日産NOTEe-POWER NISMO Sのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.805(お問い合わせの際にお伝えください)
model
日産 NOTE e-POWER NISMO S
system
メインユニット:日産オリジナルナビゲーション MM319D-W
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:carrozzeria TS-V173S
リアスピーカー:なし
サブウーファー:carrozzeria TS-WX400DA
パワーアンプ:内蔵
ケーブル:kaiser swing
comment
フロントを2way化して、ナビの4ch全てを使ってバイアンプ接続で鳴らし、パワードサブウーファーも追加しました。
ツイーターもAピラー埋め込みとし、高音質を追求した一台です。
日産・ノート(E12)の事例紹介です。
ノートは、上級コンパクトカテゴリの世界戦略車として、2005年に発売された車です。
マッチのマーチのシャーシをベースとし、1500cc/1600ccのガソリンエンジンでスタートしました。
2012年に2代目(E12型)に切り替わりましたが、4年後の2016年にe-POWER搭載車が発売され、記録的なヒットを飛ばしました。e-POWERは、プリウス等で採用されている「パラレル型」に対して、「シリーズ型」ハイブリッドを採用しています。これはエンジンで発電して→バッテリーにいったん蓄えて→モーターだけで駆動するタイプのハイブリッドカーで、エンジンに比べて、全速度域で急峻な出力特性を持つモーターの乗り味が特徴です。
その後、2020年のモデルチェンジで現行型(E13型)にバトンタッチしました。
3代目からは、ガソリンエンジンを廃してe-POWERのみとし、さらにモーターとインバーターを刷新した「第2世代」へと進化しています。また、路面状況からロードノイズが大きいと判断した場合に(うるささが気にならないように)積極的に発電を行う制御システムが加わり、従来のエコカーの泣き所だった騒音問題の低減を図っています。
今回ご登場いただくクルマはNOTE e-POWER NISMO Sです。
ノートの電気自動車の中では最上位グレードにあたる「マシン」で、SナシのNISMOモデルに対して、最高出力100kW・トルクは320Nmと約25%もアップされています。
こんなキテるクルマだから、というわけじゃないでしょうが、(おそらく生産台数の関係上から)登録上は型式認定を受けておらず、車検証の型式欄には「E12改」と記される改造車扱いなんだそうです。
改ですよ改!こりゃマジで「マシン」ですね。。
プラン内容としては、ディーラーオプションナビをヘッドユニットとした、フロント2way+パワードサブウーファーというコンパクトな構成です。
ナビの4ch出力を全てフロントに振り向けるバイアンプ接続方式をとり、クリアな再生を目指しています。
以下、コンポーネント紹介です。
◯ヘッドユニット
日産オリジナルナビゲーションMM319D-Wです。
内蔵アンプ4chのうち、フロント出力をドアのウーファーに、リヤ出力をピラーのツイーターに、それぞれ出力しています。
この配分の理由は、ガイド音声が出力されるフロント出力を、きちんと聞き取れる大きなユニット(ウーファー)で再生するのが妥当だからです。
なお、サブウーファーへの出力は、プリアウトがないため、リヤ出力を分岐させてつなぎ込んでいます。
これについては、ガイド音声出力時の都度、最低音域のレベルがダウンすると、なかなか不愉快だからです。
◯スピーカー
カロッツェリアのTS-V173S(税込66,000円)です。
TS-V173Sは、パイオニアのカスタムフィットスピーカークラスで最上位のモデルで、カロッツェリアらしい明瞭な音色を価格を上回る豊富な情報量で描き出せるスピーカーです。
当店における販売状況からみても、ご満足の確率が極めて高く、ハズレのないハイコスパ・フラッグシップモデルです。
「バイアンプ接続」に対応したネットワークが付属しているのもポイントで、4ch内蔵アンプのみでも、手軽にクリアネスの向上を図れる点が更に評価を押し上げています。
ヘッドユニットのカラムでも触れました通り、バイアンプ接続可能である点が、その価値をさらに高めています。
・インストールに関して
ウーファーはカロッツェリアのメタルバッフルを介してドアに取り付けて、ドア防振は制振力の強いデッドニンググレードで施工しています。
ツイーターについては、標準でツイーターレスでつけるところがない条件を前向きにとらえて(?)音質重視でAピラーへの埋め込みを行いました。
◯パワードサブウーファー
カロッツェリアのパワードサブウーファーTS-WX400DA(税込33,000円)を取り付けました。
パワードとしては標準的なタテヨコ30cm×20cmの断面に、24cm×14cmの四角形の大型振動板と250Wのアンプを組み込み、10センチと深めにとられたエンクロージャーによって、ボリューム感のあるヘビーベースを演出する製品です。
以上を持って、E12型ノートの「改造車」のサウンドアップが実現しました。
実際には2回に分けて施工したのですが、一度にやったとして税込292,292円の予算です。
施工の様子をどうぞご覧になってください♪
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メインユニット
今回入れ替えなしですが、こちらがメインユニットのナビです。
日産オリジナルナビゲーションMM319D-Wで、2019年のスタンダードモデルでパナソニック製です。
ワイド2DIN型のスタンダードモデルとしては最後のパナソニック製の製品らしく、次期型のワイド2DIN型スタンダードモデルはケンウッド製に切り替わっています。
全国地図の無料更新サービスは既に終了しており、今後は有償での更新となっている様です。 -
フロントドア
フロントドアの外観です。
基本的にNISMOであっても黒一色のドアトリムは共通のようです。
ドアトリム上に表現されているスピーカーグリルは、全グレード共通で各ドアに1個づつレイアウトされていますが、中身のスピーカーは条件によって変わります。
◯標準装備はオーディオレスの2スピーカー。
◯Sとe-POWER Sの2グレードはオーディオレスに加えてスピーカーレス!
