トヨタカローラツーリングのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.671(お問い合わせの際にお伝えください)
model
トヨタ カローラツーリング
system
メインユニット:carrozzeria DVH-570
デッドニング:フロント、リア
フロントスピーカー:carrozzeria TS-V171A
リアスピーカー:carrozzeria TS-J1710
サブウーファー:carrozzeria TS-WX110A
パワーアンプ:carrozzeria GM-D7400
ケーブル:audiotechnica AT7420comment
DVDプレーヤーをメインデッキに位置づけて、アンプを通してフロント2way+リヤ+サブウーファーを鳴らすシステムです。
純正ディスプレイオーディオの出力は外部入力として切り替え・再生できるようにしてあります。
カローラツーリングの事例紹介です。
1966年(昭和41年)生まれのカローラは、トヨタの量産車の中で最も長い歴史を持ち、かつ、一度も途切れることなく生産され続け、累計販売台数も世界一を更新中という、トヨタが、そして日本が世界に誇れる工業製品です。
(1966年〜2016年9月で国内1259万台+海外3151万台=4411万台)
1966年の初代から、2006年に生産を終えた9代目(E12#型)までは、日本の5ナンバー規格のボディを世界共通のプラットフォームとして生産されていましたが、10代・11代の時代は仕向地によって大型化したモデルも生産されるように多様化が進みました。そして現行の12代目では、再度、3ナンバー規格の世界共通プラットフォーム(TNGA:GA-Cプラットフォーム)に集約されることとなりました。
(※ただし、5ナンバーに親しんだ従来のユーザー向けに、カローラアクシオ/カローラフィールダー(E16#型)も現行モデルとして併売されています。)
今回お迎えする車両でもある、現行3ナンバーモデルの12代目(E21#型)は2018年の発売です。
ボディタイプはハッチバックタイプのカローラスポーツ、ワゴンタイプのカローラツーリング、セダンタイプのカローラの3タイプを展開しています。
前述の通り、この12代目から世界共通のプラットフォームに集約・再編され、カローラブランドの全モデルが同じ顔立ちにリニューアルされたわけですが、その精悍なマスクに加えて、いずれも大変美しく、バランスのとれたプロポーションのボディを与えられています。
前述の通り、今年で55年目を迎えるトヨタ再長齢ブランドで、実に12回ものフルモデルチェンジを経ています。ありとあらゆる仕様のモノ・サービス・デザインが出尽くし、誰の目にも明らかな有意差の創出が難しくなった昨今、なんとか変えること、あるいは違って見えるように手を加えることが目的化している実態が透けて見える製品が少なくない中、3つあるタイプそれぞれに、これだけ高い次元での調和を見せるデザインを生み出すのは並大抵のことではなかったろうと思います。
ひと頃は大衆車の代名詞でもあった同車ですので、失敗すれば容易に酷評されるリスクもある中、いわゆる「トヨタ顔」の鋭角なフォーマットを満たし、時代に目配りしたシャープさを帯びながらも、購買層・非購買層ともに受容しやすい柔らかさと節度をもち、これといった批判の手かがりも見いだせない、バランスのとれたデザインは、さすが世界のトヨタの仕事!と唸ってしまいます。
さて、今回お迎えするカローラはステーションワゴンタイプのカローラツーリングです。
前車からの乗り換えに伴う載せ替えと、システム・カスタマイズをご用命頂きました。
載せ替え対象となるコンポーネントはほぼカロッツェリアブランドで、フロント2wayスピーカー、リアコアキシャルスピーカー、4chアンプ、そしてパワードサブウーファーがあり、これらの取付にはなんら問題はありません。
しかしながら、?純正モニタでナビさせながら、?DVD再生および(助手席の奥様向けの)追加モニタへの出力。という課題がひっかかりました。
このカローラは中古でお求めになられたのですが、この車に採用されているディスプレイオーディオシステムをメインユニットに位置づけた場合、DVDモニタの外部ソースを入力し、かつ、純正モニタ以外の追加モニタへ出力するような柔軟な使い方はできません。
だからといって、オーディオ以外の機能も盛り込まれているディスプレイオーディオを取り外して、、なんて奇抜はことは(移設できないことはありませんが)現実的ではありません。
