メルセデスベンツCクラスC180カブリオレ(A205)のオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.506(お問い合わせの際にお伝えください)
model
メルセデスベンツ Cクラス C180カブリオレ(A205)
system
メインユニット:純正
デッドニング:無し
ドアチューニング:無し
フロントスピーカー:JBL CLUB4020
リアスピーカー:JBL CLUB4020
ウーファー:CLUB 6520
パワーアンプ:Carrozzeria GM-D1400?
ケーブル:kaiser swingcomment
ハイエンド志向のメルセデス・ブライトオーディオパッケージに対して、モデレートなパフォーマンスをリースナブルなプライスで企画したCクラスWウーファーJBLパッケージ・ライトです。
おなじみCクラスのダッシュボードです。
今回はカブリオレモデルの事例ご紹介ですが、Cクラス(#205)はクーペ・セダン・ワゴン・カブリオレと全て共通のようですね。
ただ、今回は屋根がない分、高いアイポイントからの撮影となり、写真に開放感を感じます。
納車後間もないご入庫ということで、おろしたてのスマホのように無傷で、生活臭の一切ないピュアな新車の香りを漂わせております。
当店では、メルセデスのCクラス向けのサウンドアッププランとして、メルセデス・ブライトオーディオパッケージを提供させていただいております。
これはメルセデスの中でも、スピーカー交換の選択肢に限りがあるCクラスに対して、フロント2way化を含むスピーカー交換+ドア防振のベーシックプランから、センター・リヤの全スピーカー交換や、プロセッサーアンプも投入するプランまで、ご予算に応じてお選びいただける人気メニューです。
これに対して、「ライトプラン」の位置づけでご紹介するのが今回の事例です。
プロショップ施工による一定のパフォーマンスを維持しつつ、大幅にコストをカットしたプランです。
フロントスピーカーは2way化せず、標準オーディオのレイアウトと同じドアスピーカー+足元のウーファーの構成で、JBLユニットに換装します。
標準のウーファーは助手席側のみで運転席側にはついておらず、多くのお客様のご不満ポイントでもあるので、ここはちゃんと増設して左右のWウーファー化。フロント4ch構成とします。
加えて、リヤスピーカーも抜かり無くJBLユニットに換装します。
フロント側には、カロッツェリアの小型4chアンプを投入し、ボリュームの不足感を解消します。
冒頭のメルセデスブライトオーディオパッケージに比べて、
(1)高音域の鮮明化はコアキシャルスピーカーによって実現し、2way化しない
(2)ドア防振を省く
(3)シンプルな機能のアンプをセレクトする
(4)でも音作りのベースとなるサブウーファーはきっちりW化
以上において見直しを加えることで、「一般的なディーラーオプションオーディオ+アルファ」レベルのパフォーマンスを保持しつつ、大幅なコストカットを実現した内容になっています。
防振レスということで、ディテール先鋭化の余地はそれなりに残っており、アンプは調整に制限があるものの、「純正オーディオへのご不満」をきっかけにご来店いただいたお客様のトータルなご満足度がかなり高かったので、市場ニーズに合わせる意味で思い切って別メニューとしてパッケージ化し、新たにご提供することにしました。
これで税別230,500円(リヤスピーカーレスは-5万円)。全てのCクラス車に対応します。
最後に見積り例も上げましたので、工程と合わせてご覧ください♪
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フロントドア
フロントドアの様子です。
Cクラスのうち、2ドアのクーペとカブリオレのみ、枠のないサッシレスとなります。
加えて、この2モデルのみツイーターカバーがありません。(セダン、ワゴンはミラー裏にツイーターの入っていないカバーがあります)
ということで、写真のフルレンジで鳴っているスコーカーをコアキシャルタイプに交換し、標準の外観の維持と、高音域の鮮明化の両立を図ります。
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スコーカー正面
スコーカー交換中のところです。
使用したユニットは、当店で在庫していたJBLのGX402というモデルで、現行の後継機はCLUB 4020にあたります。
中央オレンジがツイーターです。純正のフルレンジに比べて、再生音域の高域側の上限が上がるのはもちろんのこと、歪みも減少し、より鮮明がディテールが獲得できます。
また、純正スピーカーは直径8センチであるところに、約10センチのユニットを入れることになるので、低域の下限も量感も拡大します。
よりマグネットの大きな大径ユニットを納めるために、トリムの裏からではなく表からスピーカーを取り付けるほか、スピーカーホールを若干削って干渉を回避します。
