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トヨタFJクルーザーのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.678(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    トヨタ FJクルーザー

    system

    メインユニット:ALPINE XF11NX2
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:FOCAL UTOPIA M TBM、6WM
    リアスピーカー:FOCAL UTOPIA M 3.5WM
    サブウーファー:FOCALUTOPIA M 8WM
    プロセッサーアンプ:HELIX P-SIX DSP MKII パワーアンプ:ZAPCO Z-1KDII
    電源レギュレーター:audiotechnica AT-RX80
    ケーブル:audiotechnica REXAT
    バッテリー:OPTIMA YELLOW TOP
    バックカメラ:ALPINE HCE-C20HD-RD
    ETC2.0:ALPINE HCE-B120V

    comment

    ナビソースをDSPに入れて、フロント2way+リヤ+サブウーファーを鳴らすシステムです。
    スピーカーはFOCAL UTOPIA Mシリーズで揃え、カスタム製作したウーファーボックスで彩りよく鳴らします!

  • ダッシュボード


トヨタ・FJクルーザーの事例ご紹介です。

同車はもともと北米市場専用車として開発されましたが、逆輸入車の人気の高さがきっかけとなり、国内でも販売も開始されたという開発者冥利に尽きる一台です。
現代的なフルサイズSUVのボディに、草創期のランドクルーザー(FJ40型)をオマージュした丸目ライト&小顔フェイスのコントラストが可愛らしく、SUV車ユーザーのみならず、多くの車好きの注目を集める存在となりました。

北米での発売は2006年で、日本市場での発売は4年後の2010年です。しかしながら北米市場では、タコマやタンドラといったより大型のモデルが主力であるからか、2014年モデルを最後に8年の歴史にピリオドを打つ事となり、次いで国内でも2018年モデルで生産終了を迎えています。

単なるリバイバル、昔の栄華を引っ張り出しただけの単純な商材とは一線を画したバリューを感じさせ、こんなにカッコ可愛いクルマはなかなかないと思いますが、時代とともにグローバル市場でのメーカー間競争が進展し、経営の効率化への意識が強まると、泣く泣くの取捨選択は仕方のないことなのでしょう。


カッコ可愛い♪と形容した直後で恐縮ですが、今回ご登場のFJクルーザーは、全身ブラックアウトされた、キリッと精悍な一台です。

女性ヴォーカルやオーケストラを好んで聴かれるオーナー様で、「重厚な音響を味わえるように本格的にやりたい」といった趣旨のご相談を頂戴しました。
それならば!としっかりプランニングさせていただき、ナビヘッドからDSPアンプを介して、フロント2way+リヤ+サブウーファーの構成でご提案しました。
細やかなディテールを表現できるようFOCALのハイエンドスピーカーを起用し、純正の外観イメージに合うようカスタム製作した大型ウーファーボックスも加えた重量級システムになりました。

以下コンポーネントです。
○ヘッドユニット
アルパインのナビ、ALPINE XF11NX2です。
11型フローティングモニタでおなじみのBIG-Xシリーズのフローティングモデルです(車種専用モデルではないので枝番ナシです)
当店のN-VANあたりだと、だいぶ大きな感じがしますが、車格の大きなこの車だと全く違和感なくおさまります。

アンプは4ch分を内蔵しており、フロントのフルレンジ出力をDSPに入力します。

○DSPとアンプ
ドイツの老舗・ヘリックスのP-SIX DSP MKII(税込198,000円)です。
8chまでのプロセシングに対応し、内蔵アンプは 6ch備えたDSPです。
内部動作サンプルレートは96KHz/24bitを誇り、(今回は使いませんが)標準の光入力では96KHz/24bitまでの入力に対応し、オプションのUSB入力インターフェースにより最大192KHz/32bitまで対応するスペックを持っています。

今回はDSP内蔵の6ch分のアンプをフルに使って、フロント2way(4ch)とリヤ(2ch)を駆動します。これに加えてサブウーファーを駆動するために、DSPのプリアウト信号をZAPCOのモノラルアンプ・Z-1KDII(税込77,000円)に入力しています。

