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日産GT-RR35のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.687(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    日産 GT-R R35

    system

    メインユニット:carrozzeria AVIC-CL911-DC
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:ALPINE DLX-Z17PRO
    センター:純正BOSE
    リアスピーカー:純正BOSE
    サブウーファー:純正BOSE
    パワーアンプ:純正BOSE
    ケーブル:SAEC SPC-350

    comment

    当店オリジナルパネルキットを使って、前期型GT-Rに2DINナビを取り付けました。
    フロント2wayはナビアンプで鳴らして、BOSEシステムに対してサブウーファー帯域の信号を外部入力することで、サブウーファーのみ純正ユニットを使うというアレンジを加えてみました。

  • ダッシュボード


R35GT-Rの事例ご紹介です。

先代のR34型から華々しいフルモデルチェンジを果たしたのが2007年のことで、そこから数えて14年目を迎えました。
流石にだいぶ経ちましたので、「いよいよR36発売か!?」的な観測記事を見かける頻度が上がってきました。最近は、一昔前に比べてコンピューターグラフィックスのデータのクオリティの向上が目覚ましいので、うっかり新型車だとカン違いしてしまいそうになります。ほとんどフェイクニュースの世界ですね。

そんな憎めないカー雑誌の活発さとは裏腹に、当の日産の具体的は動きはまだ見られないようです。折しも、2022年版のNISMOモデルは受注好調のうちにオーダー終了を迎えたようですし、さらには、実に13年ぶりとなるフェアレディZの新型も発表されて、オール日産としての話題の総量はソコソコ稼げた格好になっちゃったようですので、R36の件は、もうしばらく先でもいいかもですね。


そんな日産の諸行無常ぶりとは関係なく、日々深まりを見せるのがGT-Rオーナーの自車への愛情です。
ただ、オーナーにとっては唯一無二の存在ではあるものの、生産された時代を映す装備の陳腐化はどうしても避けられず、引き続き付き合っていくためには、その辺のアップデートが課題になってきます。
R35は発売から約10年たった2017年にコックピット回りの時点でビッグマイナーを迎えており、ぐっと近代的?になりましたが、それ以前の前期型・中期型と呼ばれるモデルでは、ナビ周りがだいぶキビシイ感じになっています。

そういったオーナー様の深い悩みに応えるべく、当店では昨年、当該年代の車種向けに2DINスペースを作るためのキット「2DINパネル+オーディオコントロール・スワップキット」を発売させていただきました。
だいぶ前、ワンオフで対応していた時期に、どうやってやるんですか??と勇気ある電話で問い合わせてきたショップさんでも、今や活発に受注なさっているようですし、それなりに需要があることは予測していましたが、事前の予測を(微妙に)超えるくらいの大反響を頂いており、大変有り難く思っております。

今回ご紹介するR35もそのキット取り付けでご入庫いただいた一台です。
いわゆる前期型で、ダッシュボード上端に7インチのMFD(マルチファンクションディスプレイ)を備えたモデルです。今回は当店のパネルキットを使って2DINスペースをつくり、最新ナビを取り付けるのと、過去に他店さんで取り付けた2wayスピーカーの手直しをご依頼いただきました。

以下に、コンポーネントと施工方法をからめてご説明することといたします。

○ヘッドユニット周り
前述の通り、前期型と中期型はMFD(マルチファンクションモニター)を備えています。
この画面は、ナビ機能の他、車両情報、オーディオ画面、バックカメラ、外部入力映像が表示されるようになっており、その1段下のコンソールパネルに並んだ物理ボタン群によって、オーディオ関係とエアコンの操作ができるようになっています。

2DINタイプであれ、車両ごとの専用設計タイプであれ、ナビ・オーディオデッキが収まる位置を、ボタンが並んだコンソールパネルが占めている格好ですので、ここの場所を開けて2DINを確保したい・・というのが皆様が抱く欲求です。
しかしながら、ご推察の通り、このボタン群はMFDのみならずエアコンともつながっているので、切り離すわけには行きません。そこで、当店のキットの登場です。

2DINパネル+オーディオコントロール・スワップキットでは、このパネルが100%機能する状態を維持したまま移設できるように、長〜〜いカプラー配線を使って延長する方法をとります。移設先はルーフ前方の室内灯部分部分です。ここに専用の化粧パネルを使ってキレイに移設を済ませ、空いたコンソールのところを2DIN枠が収まるように設計したオーディオパネル(化粧枠)で整える。という内容です。
これにより、MFD・オーディオ・エアコン関係の車両本来の機能に一切変更を加えないまま、2DINスペースを設けることができるようになるわけです。