この課題をできるだけ低価格で実現するために、オーディオ出力機能のついたDVDプレーヤーをメインユニットに位置づけるプランを考えました。
コンソール部分に1DIN設置スペースを設けてデッキを設置し、DVD/CD/USB/チューナーといったソースをダッシュボード上に設置した追加モニタで視聴できるようにします。
これと併せて、純正システムから出力される音声については、純正システムのフロントスピーカー出力をDVDデッキのAUXとして取り込むことで再生できるようにします。
ただこの場合、スピーカーから聞こえる音声は、?DVDプレーヤーのメイン出力 or ?純正システムからのAUX入力の2択になるため、?の再生中は?経由でもたらされるハンズフリー通話の音声とナビ音声は聞こえないことになりますが、走行中に通話はしないし、ナビ音声は聞こえなくて結構。ということでしたので、これで課題は解決することとなりました。
使用コンポーネントは以下です。
○メインユニット
carrozzeria DVH-570(税込23,100円)です。
後付デッキとしてご紹介する場合、サイバーナビ等の2DINナビか、DEH-970等の1DINのオーディオデッキのいずれかで、DVDプレーヤーをご紹介する機会はほとんどありませんが、現行商品としてラインアップされています。
機能としては、DVD/CD/USB/チューナー/AUXをソースとし、内蔵される4chアンプでスピーカーを鳴らすことが出来るようになっています。
バーブラウン製のDAコンバーターを積むなど、パイオニアならではの音質面にこだわった性能を備えるものの、ブルートゥース接続・ハンズフリー通話の機能はなく、一通りの機能が揃った現行のオーディオデッキに比べて「1DINデッキでDVDが再生できる」という一点がアピールポイントの商品ですので、動画ファイルをMpeg4等の形式で確保されている方には用のない製品ですが、車内で物理ディスクを再生なさりたい方のニーズにはきちんと答えてくれます。
○アンプ
前車からの載せ替えでcarrozzeria GM-D7400(旧製品・税別25,000円)です。
DVDプレーヤーから4ch出力を入力し、フロント/リヤスピーカーに出力します。
○スピーカー
フロント2wayはcarrozzeria TS-V171A(旧製品・税別60,000円)、リヤスピーカーはcarrozzeria TS-J1710A(旧製品・税別21,000円)です。
フロントはカスタムフィットスピーカー最上位のVシリーズですので、今なお立派なハイエンドスピーカーです。後継の現行製品はTS-V173S(税込66,000円)にあたります。
リヤスピーカーはコアキシャル2wayで、別体式の箱型ネットワークがついています。後継の現行品はTS-C1730(税込23,100円)です。
前出の4chアンプのフルレンジ出力をフロント・リヤそれぞれのネットワークに接続し、帯域分割して末端のユニットを鳴らします。
○パワードサブウーファー
carrozzeria TS-WX110A(旧製品・税別18,000円)です。
シート下に設置できる標準的なサイズのパワードサブです。助手席下に設置し、ボリュームコントローラーを手元(アームレスト下)に取り付けました。
これにて高品位再生+外部アンプによる高品位増幅で、物理ディスクを再生・視聴できるシステムが出来上がりました。
現在主流の純正ディスプレイオーディオにDVDプレーヤー(1DINデッキ)を追加する事例としてご覧いただければと思います。
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DVDプレーヤー
こちらが今回のメインユニットとなるDVDプレーヤーDVH-570です。
最近の車に多く見られる、ダッシュボードとフロアコンソールの間にあるポケットを加工して、1DINデッキが入るスロットを制作・設置しました。
なお、スロットの上側、下側ともに樹脂部品の一部を切除していますので、純正戻しの必要が出た場合は純正部品を購入する必要があります。
操作はデッキに直接触れて行う他、カード型のリモコンでも行えます。また、サードパーティ製のアダプター製品を別途組み込むことで、ステアリングリモコンによる操作も可能です。