○スピーカー
ヴォーカル上等!のフレンチブランドFOCALのプレミアムモデル・ UTOPIA Mシリーズで固めました。

フロントツイーター:TBM(税込181,500円)
フロントウーファー:6WM・165mm径(税込165,000円)
リヤ:3.5WM・87.5mm径(税込55,000円)
サブウーファー:8WM・200mm径(税込110,000円/1ピース)

このシリーズは、どの製品もFOCAL独自のM型(凹型)の断面の振動板を持っているのが特徴です。凹みのある振動板のストロークによって、?音の拡散性が高い?凹形状部分が小径スピーカーに準じた特性を有し、高域側の伸びがよいといった特徴があります。また、大口径のボイスコイルとネオジム磁石のコンビネーションで駆動力・制動力が強く、価格に見合ったパフォーマンスを発揮してくれます。

○電源周り
バッテリーをドライバッテリーの定番中の定番・オプティマのイエロートップにしました。

カーオーディオの最重要ポイントはドア防振によるスピーカーボックス形成と、スピーカー交換であることは繰り返しお伝えしておりますが、これはあくまでも、一定のエネルギーが確保されている前提で、音を振動に変換するための電気機器側、あるいはそれらのパフォーマンスを引き出すための構造的な条件の分野の話です。
すべての車載機器は電気で動いていますので、電源の安定が不可欠であることは論じるまでもないことです。

カーバッテリーのハイパフォーマンスモデルには、カオスでおなじみの液式の他に、ドライバッテリー(完全に乾式というわけじゃなく、電解液の流動性をかなり抑えてある)があり、今回はドライバッテリーの代名詞ともいうべき、オプティマからイエロートップを起用しました。

これに加えて、電源ケーブルはオーディオテクニカのハイエンドシリーズ、REXATのAT-RX08(税込8,800円/m)を使い、さらにDSPアンプの動作安定のために、機器の直前のところにオーディオテクニカの電源レギュレーター・AT-RX80(税込49,500円)も配置しました。

オーナー様お好みのジャンルが女性ヴォーカルとオーケストラということで、繊細なディテール表現と、広くて深い音場を創造すべく、充実したシステムを構築させていただきました。
総予算は税込で145万円とそれなりの値段になりましたが、オーナー様はだいぶご満足いただけたご様子で、ホッとしました(^O^)

写真は総勢18点の長丁場ですが、どうぞお付き合いください♪

  • メインユニット

    スタートはアルパインのナビからです。

    アルパインのBIG Xシリーズの中でも取り付けの自由度が高いフローティングタイプの11型ナビをメインユニットとして起用いたしました。

    スマホのサイズは年々大型化してきましたが、携帯性を重視するユーザー層の声を受けて、小さめモデルも用意される展開になっております。しかしながら、ナビの画面は一旦大きくなると逆戻りは出来ませんねぇ。
    当店のN-VANも同じアルパインのBIG-Xで、軽のダッシュボードのサイズに対して、若干大きい感じはしますけども、じゃあ、8インチ・7インチに戻りますか?と問われればそれはNo〜!です。

    そんな大画面ナビも、アメリカンなFJクルーザーのダッシュに納まると、ディーラオプション?くらいに見えてしまいます。

    BIG-Xのフローティング型の2021年モデルはXF11NX2、2020年モデルはXF11NX(2がない)という型番です。
    このNXモデルになってから、ハイレゾ再生ができるようになったのですが、音声出力はアナログのみという仕様ですので、今回のようにDSPと組み合わせる場合にデジタル接続はできません。次期モデルにはデジタルアウトが欲しいですね。

  • フロントドア

    次にドアの外観です。

    今回はアウターバッフルなので、標準の状態の写真を残しとくべきでしたが失念しました;;
    別の事例の写真を重ねてみましたので比較してみて下さい。

    アウターバッフル化するにあたり、標準のグリル(あみあみ)の周囲がドアトリムの表面と地続きになっている場合は、もっこりした造形物をこしらえる必要がありますが、もともと周囲にリング状の膨らみが設けてあるデザインなので、あみあみ部分(+もう少し)だけ切り取ることで、必要最低限の変更にとどめました。

    スピーカーグリルはFOCALのFをモチーフにしたスタイリッシュなデザインです。なかなかかっこよい♪ですが、それもそのはず、1個で税込11,800円もする別売り品です!