今回は、このキットを使ってカロッツェリア・サイバーナビAVIC-CL911-DC(オープン価格)を取り付けました。
上述の手順通り、コンソールパネルの移設はできるのですが、キットの2DIN化粧パネルは7インチワイド用であるのに対して、このナビは8インチワイド画面なので、2DIN化粧パネル周りのカスタム製作を行って対応しました。

○接続について
このキットをつかってナビを加える場合、音声の入出力には複数のパターンがあります。
車両のオーディオシステムが(1)外部入力機構をもったBOSEシステムの場合と、標準オーディオで別れます。

(1)の場合、ナビの音声出力をBOSEシステムの外部入力として入れてしまうパターンがもっとも簡単です。ナビのアンプ(社外DSP含む)で直接スピーカーを鳴らしたい場合は、スピーカー線を個別に引くこともできますが、ナビのアップデートという最大の課題は、前者で十分解消できるので、そこまでやる必要もなさそうですね。
(2)の場合は、追加したナビを起点として純正セパレートアンプ(や社外DSP等)を介して、スピーカーを鳴らすパターンになります。
MFDから発せられる音声は、(1)のケースとは逆で、新設したナビに対して、外部入力として取り込む方法をとることになります。

今回はBOSEシステム装備車ですので、上述の方法をとりました。といけば歯切れがよかったんですが、、、結論としては、?で解説したパターンの折衷案です。
BOSE装備車なので、ナビアンプからの出力を外部入力するのはするのですが、今回はサブウーファー帯域の信号だけを入力し、ツイーターとウーファー(ドアスピーカー)の信号は、ナビから直接出力する方法です。
この方法をとることで、フロント2wayはナビのDSP機能によって帯域分割された信号をそのまま再生でき、サブウーファー帯域はもともとついているBOSEのサブウーファーから再生できるようになります。

○スピーカー
今回はナビ付けがメインですので、あえて触れる必要もありませんが、以前、他店さんでつけてもらったアルパインのハイエンドスピーカーDLX-Z17PROが思わしくないということで、再施工(取り付け直しとケーブル引き直し)&デッドニングを行いました。


以上をもって、ドライビングインフォメーションシステム(要はナビ)のアップデートと、音響の抜本的な改善を果たすことが出来ました。

前述のとおり、当店の2DINパネル+オーディオコントロール・スワップキットは7インチ対応ですが、クリアランス等の条件がシビアになる8インチと、さらにさらにシビアになる9インチについてはお店施工で対応しています(8インチのキット化は鋭意進行中)

施工の様子をどうぞ御覧ください♪

  • 施工前のダッシュボード

    今回はナビ更新がメインですので、純正状態の外観からスタートしてみます。

    上端のモニタが7インチのMFD(マルチファンクションモニタ)で、その下にカーボン柄の部分がエアコン・オーディオコントロールパネルです。

    このコンソールパネルをルーフに持っていって、空いたところにナビを取り付けることになります。

  • オーバーヘッドコンソール

    コンソールパネルの移設予定地となる、純正状態のオーバーヘッドコンソールです。

    ご覧の通り、手前が室内灯で、フロントガラス側の長方形の部分はメガネ入れになっています。
    この2つをあわせた四角形のパネルをまるまる取り外して、コンソールパネルを持ってきます。

  • エアコン・オーディオコントロールパネル

    こちらが移設後の状態です。

    キットの専用パネルに、エアコン・オーディオコントロールパネルと、室内灯モジュールを組み付けて、取り付けています。
    一つ前の交換前の写真と見比べていただくと分かる通り、専用パネルのアウトラインは純正のオーバーへヘッドコンソールと同一になっています。
    要はルーフ側トリムへの加工なしで取り付けられるということで、純正戻しも完全にできるという点もセールスポイントになっています。

    あと、この写真が物語っているように、カラー設定は今後の課題です。
    R35は天井の色が黒とグレーの2種類あるのですが、当店のキットは黒パネルのみですので、今回のように、グレーのルームランプと組み合わせるとツートン状態になってしまいます。

    黒のルームランプASSYを部品で購入すれば、パネル周りは黒で統一ができるわけですが、逆にグレーのパネルをラインアップに加えるという策も考えられるわけですね。
    ただ、グレーパネルを用意したとしても、ボタンの色は黒ですので、今度はパネル内でのギャップが生じてしまいます。そう考えると黒のルームランプを調達して、パネル周りをそっくり黒でまとめたほうが収まりが良いのかもしれませんね。