◯日産オリジナルナビ取付パッケージを選択すると4スピーカー。
とこのようになっております。。
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インナーパネル作業
インナーパネル側の作業が終わったところです。
スピーカーの取り付けに際しては、当店で製作するMDFバッフルではなく、carrozzeriaのメタルバッフル(UD-K612)を使っています。
ドア防振はデッドニンググレードで施工しますので、ご覧のように全面貼りです。
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ツイータ取付・初期施工
最初の段階のツイーター取り付け状況です。
冒頭でも触れましたが、予算の都合もあって、しばらく時間を開けてグレードアップ施工を行った関係で、ツイーターの取り付け方法が変わっています。
写真は第一回目(2021年)の時点の状態です。
固定は両面テープでおこなっており、ルームミラー付近に向けて設置しています。
国内メーカーの製品はこのようにスタンドが付属しているので、ポン置き施工はコストが掛からなくてよいですね。
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ツイータ取付・最終施工
グレードアップ後の様子です。
ツイーターをAピラーに埋め込みました!
Aピラーとクオーターウインドウの縁と出会う位置に埋め込みました。
ツイーターユニットの位置決めのためのMDF製のリング状フレームを固定した上でパテ整形し、表面をなだらかに仕上げた後、合成皮革を貼って仕上げています。 -
パワードサブウーファー
ラゲッジルームの様子です。
パワードサブウーファーは、できる限り助手席の下に置きたいところですが、、走行用のバッテリーがシート下に収まっているので、荷室への設置となってしまいました。
固定はマジックテープで行っています。移動させることはほぼ無いという事でしたので、ベリベリする機会はほとんどないでしょう。
なお、取り外したい場合は、ユニット裏にある電源カプラーとリモコンコードの2つを抜くだけで降ろすことができます。
サブウーファーを外しても、ドアスピーカーのハイパス(低域側をカットする)の設定がメインユニットに無いため、音場の豊かさが損なわれる感じはするでしょうが、大げさに低域が無くなるようなことはありません。
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コントローラー
グローブボックスの中にサブウーファーのコントローラーを引き出しました。
今回のサブウーファーは、リヤスピーカー出力を分岐して信号を取っているので、ヘッドユニット側での音量調整はできません。
したがって、製品に付属しているコントローラーのお世話になる必要があるのです。とはいえ、一度調整してしまえば、そうそう弄ることも無いので、比較的アクセスの悪いグローブボックス内でも問題ないと思います。 -
電源取り出し
最後はラゲッジルームの収納スペースです。
(走行用でない)電装品用のバッテリー(12V) はここに設置されています。
数年前までは、ここはスペアタイヤの収納場所でしたが、近年の法改正により、パンク修理キットを搭載していればスペア不要ということになったので、レイアウトの自由度が上がりました。
エンジンルームが手狭になったハイブリッドコンパクトカーにおいては、この事例のように、バッテリー置き場としての活用が最適なのでしょう。
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今回はNOTE e-POWER NISMO Sのサウンドアップ事例をご覧いただきました。
E12型の生産は11年前の2012年から、e-POWERは4年後の2016年からで、終了はいずれも2020年ですので、年式によっては、まあまあの中古車になりつつありますが、NISMOおよびNISMO Sに見られる過激はE13には引き継がれなかったようですので、コアなユーザー中心に、引き続き愛されていくことでしょう。
E12型のオーディオは、グレードによってスピーカーレス、2スピーカー、4スピーカーとバリエーションがありますが、
(1)ドアスピーカー取り付けのためのスピーカーホールとスピーカーグリルは4ドア全てにある。
(2)ツイーターはついてない。(´・ω・`)
点では完全に共通しています。
この条件を前提として考えられるのは以下になります。
(0)フロントをコアキシャルスピーカーに交換して、ナビのフロント側chで鳴らす(外観変わらず・おだやか)
(1)フロントをセパレート2way化してナビの4chをつかってバイアンプで鳴らす。(今回のケース)
(2)フロントをセパレート2way化して4ch以上のDSPアンプで鳴らす。(若い大人)
(3)フロントセパレート2way化+リヤをナビの4chで鳴らす。(ごく常識的)
(4)フロントセパレート2way化+リヤを6ch以上のDSPアンプで鳴らす。(大人)
(5)上記(0)-(4)にパワードサブウーファーを加える。(大推奨)
※ツイーターの取り付け方については、今回の事例でご紹介しているように、ダッシュボードに置く方法 or Aピラーに埋め込む方法が考えられます。
※(0)はリヤも同様にコアキシャルに交換することもできますし、全てをDSPで駆動することも可能です。
とくにヒネリのないバリエーションで恐縮ですが、3way化のような規格外の野望を抱かない限り、間違いなくこのどれかになると思います。プラン整理の参考になさってください。
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