    フロント2wayのうち、ツイーターはダッシュボード両端の上面についているので、ドアに配置されるユニットはウーファーだけです。
    ちなみに、手袋を付けたまま操作できるように、ダッシュボードのボタン類は全て大きめに作られています。
    ドアハンドルもご覧の通りで、ガシッと握りやすそうですね♪

  • アウターパネル防振

    アウターパネルの作業が終わったところです。

    大柄はドアトリムをガバっと外すと、サービスホールはビニールシートで塞がれたオーソドックススタイルです。接着剤は当然のブチルゴムです。
    遠慮なくビニールシートを剥がして、清掃と脱脂を済ませたら、アウターパネルに短冊状にカットした防振材を貼っていきます。

    このFJのアウターパネルには補強材が直接溶接されており、鉄板とは微妙に密着していないので、この上に防振材を貼っても効果が低そうです。直接貼れるところに配置していきます。

    この写真では、既に純正スピーカーを外していますが、スピーカーホールをご覧いただくと楕円形をしていますね。ドアトリム上のスピーカーグリルと中心がずれていることはよくありますが、今回のように形がハデに違うことも時々ありますね。

  • インナーパネル防振

    インナーパネル側の作業が終わったところです。

    アウターバッフル方式だと、ドアトリムを取り付けてからスピーカーをつけるので、この段階ではスピーカーが付いておりません。
    作業手順的には、写真に写っているベース板を(穴のない状態で)仮止めし、ドアトリムを取り付けて中心点を確定させ、再度ばらしてから、スピーカーホールを切り抜く。という工程を経ることになります。

    穴を開けた後、ベース板・ドアトリム共に再度取り付け、リング状のMDFとパテを使って、現物合わせのスタイルでアウター側のバッフルを造形したら、2ピースのパーツ形状は一応確定です。その後、MDF改質剤を含浸させるのですが、この乾燥に一週間から10日ほどかかるので、その間に他の作業を進めます。

    改質剤が乾燥したら、黒く塗装してドアに取り付けます。その後、インナーパネル全面を防振材で覆うと、写真の状態になります。

  • ドアトリム防振

    ドアトリムの裏を防振した様子です。

    このクルマのドアトリムは、それほどリブがたくさん入っておらず、そのままでは共振しやすそうです。それに対してFOCALのスピーカーはとてもふくよかな低域を再生するので、共振は発生する可能性は高そうです。
    ということで、共振しやすい平面部分を中心に、全体に防振材を配置しました。

    防振が済んだこのトリムをドアに取り付け、?別パーツのアウターバッフルを重ねて、?スピーカーとカッコよいスピーカーグリルを取り付けると、3コマ前のドア外観の状態になります。

  • 標準位置へのツイーター取付

    次にツイーターの取り付け状況をご覧ください。

    こちらも前後比較でご覧いただくのが分かりやすいですね。
    ドアのスピーカーグリルと同じトーンの円形ツイーターグリルが作りつけてありまして、そこを丸く切り取って、FOCAL UTOPIA Mシリーズのツイーター(TBM)を取り付けました。
    ご覧いただくとおわかりの通り、そこそこ大型でもありますし、これだけのハイエンドツイーター(ペアで198,000円!)ですから、角度をつけて、よりよい条件で取り付けようということでこのような格好に落ち着きました。
    ツイーターマウントはパテで造形してあり、合成皮革を貼って仕上げてあります。