    いずれにしても、お客様のニーズをお聞きしながらキットの調整は行っていきたいと思います。
    また、料金はかかりますが、個別での塗装対応もいたしますので、ご意見ご要望はなんでもお聞かせください。

  • ダッシュ周りの仕上がり

    そしてこれが出来上がりの状態です。

    最初にお断りしておきますが、なぜか撮影のタイミングで岸田さんが映っていただけで、全く他意はありません。
    せっかくなら、70スープラを新車で買った!という輝かしい逸話をお持ちの高市早苗さんのほうが、当サイトへの馴染みは格段に良かったですね。

    まあ、それはそれとして、ざっと10年の技術的進歩が表れていますね
    上段の純正モニターはバックライトが暗めで、画像の輪郭も少しぼやけているように見えます。それに対して、下段のサイバーナビは流石ですね。比べちゃ可愛そうなくらいです。

    この2画面の役割としては、冒頭で少し触れましたとおり、MFDには、車両情報、バックカメラ、純正ナビ画面、オーディオ、VTRが表示され、サイバーナビの方では、当然のナビ画面とAVが表示されることになります。

  • フロントドア

    ここからはオーディオ作業です。

    冒頭でご案内しておりますように、お預かり段階で、アルパインのハイエンド2wayスピーカー、DLX-Z17PROが取り付けてありました。
    しかしながら、オーナー様の話ではなんか全然良くないーーということでした。

    音を聞かせていただくまでもなく、ミラー裏に取り付けられているツイーターをちらっと拝見した段階で、おっしゃられることが何となくわかりました。上から目線のようで恐縮ですが、見るからにグラグラしていてやっつけ仕事感が漂いまくっているんです。

    聴いてみると、これまた変な音で、このスピーカーに期待される高音域が全く出ていません。これはドアの中も期待できなそうだなぁ・・と身構えながら、恐る恐るドアトリムを外してみました。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外してみたところです。

    なんというか、人生いろいろ。ネットワークの付け方もいろいろ。ということでしょうか。
    雨水よけのビニールシートの上にビニールテープで固定?してあります。

    これはこれで苦笑いしかないわけですが、ネットワーク前後のスピーカー線をたどってみて、やっぱりなー。という不具合を見つけました。
    BOSE仕様のR35に搭載されているセパレートアンプでは、ツイーター&スコーカー向け/ウーファー向け/サブウーファー向けと、出力段階で音声周波数の帯域を分割してあるので、ドア内でフルレンジ信号を確保することができません。

    ですので、どうやって接続してるのかな?というのはドアを開ける前からの興味ポイントだったのですが、、、見てみたところ、ウーファー向けのスピーカーケーブルをそのまま入力してありました。

    ウーファー向けの信号は、上の帯域のスコーカー並びにツイーター、並びに、下の帯域のサブウーファーのそれぞれとカブらないように、高域側も低域側もカットしてあります。よって、この信号を入力したネットワークの先につながっているツイーターには、担当の帯域の信号がこないので、まともに鳴るわけがありません。

    この結線で納車してしまうというのは、どうなんでしょう?オーディオ屋だから気にしすぎているだけなのか??自分が思うより遥かに銀河系は広いということなのでしょうか。なんだかわけがわからなくなってしまいました。

  • アウターパネル作業

    かなり動揺してしまいましたが、気を取り直して自分の仕事をします(`・ω・´)ゞ

    ビニールを外し、ドア内外を清掃・脱脂して条件を整えます。
    製造から10年を超える車ですし、R35というのはドア内にかなり雨水が入り込む車なので、だいぶ汚れていました。

    ドア防振は制振力の強いデッドニンググレードで行います。
    おなじみ?Dr.Artexの材料を短冊状にカットして、等間隔に配置していきます。

  • オリジナルスピーカーバッフル制作

    スピーカーの取り付け直しに際してバッフルを制作しました。

    バッフルの形状は車ごとに千差万別、というわけではなく、メーカーごとにある程度形が決まっていますので、あらかじめテンプレートを用意しております。
    よって、こちらは日産車用のテンプレートで切り出して、組み合わせて作ったバッフルということになります。

    フィッティング作業の工程のひとつに、バッフルの内径と、ドアのスピーカーホールの直径合わせがあります。
    お察しの通り、スピーカーホールがバッフル内径と同等以上であれば、そのまま取り付けられますが、スピーカーホールが小さい場合は、音のヌケの阻害要因となりますので、鉄板のトリミングを行うことになります。

    R35の場合、鉄板が3ミリほど内側に飛び出しますので、その分カットして広げます。仮に鉄板と申し上げましたが、実際はアルミなので錆びにくい素材です。しかしながら一般的な鉄板ドアを加工した時と同様、タッチアップペイントを塗布して防錆処理を行います。