あと、関連情報として、ディーラー装着オプションとして用意されているDVDプレーヤーもあるにはあります。製品そのものがハーフDINと呼ばれるサイズで薄い上に、専用のパネルキットを介して取り付けるので、切削などの加工は当然不要でスマートに取り付けられます(オプションパーツなので当たり前ですが)
しかし、当然ながら出力先は純正モニタ上のみで、追加モニターへの出力は不可。走行時の視聴も不可なので、今回の(奥様の)ニーズを満たすことは出来ません。 -
センターコンソール(設置前)
こちらがプレーヤー設置前の様子です。
このように、もともとはポケットになっています。
トレイの天井部分は、裏側からネジで固定されているので取り外し、さらに干渉する部分を切り落としています。
シフトレバーのついているフロア側の樹脂パーツは、トレイを取り外して進行方向側の一番奥の部分を切り落としています。
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追加モニター
追加モニターの設置状況です。
製品はアルパインのPKG-M700SC(オープン価格)で、本来はリアモニタとして前席のヘッドレストへ取り付けて使用することを想定した製品です。
これをダッシュボード中央に設置しています。
知識のお有りの方は御存知の通り、前方視界を遮る物品をダッシュボード上に設置することは道路運送車両の保安基準に抵触するため、車検の際は取り外す必要があります。(道路交通法では規定なし)
車検の際に問題視されるということは、「本番」である通常の走行中も当然、問題があることは論じるまでもなく明らかですが、ダッシュボード設置を前提としたポータブルナビやレーダー類の多くは抵触することになりますし、大手の量販店等でも車検時の対応の断りを伝えた上で取り付けに応じているという実態がありますので、今回当店でも同様の注意をお伝えし、加えて、運転者は画面を見ないようにお願いした上で取り付けを承りました。
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フロントドア
それではドア周りの整備のご紹介に移ります。
まずはドアの外観です。
非常にハイレベルな調和を見せるトリムのデザインはトヨタならでは。流麗で淀みがなく、とても穏やかです。
これならどこの市場へ投入しても好意的に捉えてもらえそうですね。
冒頭でご案内しましたように、カローラには3タイプありますが、このドアトリム本体は共通で採用されています。
ツイーターはセパレート式で、ダッシュボード両端に上向きで配置されています。
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アウターパネル作業
ドアトリムとモジュールパネルを取り外し、アウターパネルの防振が終わったところです。
中古でお求めとのことでしたが、アウターパネルはさほど汚れていませんでした。いつもどおり清掃と脱脂を行って、防振材を配置します。
今回取り付けるスピーカーはカロッツェリアのVシリーズで、かつアンプ駆動ですから、制振力の強いデッドニングで環境を整えます。 -
インナーパネル作業
インナーパネル側の作業が終わったところです。
スピーカーケーブルをドア内に引き込んで、TS-V171Aのウーファーを取り付けたらサービスホールを塞いでいきます。
スピーカーのみならず、バッフルもトヨタ車適合製品でしたので、制作・加工による作業は一切ナシでいけました。
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インナーパネル作業
リアのインナーパネル側作業が終わったところです。
こちらも、スピーカーケーブルを引き込んだ後、コアキシャルタイプのTS-J1710をスピーカーを取り付けます。
全面貼りの防振材の上に乗っかっているのは、TS-J1710Aのネットワークです。フロントの2wayセパレート式とまったく同じ理屈で、アンプから出力されたフルレンジ信号がネットワークで分割され、低い方はスピーカー背面のウーファーへ、高い方は中央のツイーターへ、それぞれ出力されます。
後継の現行品はTS-C1730(税込み23,100円)になります。現在も別体式であることは変わりありませんが、写真のような箱入りではなく、ネットワーク部品を熱収縮チューブ内に封入したインラインタイプに切り替わっています。 -
標準位置でのツイーター差し替え
ツイーター差し替え後の様子です。
場所はダッシュボード両端の奥、ピラー根元付近です。