  • リアスピーカー

    次にリアスピーカーの交換状況をご覧ください。

    正確にはリアサイドスピーカーですね。一番後方のCピラーに前向きに取り付けてあります。
    ここも、もともとはツイーターグリルと同じデザインのあみあみグリル(黒色)がついていました。これを取り除き、アウターバッフルを形成して、FOCALの3.5WMを取り付けました。

    フロントウーファーとおそろいのグリルも別売りです。こちらも1ピース税込7,480円(も)いたします。

  • サブウーファー様・誘致予定地

    サブウーファーを取り付ける予定地です。

    ラゲッジルームの右側で、クォーターパネルなどと呼ばれるところです。
    このテーブル状の平面の上は、純正オプションのサブウーファーユニットをポン付けする場所でもあるので、特に迷うことなくこの場所に決まりました。

    純正だと、ボックス状のユニットをこのテーブルの上に置くだけですが、プロショップのお仕事としては、それを模倣するだけではいけません。
    内装パネルを取り外し、鉄板の上に堅牢なウーファーボックスを直付けし、化粧パネルでキレイに覆って仕上げる計画です。

  • サブウーファーインストール後

    ドーン!こちらがインストール後の状態です。

    ウーファーユニットはお揃いのFOCALの8MW(税込11万円)、アンプはZAPCOのモノラルアンプZ-1KDII(税込77,000円)です。
    前述の通り、ウーファーユニットは中に埋め込んであるウーファーボックスでダンピングを得るようになっており、表面の化粧パネルは別の一枚板です。

    FOCAL UTOPIA Mシリーズには、サブウーファー用のユニットとしてSUB10WM(税込132,000円)というのがラインアップされているのですが、当然ながら?それなりに埋め込み寸法が深い(108ミリ)のと、?おしゃれグリルが用意されていない(大問題)の2点が障害となり、20cm大口径ウーファーとしてラインアップされている8MW(埋め込み寸法52ミリ)にしました。

    なんだか妥協案のように聞こえるかもしれませんが、8MWも再生帯域下限が45Hzから出ますのでサブウーファーとしての運用に全く支障はありません。
    ちなみに8WM専用の金属製グリルは、税込15,180円です♪

  • サブウーファー・メイキング1/2

    作業のスタート地点。すっかり内装を取り払った状態です。

    この状態で制作できるエンクロージュアの容積を計算します。
    薄型のウーファーですので、寸法だけで言えばだいぶスリムなボックスにすることが出来ます。しかしながら、あまり背面が近いと振動板の動作に影響が出ますので、必要以上に薄く作るのはいけません。

    基本的には、ある程度スピード感のある重低域を再生してくれるように、ちょっとタイト気味の容積で設計しました。

  • サブウーファー・メイキング2/2

    こちらがウーファーボックスを構築中の様子です。

    正面の板でふさぐ前の段階ですので、中の様子がわかりますね。
    この複雑な形状は、BOSE研究所に依頼してスパコンで計算・・ではなくて、確保できるスペースの範囲内で、ほしい容量を得るために拡大していった結果です。
    クォーターパネル内の補強材の間と、右側のアンプ取り付けボードの裏側でスペースを稼いでいるのがおわかりになると思います。

    この後の工程としては、正面を?丸い穴のあいた板でふさいで、?ウーファーユニットを取り付けて、アンプも付けて、?化粧パネルをかぶせて出来上がり。という順です。なお、(2つ前の写真でご確認いただけますが)ウーファーの周りを囲んでいるEUの旗みたいな8つのネジは、飾りネジ兼化粧パネル固定ネジです。
    ウーファーユニット自体は別の8本のネジでしっかり?のボードに留まっており、飾りネジによって?と?のパネルを締結する仕組みになっています。

