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AMGCLA 45 S 4MATIC+のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.675(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    AMG CLA 45 S 4MATIC+

    system

    メインユニット:アドバンスドサウンドシステム
    デッドニング:なし
    フロントスピーカー:純正
    センター:純正
    リアスピーカー:純正
    サブウーファー:純正
    プロセッサーアンプ:audison prima AP5.9bit
    ケーブル:audiotechnica

    comment

    カーオーディオの第一歩とされる「スピーカー交換とドア防振」を行う前に、DSP投入だけで音質アップにチャレンジしてみた事例です。
    配線を工夫してご予算抑えめにしてみました。

  • ダッシュボード


AMGのCLA 45 S 4MATIC+の事例ご紹介です。

皆様ご存知のように、AMGブランドはメルセデス・ベンツの主要クラスのスポーツモデルとしてラインアップされているグレードです。
ベースモデルであるメルセデス車に対して、エンジン、トランスミッション、足回り、内外装パーツをグレードアップし、パフォーマンス(と値段も)を高めた車です。

メルセデスのクラス構成は、A/B/C/E/S/G/Vの基記号で規定され、その後にエンジン仕様等に応じた3桁の数字を加えてモデル名とする様式が採られています。
ボディタイプはセダン、クーペ、ステーションワゴン、カブリオレ、SUV(=G)、バンの源流に加え、近年ではG以外のSUV、シューティングブレイク、ロードスターといった新しいカテゴリも加わってきました。

上記のようなボディタイプの追加と同様に、市場ニーズと販売戦略を反映してクラス構成の見直しも図られています。
過去に販売されていた2ドアクーペの記号であったCLクラスと融合させて、流麗なイメージを強調したCLA、CLSクラスが生まれたり、同じく過去車でSUVのGLクラスの記号と融合させ、GLA、GLB、GLEといったように、Gクラス以外のSUVのブランディングが図られたりと、時代に応じた変化が生まれています。

今回ご紹介するAMG・CLA 45 S 4MATIC+は、前述のCLAクラス(Aクラスベースのクーペモデル)をベースにAMGチューンを施したモデルです。直列4気筒DOHC・421馬力のエンジンに8速ATを積み、4MATIC+という、前輪後輪間に加えて、左右後輪間でもトルク配分する賢い4駆システムを積んだ車です。



今回のオーナー様は、スピーカー交換やドア防振、ケーブル交換、DSP投入といった、音質アップのための手段の全容を視野にとらえながらも、全部いっぺんに組み上げず、個々の寄与度を確かめながら進めてみたいという考えをお持ちのお客様です。

特段の前提なしに「ぼちぼち発展させていきたい」的なご相談を受けた場合、私共のような業者は(ゴールとなる「フルシステム」から逆算して)音質アップへの寄与度の大きい、スピーカー交換とドア防振あたりから提案しがちです。
これはこれで一理ありますが、DSPやアンプ投入といった先々の成果が、(かなり寄与度の大きい)音の出口を完成させた上での積み上げになってしまうため、完全純正の状態との比較においては、個々のアイテムの正味の寄与度は体感できなくなってしまいます。

これに対して、ドア周りから手を付けず、DSPから始めた場合を考えてみますと、まずDSPアンプによる増幅・調整の成果を体感したあと、ドア周り(スピーカー交換、防振)に手を付けた際は、DSPの調整をニュートラルにしてしまえば、(高音質アンプの影響は請けてしまいますが)ほぼ、ドア周りだけの寄与度を評価することが出来ます。
出来上がった音がいいからいいじゃん♪という評価スタイルも全然ありですが、個々の寄与度を把握・理解することにも喜びを感じるお客様の場合、こちらのアプローチのほうがニーズにあっているということになりますね。

ということで、今回はドア周りはそのままで、DSPを投入するプランをご依頼いただきました。

お選びいただいたのは老舗オーディソンのPrima AP5.9bitです。
オーディソンのDSPで多チャンネル型の売れ筋はAP 8.9bit(税込110,000円)(高出力型はAP F8.9bit)で、これは9chまでのプロセシング対応で、35Wの内蔵アンプを8ch備えているのに対して、5.9bit(税込77,000円)は5chアンプのタイプです。

接続するスピーカー数との兼ね合いから、8chまでは不要という方に向けた製品で、内蔵アンプの出力も20W×2ch+50W×2ch+140W×1chと、フロント2way+サブウーファーという標準的なスピーカー構成で使うのに適当な出力配分になっているので、よく売れております。

今回は、このDSPをトランクに設置し、同じくトランク内にある純正のセパレートアンプとの間にケーブルを渡して、シンプルかつ低コストで信号のやり取りを済ませられるようにプランしました。
言葉にするには少々ややこしいので、システム図も併せてご参照ください。
施工前の標準の状態では、真ん中のDSPと赤・青のケーブルはなく、純正アンプからフロント2wayに向かってスピーカーケーブルが接続されている(よって緑ケーブルもない)状態です。

これに対して、純正アンプのフロントスピーカー出力に4芯のケーブル1本(赤色)だけをつないで、DSPへのフロントスピーカー信号入力を確保し、また、別の4芯線1本(のうちの2芯で)サブウーファー信号入力を確保しつつ、残りの2芯でサブウーファーユニットへの信号を送出するという方法を採っています。
後者については、入出力を同じケーブル内でまかなうため、第一選択肢としておすすめする方法ではありませんが、コストの点から一定の合理性のある方法です。

