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日産スカイラインGT-RR32のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • R32GT-Rのスピーカー交換の事例です

  • 事例No.636(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    日産 スカイラインGT-R R32

    system

    メインユニット:carrozzeria DEH-4600
    デッドニング:フロント、リアトレイ
    フロントスピーカー:JBL P660C
    リアスピーカー:carrozzeria TS-C1730

    comment

    フロントスピーカー交換で2way化を図り、フロント、リヤトレイともにデッドニングを施して、スピーカーの稼働環境を整えました。

  • ダッシュボード


R32型GT-Rの事例ご紹介です。

当サイトをお楽しみいただいている皆様にとって、日産のGT-Rは100%の認知度を誇るクルマですね。
このクルマの歴史についても、多くの方がご存知だと思いますが、現行のシャープな顔のGT-R(R35型)の正式名称は「日産GT-R」。それ以前は「スカイラインGT-R」と呼ばれており、普及モデルであるスカイラインの特別なスポーツモデルという位置づけから、日産を象徴するエクスクルーシブなスーパースポーツに格上げされて今に至っています。

その歴史は連綿と続いていたわけではなく、途中で16年間の隔たりがあります。。(カッコ内は各モデルの国内販売台数)
○1969年-1973年(昭和45年-49年)ハコスカ前後・ケンメリ(合計2,224台)
--16年間の空白--
○1989-1994 R32(43,934台)
○1995-1998 R33(16,520台)
○1999-2002 R34(11,344台)
○2007-    R35(2008年の4871台と2017年の1033台を除くと年当り372〜807台)

本来ならば初期の4年間で終止符を打たれ、日産史の輝かしい1ページに終わっていたクルマだったかも知れません。
しかしバブルに向かって順調に拡大を続ける景気の後押しもあり、数多くのヒット車も恵まれながらも、伝統ある日産のアイデンティティーを強固に打ち出したい社内的な機運が高まり、そのアイコンとして隆起してきたのがGT-R復活ということでしょう。ツーリングカーレースで連戦連勝の成績を収め、高度成長期の日産の象徴であったGT-Rブランドに再度、火を入れるプロジェクトに、日産の全社が沸きに沸いたであろうことは想像に固くありません。

そんな熱い思いと、最高の開発環境の中で生まれたのがR32型でした。
デビュー戦となった1990年開催の全日本ツーリングカー選手権では「全6戦ポールポジション&優勝の完全制覇」という前人未到の結果を叩き出し、500万円という(当時の)ビックリ価格も手伝って人気大爆発。5年間で4万4千台弱を売り上げるという空前のヒットとなりました。

今回ご登場いただくのは、その復活第一号となったR32型GT-Rです♪
オーナー様はしばらく前に中古でお求めになったそうで、その他多くのGT-R達と同様、丁寧にメンテされているようです。
これからも良き相棒として付き合っていく上で、オーディオ関係のリフレッシュを思い立ち、フロントのスピーカー交換と、フロント・リヤのデッドニングをご依頼いただきました。


以下、システム概要です。
○デッキはカロッツェリアのDEH-4600(オープン)です。
(ご購入段階からコレなのか不明ですが)お預かり段階で取り付けられていました。
CD・USB・iPhone・AUXとラジオをソースとし、bluetooth接続はナシのベーシックモデルです。

○スピーカーはフロント側を交換しました。
交換前はカロッツェリアのコアキシャルタイプがついていましたが、これをJBLの2wayモデルのP660Cに交換しました。
R32型のオーディオはセパレート式のツイーターがないタイプですので、P660C付属のツイーターブラケットに手を加えて置き型タイプのマウントをつくり、取り付けました。
ドアは制振力の強いデッドニンググレードで防振し、MDF製のカスタムバッフルと共にスピーカーの稼働環境を整えました。

リアスピーカーはカロッツェリアのコアキシャルタイプのTS-C1730が付いていました。
リアスピーカーはリアシートの脇ではなく、リアトレイ上にレイアウトされています。リアトレイあるあるなのですが、ちょっとボリュームを上げるとビリビリとビビっていましたので、スピーカーが取り付けられている金属パネルを(ドアのインナーパネルと同じように)デッドニングし、全体を覆っているトレイとの空間をスポンジシートで埋めました。

