スバルレヴォーグのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.436(お問い合わせの際にお伝えください)
model
スバル レヴォーグ
system
メインユニット:DIATONEサウンドナビ
ドアチューニング:フロント
フロントスピーカー:DIATONE スピーカーセットG20
リアスピーカー:純正
パワーアンプ:内蔵
ケーブル:kaiser swingcomment
DIATONEサウンドナビ+G20スピーカーセットのオプション車に、スピーカーは活かしてサウンドアッププログラムを施工して基礎を固め、市販のG20用ネットワークを投入して再生品質の向上を図りました。
クロスオーバーのスロープが立ってメリハリ感が出ました♪
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ダッシュボード全景
ダッシュボードの様子です。
純正オプションのDIATONE SOUND NAVIがメインユニットとして取り付けられています。
ナビといいながら、オーディオ機能に大きくお金をかけることで商品性を高め、大ヒット商品となったSOUND NAVIのブランドを持ち込んだオプション製品ですので、フェイスパネルの印刷とソフトウェアの一部を改変してあるものの、デッキの中身は市販品と同じものです。
今回のご依頼は、ワンストップでドア周りの整備を済ませられるサウンドアッププログラムなのですが、スピーカーは、SOUND NAVIとセットでダイアトーン製ハイエンドスピーカーG20のスバル専用品が装着済みです。よって、このユニットを引き続き使います。
合わせて、、一定のオーディオの知識がおありの方には、興味をお持ちいただけそうな改変を行っています。
ダイアトーンのG20をスバル専用品に仕立て直す過程において、簡素化されてしまっている部品(ネットワーク)を、市販のG20付属品に差し替えるという試みです。
同じダイアトーンブランドを謳っているものの、ちょっと違っているのを知ってしまうと、気になっちゃいますね。
じゃ、変えてみて実際どうなのか!?
結果は乞うご期待!ということで作業着手です〜〜。
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フロントドア
スバリストのお客様も少なくなく、お陰様でレヴォーグのドアもだいぶ見慣れてきました。
今回は、純正オプションのスピーカーを引き続き使用するということで、純正の外観を保った施工となりますが、過去のレヴォーグのお客様の施工内容を振り返ると、アウターバッフルに追加アンプにライティングと、こだわった施工内容の事例が多いですね。
そんな中、今回の事例は純正外観で穏やかな感じですが、ネットワークだけ差し替えてみようという着眼点は、ある意味マニアックかもしれませんね。
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ツイーター
純正ツイーターの様子です。
今回はこちらもそのまま使いますので、資料映像です。
御覧ください。キチンと角度が付いていて配慮が行き届いています。
ただ、この上にネットグリルが被せられ、2/3ほどは乱反射でどこかに消えてしまうので、聴感上のメリットは幾分損なわれてしまいそうです。ちょっともったいない。
今回は障壁を減らしてクリアネス追求しようということで、写真に写っているツイーターユニット側のグリルは取り外すことといたしました。ユニットの防護は、内装としてのネットグリルがありますので全く問題ありません。
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ツイーター裏
ツイーターユニットの裏側を御覧頂いています。
黒いフィルターが取り付けられてるのがお分かりになると思います。
これは、フルレンジの信号のうち、高域信号のみを通すハイパスフィルターです。
後ほどご紹介する(中低域担当の)ウーファーにも同じように高域をカットするローパスフィルターが接続されています。
市販品のG20のフィルターは、スピーカーにくっついておらず、一般にネットワークと言われるハコに収められた別体式の体裁を採っているのですが、専用品はパーツのコストダウン&設置作業の手間の削減が図られているようです。
今回の施工に際して、このフィルターは取り外しこそしないものの、赤と黒の配線を抜いて無効化し、新たに引き直したスピーカー線を直接ツイーターに接続しました。
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ウーファー
こちらが、先程ふれたウーファーです。
スピーカーに直付けされているのがローパスフィルターのコイルです。
こちらも、ツイーター同様、フィルターは撤去せずに、接点の根元でファストン端子で繋がっているところを当店で引き回したスピーカーケーブルと差し替えました。
外した端子は雨にさらされない様に、テーピングして保護しておきます。
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市販用キット付属ネットワーク
話の最後に、差し替えた市販品のネットワークをご覧に入れます。
実物の撮影を忘れてしまったので、三菱電機のサイトから拝借しました。
一般的なネットワークは、片側1chあたり、ネットワークのハコは一つで、デッキから入った1chの線が、ツイーター用とウーファー用の二股に別れて出力される格好をしていますが、市販のG20用ネットワークはハコが高域用と低域用に分かれています。(写真の4つで左右2ch分です)
各メーカーとも、相応の対策は施していると思いますが、1箇所で分岐させると、相対的に強い低域側の信号が高域側の信号に影響するという基本的な考え方を突き詰めて、こういった帯域別ユニットの形式にたどり着いたものと思われます。
気になる聴感上の違い。ですが、これはどなたでもわかるであろうくらいの違いがあります。
一言で言えば、モヤモヤがとれたスッキリした感じというのでしょうか。
その理由は、2つのユニットから出ている音が重なって聞こえる帯域を、より狭くすることが出来るからです。
ツイーターとウーファーの写真をご覧いただくと、専用品は、ツイーター側に(低域をカットする)コンデンサーのみ、ウーファー側に(高域をカットする)コイルのみを取り付ける方法を採っています。
これに対して、市販品のネットワークのハコの中を見てみると、部品の大きさが違うものの、それぞれにコンデンサーとコイルが入っています。
2way構成で鳴らす場合、ツイーターの低域側とウーファーの高域側をそれぞれカットして、それぞれに担当の帯域を再生させるわけですが、実際には、刃物で切り取ったように特定の周波数から下(あるいは上)の音が出なくなるわけではなく、完全に音がでなくなる周波数を迎えるまで、坂道を下る(上がる)ように、ナナメになっています。
2つのユニットを連携させる際、ツイーターの下り坂と、ウーファーの上り坂を重ねて、うまくつながって聞こえるようにセッティングするわけですが、一般的には、重なって再生する帯域が広いと、焦点が甘い感じになり、狭いとシャープになる傾向があります。合唱より独唱のほうが聞かせるぜ。というイメージです。
そしていよいよ(やっと)話を元に戻しますが、ツイーターとスピーカーユニットそのものは一緒なのに、「専用品」に比べて、市販品付属のネットワークの方法の方がスッキリ聞こえるのは、ツイーター・ウーファーがクロスする坂道の角度をより急にでき、それぞれのユニットが独唱できる帯域を広く取れるからなのです。
スバル向けの専用品を企画するにあたり、諸々の条件をすりあわせて決定された仕様なのだろうと思いますが、ネットワークを差し替えて坂を急にすることで、より軽やかな音を引き出せたもの事実です。
ウーファーユニットそのものは市販品とブラケットの仕様が若干違うだけで、機能的には同じですので、違いはココだけなんですよね。ちょっと惜しい気もしますが、逆に言うと、市販品との差異が明確なので、キャッチアップを目指したい方には都合が良いですね。
ご興味がおありの方はトライされてはどうでしょうか?
当店でも当エントリで紹介したG20用ネットワークをご用意できますので、サウンドアッププログラム(のユニット交換ぬき)で施工対応させていただきます。
お問合わせはお気軽にどうぞ♪