて、サーウィンベガのパワードサブウーファーで低域に厚みをもたせました。
ケイマンのダッシュボードです。
911,ボクスター、ケイマンと、ひと目でポルシェとわかるデザインです。
初期の911から続く、ダッシュボード中段に走る水平なラインが、その基調を形成しているように思います。
さて、今回はフロント3wayのサウンドアッププログラム+リヤスピーカー交換+パワードサブウーファーの取付をご用命頂きました。
フロント3wayは伝統のフレンチブランド・FOCALのPS165F3(税別98,000円)、リヤも同じくFOCALのIFBMW-C(同58,000円)をセレクト。パワードサブウーファーは当店売上No.1のCewinvega VPAS10(同38,000円)で武装いたします。
メインユニットは多くのポルシェ車に採用されているクラリオンOEMのナビです。
ポルシェに搭載される際は、ナビから外部アンプにRCA接続され、アンプで帯域分割された信号が各スピーカーへと展開されているのですが、市販品と大半が共通の仕様で作られているこのナビには、実はアンプが4ch内蔵されているのです。
ですので、この内蔵アンプからフルレンジ信号を取り出して、フロント3way、リヤ2wayへと接続し、サブウーファー用の信号はクラリオン製のCCA-727-500 という型番のハーネスを使って取り出し、供給することとなります。
重厚な3wayサウンド+シートバックにパンチを浴びせるサブウーファーで、スポーティー走行を盛り上げるサウンドマシーンにグレードアップさせたいと思います!
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フロントドア
カラーリングはシンプルかつシックな感じですが、造形がダイナミックでドキドキしますね。
フロント3wayの内、ツイーターはダッシュボード上で、スピーカーはドアに2つという標準的な配置です。
しかしながら、ウーファーの3分の1はポケットがかぶっていて、スコーカーはグリップの奥という、、なぜかHifiを邪魔するポルシェ伝統のレイアウトです。
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第二段階
ドアトリムを外したところです。
構成としては3wayなのですが、2way+サブウーファー2つ(左右)といった形容のほうがぴったり来るような、20cmの大口径ウーファーが装備されています。
ドアトリムの取り付け方法がちょっとユニークです。
ドアトリムに取り付けたクリップを、インナーパネルの穴に叩き込んで固定する一般的な方法ではなく、逆にモジュールパネル側に取り付けられているクリップをドアトリム裏側の穴に差し込んで固定する方式になっています。
ですので、パネル側には穴がないんですね。
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第三段階
モジュールパネルを取り外し、アウターパネルの防振を行っているところです。
防振材はロシア製のStP AERO BOMBを短冊状にして貼っています。
モジュールパネルの取り外しに際しては、先にエアバックモジュールを外す必要があります。
バッカーン!と開かれると厄介ですので、安全の為にバッテリーのマイナスを外して20分程度放置した後、取り外す手順を採ります。
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第四段階
インナーパネル作業が一通り終わったところです。
ウーファーはオリジナルの20cmユニットと同等の径で作ってますので、かなり重厚なものとなりました。スピーカーバスケットを支える土台として理想的ですね。
スコーカーの方も、MDFで作ったバッフルを介してしっかり取り付けています。
インナーパネルを覆う防振材は同じくStPのAERO GOLDという銘柄を使っています。
ご覧の通りの全面貼りでプラスチックの強度をしっかりと上げて共鳴、共振を抑えます。(`・ω・´)ゞ
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ツイーター固定
ツイーターを仕込み中のカットです。
ツイーターは、ダッシュボード両脇にあるエアコン吹き出し口の前方の、ダクト状のフィンの奥に仕込まれています。
この部品をダッシュボード側から丁寧に抜き取り、ツイーターを差し替えます。
FOCALのツイーターはそのままだと大きいので、ハウジングを取り除いてひと回り小さくし、純正ツイーターを固定していた金属製のブラケットを使って留めました。
スッキリついてますね♪ -
リアスピーカー
今回はリヤスピーカーも交換しました。
フロントスピーカーと同ブランドのFOCAL製ユニットですが、FOCALの汎用モデルのラインアップには同軸タイプのスピーカーが無いので、BMW専用品として設定されているモデルの中に見つけたコレ(IFBMW-C)を使いました。
一見トレードインできそうなデザインですが、サイズが若干異なるため、バッフルを作り直してフィッティングしました。
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パワードサブウーハー設置
Cewinvegaのパワフル&コンパクト・パワードサブウーファーVPAS10の設置状況です。
位置は助手席の後方。フロアに垂直に立てる感じで固定しています。
目一杯後方に下げると干渉しますが、ちょっと前に戻せば問題ありません。
固定方法は、コの字型に整形したステーを使っています。車両に負担を掛けないよう、穴あけなどの加工を伴わない方法ですが、かなりしっかりついています。
ボクスター・ケイマン系にはこのサブウーファーとこの固定方法が鉄板だな!( ̄ー ̄)vと自賛しております。
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作業後記★★
今回はケイマンGTSのサウンドアッププログラム+パワードサブウーファーの事例をご覧いただきました。
ポルシェケイマンとボクスターは、当インストールギャラリーでのご紹介事例が複数あることも有り、度々ご用命頂いています。
今回は、フロント出力の先にネットワークを介して3way+リヤ同軸2wayと、標準のスピーカー構成を踏襲する形でのサウンドアッププログラムにパワードサブウーファーを加えたシステムでした。
対して、こちらのボクスターGTS では、リヤには手を付けず、マクロムのハイエンドユニットを使ってフロント3wayのグレードアップのパターン。
また、こちらのボクスターS では、純正デッキの4ch内蔵アンプをバイアンプ接続対応ネットワークをもつFOCALの2wayユニットをつなげて、フェーダーひとつでツイーター・ウーファーの出力バランスを調整できる「疑似マルチ」運用ができるようカスタマイズを加えたパターンもあります。
いずれの車においても、ほぼ同じ型のクラリオン製OEMナビが搭載されており、「秘密の4ch内蔵アンプ」を活用してフルレンジをとりだせることが、比較的低予算で幅広い応用を可能にしている主因です。
そして、このいずれの車にもインストールされているのが、当店「超」定番、CerwinVega のパワードサブウーファーVPAS10です。
A4を一回り大きくした程度のコンパクトサイズで、低域ユニットのエンクロージャーとして高いメリットを持つ堅牢なアルミダイキャスト製ボディに、25cm大口径ウーファー、450Wハイパワーアンプと、ブック型のクラスを超えるスペックが詰め込まれており、設置のしやすさ、性能、価格(38,000円)と、コストパフォーマンスの高さが際立った製品です。
いずれの設置事例でも、助手席シート後を定位置として、穴あけを行わずにオリジナルの金具だけで固定する方法を採っているので、車両への負担もありません。(こんなインストールも可能です:GT3の例)
純正ナビヘッドの内蔵アンプを活かした、フロントスピーカーのグレードアップ、並びにコンパクト・パワフルなパワードサブウーファーを組み合わせたサウンドアップにご興味のあるポルシェオーナー様はどうぞお気軽にご相談ください♪
【全19台のポルシェのインストール事例はこちらです♪】