トヨタセンチュリーのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.497(お問い合わせの際にお伝えください)
model
トヨタ センチュリー
system
メインユニット:KENWOOD DPX-930WMP
ドアチューニング:フロント、リア
フロントスピーカー:JBL GX600C
リアスピーカー:JBL GX402
パワーアンプ:内蔵
ケーブル:kaiser swingcomment
1990年代製造のセンチュリーのオーディオリフレッシュ事例です。
フロントは2way、リヤはコアキシャルのJBLスピーカーに換装し、それぞれしっかりと防振も行いました。
お客様から感想のメールをいただきました。
(個人/団体名、必要に応じて商品名は伏せさせていただいております。)
竹原様、スタッフの皆様。
この度は、お世話になりました。そして何より、最高の施工をして頂きありがとうございました。
一時は、オーディオの設置を諦めていましたが、御社の技術力の高さに助けられ、見事なまでの音を手に入れることが出来ました。
音の良さはもちろん、純正からのスピーカーサイズアップによるドアトリムの加工仕上げの丁寧さには、さすがプロファクトリー!!!の一言です!
お陰様で快適なドライブを満喫しています。
今後ともよろしくお願いいたします。
センチュリーのダッシュボードです。
前期型は1967年(昭和42年)生まれ。この後期型へは1982年(昭和57年)に切り替えられていますが、その後、90年、92年、94年にマイナーチェンジされているようです。
エアバック装備が92年からとのことなので、それ以降の生産の車両ということになります。
ざっと30年近く経っているクルマではありますが、手入れが行き届いていたのと、部品の品質や組み立ての精度の高さから、予想した程の時の隔たりを感じませんでした。
センターコンソールの上段には、オートバックスのプライベートブランドカップホルダがあり、下段はご覧の通りのケンウッド製メインユニットです。
施工前はデッキが上に来ていたのですが、CD・MD出し入れ時にカップホルダが邪魔になるとのことで、入れ替えを依頼されました。
違和感なく収まっております。
今回はこのデッキのリロケーションに加えて、フロント/リアのサウンドアッププログラムです。
どちらもしっかりとドア防振を行い、リヤはインナーバッフル形式、フロントはユニットが露出するアウターバッフル形式で取り付けます。
外観上の変更が加わるアウターバッフルですので、できるだけ違和感の出ないように配慮して製作させていただきました。
お引渡し後、だいぶご満足いただけたようで、有り難いインプレを頂戴することが出来ました。(^_^)
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メインユニット1/2
こちらが長年お使いいただいているケンウッド製のヘッドユニットです。
DPX-930WMPという型で2003年発売ですが、不具合なく動作してくれています。
比較的上位機種で、音の聴こえ方をプリセットから選べるようになっています。
「HALL、CHURCH、STADIUM、CONCERT、THEATER 、CLUB」といった選択肢があります。
音作りをユーザー側でできてしまう現代のDSPとは違い、演算処理によってそれらしい音場を再現する機能でしたが、当時、だいぶ人気があった記憶があります。
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メインユニット2/2
前述の通り、このデッキはセンターコンソール上段にあったものを、ご依頼により下段に移動させています。
開閉式の正面パネルはシフトレバーと干渉しなかったので、一安心ですね。
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ドアトリム取り外し
本邦初公開!センチュリーのデッドニングの様子です〜。
ビニールが若干曇って見えるかもしれませんが、かなりきれいな状態でした。
トリムが付いている状態では、あまり感じませんでしたが、スピーカーがだいぶ下向きなのがわかります。
たくさんのドアをバラして組み立てて、と作業をくりかえしてきた私たちだから分かるのですが、この設計の精度の高さは半端じゃないですね。
全てのパーツがネジで固定されるようになっており、どれも位置がピッタリです。また、位置がぴったりな故に短いネジが使われています。
短いネジ?と疑問に思われるかもしれません。
欧州車ですと、スピードナットで締め付けながら位置が微調整できる構造が採用されているものが多く、アメ車ですと、長いネジで締め付けながら位置が微調整できる構造が採用されていて、いずれも一定のネジの長さによって位置合わせをなんとかしようという発想なのです。
よって、短いネジで済むということは、もともとの部品の精度の高さの裏返しといえるのです。 -
インナーパネル作業
ここから実作業に入っていきます。
ビニールシートを剥がし、ブチルゴムの除去と清掃、脱脂を行います。