あと、緑の線ですね。図には表現してませんが、純正の状態だと、1系統の出力を分岐させてツイーターとウーファーを鳴らす方法になっているので、タイムアライメントにしろクロスオーバーにしろ、DSPならではの設定を個別に割り当てることが出来ません。よって、純正の配線はそのままにしておいて、緑の線のように別途スピーカーケーブルを個別に引いています。

ということで、バッ直の電源線以外は赤・青のケーブルを各1本+緑のケーブル4本の引き込みにより、コストを抑えて、DSPによる音質アップ効果を評価できる状態に仕上げました。

施工の様子をどうぞご覧ください♪

  • フロントドア

    フロントドアの外観です。

    当店でのお預かりの機会の多いCクラスだと、ドアスピーカーは10センチ径で、足元にあるウーファーで低域を補う格好ですが、CLAのドアスピーカーは16センチで、ピラーにセットされているセパレートツイーターとの標準的な2wayレイアウトをとっています。

    なお、車室全体のスピーカー数は10個です。
    フロント2way(4個)+リヤ2way(4個)にセンタースピーカーとサブウーファーが各1個づつで計10個の計算です。

    今回は、純正オーディオの「フェーダー」調整によってフロント側の出力100%にしてリヤを鳴らさないようにし、DSP支配下のフロント2way+サブウーファーと、センタースピーカーだけが鳴るような使い方になります。

    なお、バンパーに埋め込まれているソナー(PDC)の音は、別系統のアンプによってリアスピーカーから鳴る仕組みなので、上記のセッティングの影響を受けません。

  • DSP設置状況

    DSPアンプの設置状況です。

    アップだとどこだか分からないと思いますが、ラゲッジルームのトレイ(天井)の下です。要は天井に吊った格好になっております。
    ワゴンやSUVだとフロア側に置くしかありませんが、トランクのあるセダン・クーペタイプの車両では、天井の有効活用が定番です。

    これは写真で推測できると思いますが、DSPの位置は進行方向に向かって右側です。
    右後ろのフェンダー内に純正セパレートアンプがあるので、ケーブルのやり取りが短くて済む同サイドにしました。

    配線については、前述の通り、アンプから出力されるフロント2ch(左右)の信号を4芯ケーブル1本でDSPに取り込み、もう1本の4芯ケーブル1本でサブウーファーの信号の入出力を行っています。


    サブウーファーへの出力については、システム図にもあるように、アンプにまで届いている純正ケーブルに接続する方法をとっており、サブウーファーユニットまでの全線を引き換えているわけではありません。

    これに対して、フロント2wayユニットに向かうスピーカーケーブルは、DSPのある位置から両ドア/両ピラーまで(合計4本)引いています。

    ※サブウーファーはダブルボイスコイル方式(コイルが2つあって2chのアンプで駆動する方式)なので、信号の入出力の接点のとり方ですこし工夫しています。(言葉での説明が複雑になるので省略しますm(_ _)m)

    アンプの割当については、20Wをツイーター、50Wをウーファー、140Wがサブウーファーとしています。
    DSPのセッティングについてですが、標準のセンタースピーカーは純正アンプで鳴っており、DSPの支配下にないため、意図的に音量を絞ることが出来ません。
    この対策として、DSP経由の出力ボリュームを相対的に大きくし、センタースピーカーの音が実質的にじゃまにならないバランスにすることで解決しています。

  • DSPコントローラー

    最後はDSPコントローラーの設置状況です。

    これはaudisonのDSP製品に幅広く適応する別売りコントローラーでDRC-MPという名前の製品です(税込29,700円)
    センターコンソールのアームレストの蓋を開けたところに設置しました。

    DSPのコントローラーは?プリセットした音響設定切り替え、?入力ソース切り替え、?ボリューム調整といった操作が可能になります。

    今回のソースは純正ヘッドユニットからのアナログ入力のみですので、無ければないでなんとかなりますが、スマートフォンやDAPのデジタルソースを再生しようという段階に進めば必須になります。

    また、現段階においても、複数の音響設定を切り替えたり、サブウーファーのボリュームを独立して調整したりといった局面では活躍してくれますね。

  • 作業後記

    今回はドア周りは手を付けず、DSP投入のみで音質向上を図るプランを御覧いただきました。

    冒頭で触れましたとおり、第一歩はスピーカー交換+ドア防振から始めてみましょう♪というのが定石ではありますが、それぞれのコンポーネントの寄与をできるだけ把握してみたい・・という探究心をお持ちのお客様にとっては、今回のようにDSPから始めてみる手もアリですね。

    いずれにしても、防振施工によって、スピーカーボックスに準じた条件をドアに付加することで、スピーカーの性能をバランス良く引き出せる条件が整う。というのは間違いのないところです。
    近いうちに施工する機会があれば、感動のビッグウェーブが訪れることは間違いないでしょう♪♪



    DSP投入をお考えのお客様がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
    今回ご紹介したAP5.9bitを初めとして、複数の機器をご紹介し、工法についても、音質面のご希望とご予算に応じてプランさせていただきます。

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