四隅のユニット固定用の穴も、標準とは異なる位置にあけたものです。ボルトナットでガッチリと固定します。
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スコーカー背面
ドアトリムに固定したスピーカーユニットを裏側から御覧頂いています。
しっかり固定しているので、定常時は問題ありませんが、背面のクリアランスが少ないこともあるので、何かの拍子でマグネットが鉄板に触れても異音が発生しない様に、高弾力のウレタンテープをマグネットの外周に巻いておきます。
8cmのユニットを使用するブライトオーディオパッケージでは、スコーカーに入力する信号の低域をカットするためのオリジナルハイパスフィルターを取り付けるのですが、今回はパワーアンプ側にに80Hz、-12db/octのクロスオーバーが実質的に制御してくれるので、ここはスピーカー交換だけで済ませます。
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リアスピーカー
リアスピーカーはクーペ同様リアシートの脇に取り付けられています。
このパネルを外さないと作業が出来ないので、リアシートの座面を外してパネルを取り外します。
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リアスピーカー背面
内装裏からの様子です。
フロント同様、削って、穴をあけて、表からスピーカーを取り付けます。
こちらのスピーカーは、パワーアンプを使用せず、ヘッドユニット(の内蔵アンプ)から直接駆動します。
純正スピーカーには、低域カットによる保護用のハイパスフィルターが接着されているのですが、今回の入れ替えに伴ってそれもなくなってしまうので、オリジナルで用意したフィルターを介在させます。
スピーカーから左方向に伸びているツチノコがそれで、カットオフ周波数は300Hz、-6db/octです。
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助手席足元ウーファー
助手席のカーペットをめくったところです。
前方の樹脂製プレートを外すと、奥に電源ボックスとウーファーが見えてきます。
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助手席ウーファー交換後
こちらがパネルを取り外して、ウーファーを入れ替えた後の状態です。
今回写真を取り忘れたので、他の事例の写真を流用しています。取り付けられているユニットはJBLでなく、ブルームーンオーディオのSX165です。
純正のウーファーユニットから、スピーカー部分を取り出し、樹脂製のブラケットはそのまま活用するスタイルを取っています。
オリジナルのバッフルをはめ込み、ウーファーを入れて固定し、スピーカーケーブル結線後、車体に戻します。
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運転席足元ウーファー(施工前)
反対側にまわって、運転席側のウーファー位置です。
スペーサーのフタがはまっていますね。
運転席側にもスピーカーホールがあるにはあるのですが、上位グレード向けに設定されているプレミアムオーディオ用のウーファー取り付けのためのもので、標準オーディオのウーファーは助手席のみの仕様になっています。
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運転席足元ウーファー(施工後)
こちらがウーファー交換後の様子です。
助手席と全く同様で、標準のブラケットの中身を入れ替えた仕様になっています。
1コマ前で御覧頂いた樹脂製スペーサーを加工して、バッフルをはめ込んで、、、ということも技術的に不可能ではないのですが、過大に手間がかかり、コストが膨らんでしまいます。コストセーブと品質維持の観点から、プレミアムオプション用のウーファーユニットを補修部品として調達し、助手席側同様の手順で仕上げています。
サブウーファーが一つ、というのは別に珍しいことではないのですが、Cクラスの「助手席側ウーファーひとつだけ仕様」の場合、左右合成した信号ではなく、左側のステレオ信号だけが入力されているため、なんともいえないモヤっと感があり、多くのオーナー様のストレスのタネになっているようです。
今回の施工で、アンプ駆動によるWウーファー化で量感が増すのは当然のこと、きっちりとステレオ接続になるので、よりクリアでスピーディーな、キビキビした切れ味が獲得できます。
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パワーアンプ
小型アンプは助手席の下です。
冒頭の接続図にも解説してありますように、ドアのスコーカーと、キックパネルのウーファーの計4ユニット(4ch)はアンプで駆動しています。