きれいなドアではありましたが、ブチルゴムの硬化は年式相応で、除去にそれなりに手間がかかりました。
アウターパネルの防振にはオーディオテクニカのAT7560Rを、インナーパネルには同じくAT7550Rを使って施工しました。
ウーファーはアウターバッフル化するので、純正の豪華な金属製のベースを取り外し、取り除いてMDF製のバッフルに変更しています。
バッフルはドアトリムの面にまで高さを出してありますので、筒状の内面の空気の通りがよくなるように、奥になるほど広くなるテーパー状の形状に加工してあります。
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ドアトリム取り外し
こちらもフロント同様、とてもきれいな状態で保たれていました。
フロントには、リア固有のひと手間が、「カーテン外し」です。
ひと手間というには、そこそこ手がかかるのですが(笑)、コツをつかめば2、3分で作業を完了する事が出来ます。(次のセンチュリー作業までに忘れないと良いですが。。)
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アウターパネル作業
ビニールシートと接着に使用されているブチルゴムを綺麗に剥がして脱脂、清掃をします。
アウターパネルには、フロントドア同様、円形の防振材AT77560Rを施工します。
スピーカーを固定している豪華金属製のブラケットを外すと、大きな開口部が得られ、アウターパネルへのアクセスが容易になります。
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インナーパネル作業
いよいよ佳境です。
サービスホールをAT7550Rで塞いで、弱い部分を一通り抑えて行きます。
ドアロックロッド(左上)の動きを妨げないように配慮しつつ、穴を塞ぐのに少々コツが必要ですが、この場所さえクリアすれば、他は特に変わったところはありません。
ドアのインナーパネルの質感とツヤから、ただ者じゃないオーラがでてますね。
実際、この上ない剛性感をもっており、当然、エンクロージャー(スピーカーボックス)としての性能も一段上です。
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作業後記
今回はセンチュリーのサウンドアップ事例をご覧いただきました。
クルマがクルマだけに、「なんかすごいことしてるー」感が実態以上に出まくっている気がしますが、古い車のオーディオフレッシュアップという観点では、全てのクルマに共通のトピックですので、長年ご愛用いただいている愛車のオーナー様の目に留めていただけたらいいなと思います。
こういったクルマのオーディオフレッシュアップには、大きく3パターンあると思います。
(1)オリジナル重視派
経年で使い物にならなくなったスピーカー及びドア周りのグレードアップだけ実施して、デッキ周りはオリジナルをキープする
(2)実用派
スピーカー周りの手入れは当然のこととして、完全に使い物にならなくなったデッキも交換する。
(3)最新テクノロジー派
上記(1)を前提に、音場作りを楽しんだり、iPhoneなどの外部ソースも楽しめるように(外部から見えない)プロセッサーを追加する。
(1)のパターン。俗にエンスー系というのでしょうか、エクステリア/インテリアともにオリジナルをキープすることにプライオリティを置いていらっしゃる場合、サウンドアッププログラムのみで外観に一切変更が及ばない形で対応できます。
(2)のパターン。今回はこれに相当しますが、外観のキープにはそれほどこだわらず、機能重視で最新のオーディオデッキやナビに取り替えるパターンです。
最近の新車は2DINが入らないようなデザインのものも少なくありませんが、オーディオフレッシュアップの対象として挙がってくる年代のクルマであれば、概ね1DIN・2DIN入ると思いますので、多くのデッキの候補から選ぶことが出来ます。また、最近のデッキはプロセッサー機能がついているものが少なくないので、製品スペック相応の音作りを楽しむことも出来ます。
(3)のパターン。
純正ナビがギリギリなんとか使えている。とか、(1)に近いメンタリティで外観はキープしておきたい場合、サウンドアッププログラムでドア周りを作るのに合わせて、ハイダウェイ(みえない)式のオーディオプロセッサーをシート下などに投入し、最新の音作りを楽しむという対応になります。
この場合、音作りはバッチリですし、外観は現状と変わりませんので、外観と音のいいとこ取り状態になります。
多くのオーディオショップでは、上記いずれの対応もとれると思います。
当店では、丁寧な仕事と、ご予算・ご希望に合ったプランニングを重視し、トータルの満足度に力点を置いてサービスを提供させていただております。
古い車でも、手のかかるクルマでも、なんでも柔軟に対応させていただきます。
どうぞお気軽にご相談ください♪
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