    バッフルの内側のキラキラはアルミガラスクロステープです。音の通りを良くするための平滑化。隙間からの水の侵入防止。防水性を高めるために塗装したMDFのさらなる防護。といった目的で貼っております。

  • インナーパネル作業

    インナーパネルまでの作業が全て済んだところです。

    新しく整えたMDFバッフルに、アルパインのスピーカーを固定しました。10年くらい前のモデルではありますが、流石はハイエンドモデル。外観に相応の風格が戻ってきました。

    インナーパネル側の防振はご覧の通りの全面貼りです。これによってスピーカー(の振動板)の前後の空気の繋がりが絶たれ、振動板が前に動いた時に、前の空気が振動板の後ろに回り込んで相殺されてしまう・・・という損失が発生しないようになります。
    ごくたまにデッドニング不要論を唱える方がいらしゃいますが、この点だけみても、不要であるはずか無いことはわかります。(しなくてもそれなりに音は出ますが、高音域と低音域の情報量がかなり落ちて、全体のバランスが崩れた音になっています。)

    取り付け直し後のスピーカー結線は、冒頭のシステム図でもお示ししておりますように、ツイーター/ウーファーともにナビのアンプから直接つながっています。

    サイバーナビの場合、内蔵アンプ4chと、サブウーファー用のプリアウトの合計6ch分の出力があり、○フルレンジ4ch+サブウーファーの「スタンダードモード」と、○6chの帯域を自由に設定できる「ネットワークモード」が選べるようになっています。
    今回はネットワークモードを選んで、ツイーター/ウーファーそれぞれに適した帯域で出力していますので、箱型のネットワークは不要になります。

  • スコーカー

    今回、シンプルにフロント2way構成にしましたので、スコーカーは鳴らしませんが、一応写真に撮ったので載せておきます。

    標準オーディオの場合、フロントは2wayのみですが、BOSE仕様の場合は3way+センタースピーカーという構成になります。
    スピーカーの配線は、(1)高域のツイーターと中域のスコーカーをひとまとめにした1系統と、(2)前述の、上も下もカットしたウーファー用の1系統の計2系統で3つを鳴らす仕組みになっています。

    前のショップさんで、このスコーカーも廉価なアルパインスピーカーに交換されていましたが、ここには中高域側用の(1)が接続されていました。
    ということで、10万超えのハイエンド2wayスピーカーは、高性能ツイーター込みで低音域に限定された(2)で押し込められて、廉価なフルレンジスピーカーが?でムチでシバかれるという、いびつな3way(実質2way弱?)で運用されていたことになります。

    今回はめでたくピュア2way構成となり、スコーカーは全く不要になりますので、ネットワークとともに取り外し、オーナー様にお返ししました。全部で1キロくらいは軽量化になったかもです♪

  • ハンズフリー用マイク

    シメはインストールギャラリー恒例のハンズフリーマイクです♪

    軽自動車からスーパースポーツカーまで。太陽の日差しのように等しく、最良・最善の定位置ですね♪

  • 作業後記

    今回はR35GT-Rの最新2DINナビ取り付けに不可欠な「2DINパネル+オーディオコントロール・スワップキット」の施工の様子を中心にご紹介いたしました。

    冒頭でも触れましたように、前期型・中期型のR35にとってナビ更新は優先順位の高い課題ですので、皆様関心を持たれていることと思います。相応のコストはかかりますが、純正の機能を100%維持した状態でオーディオコントロールパネルの移設ができ、かつ、完全に純正戻しができるキットは当店だけのオリジナルです。

    いよいよナビ更新しないとな。というタイミングがきましたら、導入をご検討ください。
    以下に概算の見積もりをお伝えいたします。

    【R35GT-R専用 2DINパネル+オーディオコントロール・スワップキットの施工概算見積り】
    (1)キット代金279,400円(税込)
    (2)施工工賃(エアコン・オーディオコントロールパネルの移設を行い、2DINデッキが取り付けられるようにするところまで)38,500円(税込)/3時間程度
    合計317,900円(税込)
    ※この状態までの施工でお引渡しすることも可能です。また、ナビを取り付けるだけであれば、なんとか一日施工も可能です。(要予約)
    ※ナビ類を取り付ける際の電源取り出し、車速取り出し、スピーカーケーブル接続等の工賃は、仕様に応じて別途見積りいたします。

    前後ドラレコ、ETC2.0、バックカメラなどの周辺機器も含めたシステムアップも柔軟に対応いたします♪
    どうぞお気軽にご相談ください♪♪

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