なお、フロント・リヤともにスピーカーケーブルは純正のまま、交換は行いません。


最近は日本のかっこよい中古車価格が爆騰傾向で、R32も250万〜500万〜1000万とキョーレツですね。
半ば投資商品になりつつある32のバリューアップとなるよう(かつ下げないよう)丁寧に仕事したいと思います。
それでは施工の様子を御覧ください♪

  • フロントドア

    フロントドアの外観です。

    ほぼ30年経っているわけですが、傷が少なく艶もあり、かなり程度がよい部類ですね。
    いやホントにキレイです。

    このクルマのスピーカーレイアウトは両ドアとリヤトレイの4スピーカー構成です。
    フロントドアは楕円形のフルレンジ(ダブルコーン型)スピーカーが横向きに付いています。

    この時代あたりから、パワーウインドウや電動ミラーなど、オプション扱いだった電動部品の標準装備化が加速したように記憶しています。
    また、その昔はダッシュボード側にスピーカーが付いている例が主流でしたが、定位置がドア側に変わってきたのもこの頃からだと思います。

    この頃は、プロショップの全盛期で、我々の腕の見せ所だったと思います。(店主は学生でした)

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムをはずしたところです。

    サービスホールはビニールシートで覆われていてシートの接着にはブチルゴムが使用されている一般的なパターンです。
    パネルの中央付近に、無塗装の金属ステーがちょこっと付いていて、トリムを支えている形式もこの時代を表しています。

    ドアスピーカーは前オーナーが交換されたカロッツェリアのコアキシャルタイプです。
    黒いバッフルは、プロショップ等のカスタム製作品ではなく、当時ALPINEから発売されていた市販品です

    クルマのアフターの市場規模がそこそこあった時代なんですね。当時のアルパインは、BMW 5シリーズ(E39)用バッフルやmini(R56)用のバッフルなどプロショップ顔負けの製品を沢山ラインアップしていました。

  • アウターパネル作業

    それでは作業開始です。

    ビニールシートを剥がして、清掃と脱脂を済ませたら、短冊状にカットした防振材をアウターパネルに貼り込んでいきます。

    小穴があちこちにあって、ドカンと大きな穴がない。非常に個性的なインナーパネルで、はっきり言って作業性は悪いです(笑)
    最近では、ドアトリム側に取り付けてワイヤーでつなぐだけのドアオープナーも、几帳面にインナーパネル上に作り込んであるので凹凸が激しいですね。

  • インナーパネル作業

    インナーパネルが終わったところです。

    カスタム製作したバッフルボードを所定の位置に取り付け、JBLのP660を取り付けます。
    ケーブルの経路は、ゴムブーツから入って、バッフルボード上の右側にあるネットワークに入り、ウーファーとツイーターに分かれています。
    後出のツイーターはドアトリム上に固定するため、ケーブルはドアトリムを貫通する格好になります。
    この写真では、スピーカーの上方にブラブラしているギボシがそのツイーター用です。

    デッドニングはバッチリ全面貼りです。
    起伏の激しいダートコースですが、大小のシートを組み合わせつつ、全面を覆うことができました。

  • リアトレイ(リアスピーカー)

    リアトレイのカバーをはずしたところです。

    最近のクルマは使い勝手重視で、5人乗り2ドアは絶滅危惧種ですが、このタイプのクルマのリヤスピーカーはリヤトレイの上のいうのが相場でした。

    スピーカーホールは17センチクラスの穴が空いており、ユニットはカロッツェリアのコアキシャルスピーカー、TS-C1730に交換されていました。

    この金属パネルは(ある程度リブがあるものの)ビビりやすく、カバーについてもドアトリムほど気を遣ったものでもないので、これまたビビりやすいです。
    今回はドアと同様にパネルをデッドニングし、カバーの裏にスポンジシートを貼って空間を埋め、ビビリとコモリの解消を目指します。