    なお、下に浮いて見える板は、化粧パネルの下半分の深さを定めるための「位置決め板」です。この板と化粧パネルは浮き防止のために両面テープで留めています。

  • 助手席シート下

    助手席側のシート下には、アンプ内蔵DSPのHELIX P-SIX DSP MKIIと電源レギュレーターのAT-RX80を設置しています。

    冒頭の接続図にも載せていますが、このレギュレーターでDSPに入る電圧を一定に整えています。
    バッテリーから供給される電気の電圧は、他の車載機器による電力消費状況に応じて細かく変動しますが、このレギュレーターを使うと14.4Vもしくは15.0Vで固定(*)してくれるので、接続された機器の動作が安定します。
    (*)入力電圧が9ボルト以下あるいは18ボルト以上になった場合は制圧動作を解除して遮断します。

    なお、今回のDSPのように、接続先の機器がシャットダウン処理を行う機構を持っている場合、いきなり電源が切れてしまうと、(ダイジョブな場合もありますが)再起動しなくなるなどのエラーが一定程度発生します。この点、一般的なDSPへの給電はバッ直ですので、バッテリーが切れない限り、常時電圧がかかっているわけで、シャットダウンがどーのこーの意識しなくても事実上問題が発生しません。しかしながら、電源レギュレーターは製品によって、常時電源供給機能を持つものと、ACCオフで即時に遮断するものとがありますので、用途に応じた使い方をする必要があります。

    後者の場合は、シャットダウン用の電源を賄うために小さなサブバッテリー(とダイオード)を組み合わせることで対策することになります。今回のAT-RX80は前者ですので、対策は必要ありません。

    バッテリーからレギュレーターまで、レギュレーターからDSPまでをつなぐ電源ケーブルは、オーディオテクニカのハイエンドブランド・RexatのAT-RX08(税込8,800円/m)を使っています。また、DSPから各スピーカーに伸びているスピーカーケーブルについても、同じくRexatのAT-RX12(税込3,300円/m)を使っています。

    ここまでで車室内のご紹介は終わりです。

  • ドライバッテリー

    次にエンジンルームで2カットご紹介します。
    まずは見た目も元気。ゲッツ!なドライバッテリーです。

    メインバッテリーには、カーオーディオファンから長らく愛されているOPTIMA(オプティマ)のイエロートップをチョイスしています。
    ドライバッテリーとは、カーバッテリーとしてポピュラーな液式と異なり、両極の鉛電極の間をつなぎ、+-イオンが行き来する電解液をグラスマットに染み込ませたり、ジェル状にしたりして流動性を極端に抑えたタイプのバッテリーです。

    液式に比べて始動性能が非常に高く、寿命が長い、補水のようなメンテナンスが不要といった特性があります。またこぼれるような液体が入ってないので、横向きに設置することもレイアウト上の自由度が得られるメリットもあります。

    オプティマバッテリーには今回のイエロートップの他、にはフタが赤いレッドトップと、青いブルートップの3種類があります。
    レッドはエンジン始動を主眼とした、瞬発力重視の製品で、イエローは深放電特性をもたせた製品です。急な電力要求にも応えてくれて、ロングドライブで長々と(かつハードに)稼働させてもへこたれにくいという点で、カーオーディオにはイエロートップが向いています。
    なお、ブルートップはマリン向けの製品です。

    このバッテリーの端子は、主にアメリカで流通している規格のもので、国産のバッテリーのようにプラス側の端子が右だの左だのといった指定が無く、端子も本体の中ほどにあるため、チョットしたアダプターを使用して国産車に合わせる仕法をとっています。
    今回は、バッテリーの端子が国産モデルと左右逆だったので、15cmほど延長するアダプターで車両の端子と接続しました。

  • メインヒューズ

    バッテリーつながり?でヒューズも見ておきましょう。

    バッテリーからの給電経路が2系統あるので、ヒューズも2つあります。
    DSPに向かう電源レギュレーター用にMAXIタイプ(緑の差し込み式・容量30アンペア)を、サブウーファー用のアンプ用にMIDIタイプ(紫のネジ止め式・容量125アンペア)をそれぞれ配備しております(`・ω・´)ゞ

    DSPのレギュレーターについては、プラスマイナスバッ直接続をしているため、マイナス側のケーブルも室内に引き込んでいます。こういった場合はプラス側と同じ長さになるようにしています。