純正のユニットを取り外し、TS-V171Aのツイーターに交換しています。取り付けには、当店オリジナルのツイーターブラケットを使っています。標準のネジ穴に合うように作ってあるので、車体側には一切の加工なしでトレードインが可能です。
ブラケットへのツイーターユニットの固定は、?ホルソーで○穴を開けて落とし込み、?ツイーター背面にネジ穴がある場合はネジ、?両面テープと状況に応じた策がとれますが、強力な両面テープの出番が一番多いですね。
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運転席シート下
次にシート下の活用状況をご覧いただきます。
まずは運転席側です。
ここには、4chパワーアンプと、フロントスピーカー用のネットワークを配置しました。
コンソールに設置したDVDプレーヤーのスピーカー出力(4ch)がアンプに入り、フロント側の2ch分が右奥のネットワークへ、リヤ分の2chはドア方面へとそれぞれつながっていきます。
このシート下エリアには、リヤシート足元に向けたエアコンダクトが設けられています。アンプの動作に影響がでるため、塞ぐか迂回させるように工作するかの二択ですが、今回はアルミテープを使って塞いであります。
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運転席シート下(後方)
運転席下をリヤシート側から見たところです。
後席の足元のスペースに制約が生じないよう、フロアマットがオーディオ機器に被らないようにしてほしいとのご指定がありました。
アンプがコンパクトなのが功を奏して、何とか収まってくれました。
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助手席シート下
次に助手席側です。
こちらにはパワードサブウーファーTS-WX110Aを設置しました。信号はDVDプレーヤーのプリアウト出力からRCAケーブルで直接つないでいます。
助手席側にもエアコン吹出口がありますので、運転席側同様、アルミテープで塞ぎました。
収まりもよく、カーペットとの干渉も生じずに済みました。 -
パワードサブウーファー用コントローラー
最後はコントローラーの設置状況です。
すぐに手が届くところに置きたいということで、センターコンソールのアームレストの壁にパワードサブウーファーのコントローラーを設置しました。
ちょこっと穴を開けるなどの軽加工を施せば、配線を殆ど見えなくすることは可能ですが、今回はクリップを使って表側に留めました。
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作業後期
今回はカローラツーリングのオーディオ機器載せ替えの事例を御覧いただきました。
移設した機器は概ね10年前くらいの製品ですが、いずれも動作に問題はなく、特にスピーカーはハイグレードな製品でしたので、とてもいい音がでていました。
陳腐化スピードが激しすぎるPC関連製品に比べると、オーディオ製品は人に優しいですね(笑)
今回の事例では、ディスプレイオーディオが装備され、デッキ交換が想定されていない現行車に1DINスロットを設けたのが注目ポイントでした。
昨今のお客様のトレンドは「外観に変更を加えない音質改善」が主流で、そのニーズに当て込む形でハイダウェイ設置できるDSPや、小型アンプの市場が拡大し、またソースもスマホやDAPから有線・無線で取り込むスタイルが主流になってきているため、デッキを後付けするためにDINスロットを造作する機会は激減しましたが、唯一、DVDプレーヤーだけは別ですね。
DVDのライブラリをたくさん抱えていらっしゃる方はそれなりにいらっしゃるようですので、車内での再生をご希望の方はどうぞご相談ください。
曲線を多様しまくりの現行車よりは、ちょい古の車のほうが馴染みはいいですが、いずれにしても最善の仕上がりになるように工作させていただきます。
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ドラレコ・レーダー・ETC取り付けなどの軽作業から、スピーカー取り付け、旧型車のオーディオリフレッシュ、果てはフルオーディオまで。
ご希望とご予算に応じて柔軟にプランさせていただきます。
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