  • リヤトレイ防振施工

    リアトレイの防振が済んだところです。

    やった仕事はドアのインナーパネルに対するそれと全く同じですね。
    全面をキレイにして、防振材は全面貼りしています。スピーカーの固定についてもバッフルボードをこしらえて、と行きたいところですが、それをやるほどのクリアランスがないので、パネル直付けのままです。

    ここまでやれば、低音再生時のビビリはほぼ出なくなります♪

  • ツイーター取付(助手席側)

    ツイーターを取り付けたところです。

    予算に応じて、ミラー裏の三角のところにマウントをこしらえたり、ピラーに埋め込んだりといろいろできますが、今回はピラーがすでに追加メーターでにぎやかになっているので、シンプルかつ低予算でいける方法です。

    キットに付属しているハウジングと、他のスピーカーに付属していたスタンドを組み合わせて作っています。

    前述の通り、ケーブルはドアトリムにあけた小穴を通ってスタンドに入り込んでいるので、表から見えなくなっています。

  • ツイーター取付(運転席側)

    こちらは運転席側です。

    実際の作業手順としては、最初に運転席側でメーターフードにじゃまされない位置を探し、助手席側も対象の位置で問題ないか歩調を合わせて最終決定し、固定しています。

    固定に際しては、両面テープとネジを併用し、容易に外れないように配慮しています。

  • 資料映像:懐かしのスピーカーバッフル

    もともとついていたR32用トレードインバッフルです。

    使用している素材は、5mm厚程度のベニヤ板です。正にベニヤ板で今見るとチープ感がなくはないですが、当時はたいへん気の利いた製品のひとつでした。

    バッフル面はドアパネルのネジ穴の位置に合わせて雲形?の形状をしています。
    左側に立ててあるのは、ドアの下部に設けられているドアポケットの前方の端を塞ぐための壁です。

    装着できるスピーカーサイズは、16cmで奥行きには余裕があります。

  • 制作したスピーカーバッフル

    こちらは、当店オリジナルのスピーカーバッフルです。
    裏側からのショットです。

    当然ながら市販品とは素材と形状が異なりますね。
    アウトラインは先程の製品とほぼ同じですが、スピーカーユニットの固定強度アップのためにリングバッフルを合わせています。

    このリング部分はドアパネル側にくるため、リングの外周が収まるようにインナーパネルの切り落としを行いました。

    リング内面には、スピーカーの背圧の拡散で有利なテーパー加工を施しており、防水処理は80スープラ用バッフルでもおなじみのハードコートとしております。

  • 作業後記

    今回はR32GT-Rのサウンドアップの事例をご覧いただきました。

    当店でカーオーディオの第一歩としてご提案しているのは、サウンドアッププログラムによるスピーカー交換で、これはバッフル製作とドア防振にスピーカーケーブル交換まで含めたプランですが、今回は純正ケーブルのままで施工した格好ですね。

    再生側のヘッドユニットから、調整・増幅のDSPアンプ、またスピーカーに至るケーブルについては、それぞれグレードアップすれば相応の効果は感じられますが、優先順位でいくと圧倒的に音の環境整備です。

    音(空気の振動)の発生装置である?スピーカーの性能を確保し、かつ、その装置の主役である振動板が、ケーブルから送られる信号の通りに動くように?堅牢に取り付け、かつ、その振動板の動きがドアのビビリや、振動板前後の空気の動きによって相殺されることないよう、?デッドニング等の処理によってエンクロージャーを形成することが、最優先というわけです。

    当店の人気メニューのサウンドアッププログラムでは、デッキ裏からドアに渡るスピーカーケーブルの交換、ドアの防振、インナーバッフル製作、スピーカー交換と、ドア周りのグレードアップをワンストップで完成させるメニューを、一日の納期でご提供しています。
    価格は73,300円(税別)+お好みのスピーカー代とコストパフォーマンスも抜群です。

    このサウンドアッププログラムから、アンプ、DSP、サブウーファー等のコンポーネントを含むシステムまで、ご要望とご予算に応じて、柔軟にプランいたします。

    どうぞお気軽にご相談ください
    電話もお気軽に♪03-5913-8450です!