  • リアビューカメラ

    リアビューカメラも取り付けてみました。

    取り付けた相手のパネルは「CSタイヤレスキット」という製品で、背中に背負っているスペアタイアを外して、車種別設計のきれいなパネルで覆うという製品です。
    バブルの頃はパジェロの後ろのタイヤがうらやましかったものですが、外してスタイリッシュに(・o・)という価値観も出てきちゃうんですから、隔世の感があります。

    このパネルの「FJ」ロゴの下の膨らんだところにカメラを埋め込み、シリコンコーキングで防水して仕上げました。
    カメラユニットはナビ連動できるアルパインのHCE-C20HD-RD(税込23,100円)をセレクトしています。

    これにはHDRマルチビュー機構がついていて、アルパインカーナビと接続時することで、4つのアングル切替えができます。よって、カメラはパネルの表面に合わせて角度をつけることなく、スタイリッシュに取り付けることが可能です。

  • ETC2.0

    最後はETC車載器です。

    冒頭でもご紹介したとおり、もとが北米専用車で、事後的に国内の保安基準にも合うようにカスタマイズされた経緯をたどっているからだと思いますが、今ほどマストアイテム化されていなかったETC車載器をとりつけるためのスロットがありません。

    ということで、グローブボックス内に取り付けました。
    製品はNXナビ専用のETC2.0車載器HCE-B120V(税込39,500円)です。
    ナビ連動タイプですので本体を操作する必要もありませんし、カード盗難のセキュリティの面からもグローブボックス内は妥当ですね。



今回はFJクルーザーのハイエンドオーディオの事例をご紹介しました。

ナビ→DSP→フロント2way+リヤ+サブウーファーとシンプルですが、全体に渡ってハイエンド製品で揃えただけあって、圧巻のサウンドを奏でるシステムになりました。

音質への寄与度が最も高いのが防振の程度とスピーカーの性能です。デッドニング作業の良し悪しはまあ、自画自賛が過ぎるので脇においておくとして、今回の目玉はなんと言ってもFOCALのUTOPIA Mシリーズですねー。
今回のオーナー様のように一に女性ヴォーカル、二にオーケストラ!といった好みですと、ほぼ至上の逸品と言えるのではないでしょうか。
オーケストラだけだといろいろ切り口はありますが、女性ヴォーカルも、となるとこれでキマりでいいでしょう。

FOCALのフラッグシップモデルは2010年(頃)から続くUTOPIA Beシリーズですが、今から4年前の2017年に、これに並ぶ準フラッグシップの位置づけで、M字型断面を持つUTOPIA Mシリーズが発売されました。

○大きく確保された凹み部分が発揮する波動の音響特性に加えて、○M断面による歪み耐性の高さ、○M字の山の直径と同じ直径を持つボイスコイルによるストロークの安定性の高さ、○そのボイスコイルをの相手をする大型ネオジム磁石、○振動板の背圧を効率よく逃がす大口径排気ホールと、UTOPIAシリーズのルネッサンスと称するにふさわしいスペックを持った、革新的なスピーカーです。

入念なデッドニングと堅牢な取り付けで足場を固めたフロント2wayと、本格的に作り込んだサブウーファーボックスにより、スピーカーの稼働条件はベストな状態で、それを駆動するDSPアンプは1chあたり120W、サブウーファー用は450Wと、必要十分な駆動力を確保しています。
これらの総合力によって達成される、ディテール表現の細やかさ、フレンチブランドならではのやわらかさ、そして本格的なサブウーファーによって演出される広くて深く、天井の高い音場は特筆に値するレベルです。

今回の機材と制作、加工費等一切で145万円(税込)と、決して安価ではありませんが、その音から得られる潤い・癒やし・エモーションを分子と捉えたコスパで測れば、十分にリーズナブルであると確信します。
いろいろタイヘンな世の中ですので、万人向きじゃないのは承知ですが、こういうのアリかもなぁ〜とお感じになられた方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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