カロッツェリアのGM-D1400?という4chアンプで、45 W×4 chのパワーが有りながら、181 mm(W)×38 mm(H)×64 mm(D)というコンパクトさがウリの製品です。
純正デッキのフロント出力を入力し、4つのユニットに出力しています。
中高音域のスコーカーと、低域のウーファーには、それぞれ80Hzをカットオフ周波数としたハイパス/ローパスフィルターを有効にすることで、帯域分割を行っています。
助手席下は薄型アンプ設置の定番スペースですが、ナナメから覗けばそれなりに見えます。
しかしながら、このアンプはちょっと短いヨウカンくらいのサイズなので、シートを戻すと見えなくなってしまいます。
放熱対策のためには、奥にしまい込むより空気が動くシート下がベターですし、オーナーさまの標準の外観への変更NG!のご要望も満たせたので、よい結論だったんではないでしょうか。
アンプのように一定の電力を食う機器の増設にあたって避けて通れない電源強化については、助手席足元のヒューズボックスに繋がっているバッ直線から取り込みましたので心配ありません。
助手席足元から助手席下までの経路で、配線も短くすみ、スマートにインストールできた感があります。
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Cクラス・WウーファーJBLパッケージ・ライト見積り紹介
フロントスピーカー2way化、スピーカー交換・ドア防振・プロセッサー設置と、ハイエンド志向で企画したメルセデス・ブライトオーディオパッケージに対して・・
(1)高音域の鮮明化はコアキシャルスピーカーによって実現し、2way化しない
(2)ドア防振を省く
(3)シンプルな機能のアンプをセレクトする
(4)でも音作りのベースとなるサブウーファーはきっちりW化
上記のポイントで見直しを図り、「一般的なディーラーオプションオーディオ+アルファ」レベルのパフォーマンスを保持しつつ、大幅なコストカットを実現したプランです。
フロントのスコーカー、リヤスコーカーをJBLコアキシャルユニットに交換し、フロントのサブウーファーはきっちりW化。
カロッツェリアの小型アンプで量感と、コーンの駆動力をアップして、実用域でしっかり聴ける、モデレートなシステムとなっています。
工賃を含むシステム合計価格は、230,500円(税別)です。
リヤスピーカーレスをご希望の場合は▲5万円で対応します。
(特設ページもどうぞご覧ください)
これをベースにしたカスタマイズも対応いたします。
どうぞお気軽にご相談ください♪
電話もお気軽に♪03-5913-8450です!
↓最後の注記も必ずご一読下さい
【Cクラス・WウーファーJBLパッケージライト見積り例】
フロントスピーカー(#) JBL CLUB4020 \10,000
リアスピーカー JBL CLUB4020 \10,000
足元ウーファー JBL CLUB6520C ¥12,000
フロント用パワーアンプ Carrozzeria GM-D1400? ¥16,000
メルセデス・ベンツ純正部品(足元ウーファー) ¥23,000
オリジナルスピーカーバッフル(足元ウーファー用)x2 ¥30,000
オリジナルハイパスフィルター(リア用)x2 ¥3,500
kaiser swing(¥650/m x3) \1,950
audiotechnica TFH-RATC \1,500
ヒューズ(15A) \50
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パワーアンプ取付 \15,000
コンソール分解、配線引き回し \20,000(*)
フロントドアトリム脱着、加工(両ドア) \16,000(*)
リア(ドア)トリム脱着、加工(両サイド) \15,000(*)
スピーカーカバー脱着(4箇所・破損クリップ代含む))\16,000(*)
助手席側キックパネルウーファー取付け \15,000
運転席側キックパネルウーファー \10,500
配線加工、端末処理一式 \15,000
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合計 ¥230,500
注記:
(#)セダンとワゴンについてはCLUB3020(¥9,000)を使います
(*)印の脱着関係の工賃が割高に感じられるかもしれませんが、メルセデスの内装部品の構造の複雑さ、硬さ、はめ込み箇所の多さ、はめ込みクリップの硬さは国産車の比でなく、実際にかなり手間と時間がかかります。また硬い分、破損もしやすく、神経を使います。
スピーカー類の価格がリーズナブルな分、相対的に高く感じられるとは思いますが、市場平均の工賃単価より割安な水準で算出した金額です。何卒ご理解いただけますようお願いいたしますm(_ _)m
疑問に思われる点がありましたら、きちんと説明させていただきますので、どうぞ遠慮なくお問い合わせ下さい。
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