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サウンドプロ

ホンダNSXのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • NSXのナビ取り付けの様子です

  • 事例No.599(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    ホンダ NSX

    system

    メインユニット:KENWOOD MDV-Z904
    デッドニング:なし
    フロントスピーカー:純正BOSE
    リアセンタースピーカー:純正BOSE
    サブウーハー:純正BOSE

    comment

    交換ずみのナビの仕上がりがイマイチということで、サードパーティ製のパネルを加工して取り付け直しました。

    合わせてETCとハンズフリーマイクのカスタム取り付けも行いました。

  • ダッシュボード


NSXのダッシュボードです。

日本が、世界が、驚きを持って迎えた初期型モデルで、型式はE-NA1です。
時はバブル華やかなりし頃、同じ89年デビューのR32GT-Rの車両価格は500万で、「さすが復活GT-Rだけあってチョー高いねぇ!」的な反応が多く見られた中、800万でデビューしました。

スーパーカー的造形、2シーター、オールアルミモノコックボディ、過給器なしのNA3000cc・C30Aエンジン、ミッドシップレイアウト、産業用ロボットに依らない手作り、ワングレード800万円のみの設定と、極めて独自性の高い要素を高次元で融合させることに成功した、世界で初めての量産車でした。

ビートルズ、ロレックスオイスター、ウォークマン、ファミコン、iPhoneナドナドと同じく、新市場を切り開いたパイオニア、決して上書きされない不朽のブランドとして認知され、デビュー30周年を迎えた今日でも、最低でも500、程度によっては新車価格を上回る高価格で評価されています。

今回お迎えした車両も、NSXに魅せられたオーナー様の大事な一台。
中古でお求めになられたのですが、交換されていたナビのフィッティングが今ひとつ、、ということで、ネット検索で当店を見つけていただき、ご相談→ご依頼となりました。

NSXはDIN規格が収まらない寸法のパネルに専用オーディオ(テープデッキ&CDチェンジャー!)が組まれているので、すんなり交換が出来ません。
よって、?純正パネルをカットして、1DINなり2DINが入るように加工するか、?サードパーティ製の2DIN対応のパネルを購入するかのいずれかの対応になります。

今回のNSXについては、サードパーティー製のパネルキットを使って取り付けられていましたので、それなりの見栄えに仕上がっているのですが、よく見ると、左右の隙間から(本来ならパネルの後に隠れていてほしい)ナビの筐体部分が見えてしまっており、パーフェクトな仕上がりが理想のオーナー様は納得できなかったようです。
ということで、サードパーティ製パネルに加工を施して、取り付けをやり直し、純正然とした仕上がりを目指しました。

加えて、
?グローブボックス内取り付けでアクセスが悪かったETCを、灰皿の位置に移動させる。
?グローブボックス内に引き込んであったUSBケーブルをアームレスト内に引き込み直す
?ハンズフリーマイクをセンターコンソールのブランクパネルに埋め込む。
以上3点の加工も施しました。

歴代のGT-Rよろしく、NSXも、できるだけ標準の外観に大きく変更を加えずに維持したいオーナー様が多い車です。
そんな思いを受け止めて、丁寧に施工させていただきました。
どうぞご覧になってください♪

  • オーディオパネル加工前後


ズバリ、前後比較でご覧頂きます。

モニタの左右の隙間が気になるパネルを再加工して、ナビのフェイスにフィットするようにエッジを整えました。
今回の加工の元となったサードパーティ製パネルの場合、左右の枠の幅が一定で同じみたいですね。
ご覧のように、下端の幅は狭く、上端は広くなるように作り直して、クリアランスを整えました。

KENWOODのモニターは上部がせり出してお辞儀する「逆スラント」式の調整が出来るようになっています。
この動作の際、下部が引っ込むため、下方にクリアランスを設ける必要があります。そのため、左右に比べて、下部の隙間を若干広めにとってあります。

  • コンソール分解

    白い巨塔。大手術中の様子です。

    ナビ取り付け直しのためのパネル外しと寸法出しに加えて、後出のETCとハンズフリーマイクの移動、USBケーブルの引き出し経路変更と、複数の作業を行いますので、(ダッシュボードを降ろすところまでは行きませんが)関係するところを分解しております。

    正直、横着しようと思えば、ナビ交換のためのセンタークラスター以外は、開けずにゴリゴリゴニョゴニョやっちゃうこともできますが、ここまで分解してやると、全体を目視できるようになるため、適切な配線経路と固定箇所を決定することができます。

    こういう工程を経ることで、表に見える機器の取り付けの品位を上げることが出来るのは当然のこと、車両のメンテナンス目的で同位置を分解した時に、メカニックの方を戸惑わせる事態を避けることも出来ます(これ重要!)

  • 微調整のための切り落とし加工

    ナビ取り付けのための寸法調整をしているところです。

    ナビ本体と、ナビが収まるクラスターとは、一般的に専用品として販売されている固定金具を介して固定しますが、取り付けられていたナビは、専用金具ではなく、汎用の取付金具を加工してつくったパーツで取り付けられておりました。

    その金具自体は強度的にも寸法的にもそこそこ機能していましたが、抜本的な改善のためには、車体側の寸法を調整する必要がありました。

    傷つけてはいけないところを養生しまくって、エアソー(空気圧で動作するのこぎり)を使って、不要な部分を切り落としていきます。ちなみに、加工終了後、ナビを戻す際に使うネジ穴は赤印の2点です。

  • ETCユニット移設


ETCの使い勝手が悪いとのことで、大阪のプロショップのSOUND21さんのブログをご覧になり、移設をご依頼いただきました。

お預かり時はグローブボックス内のくぼみに取り付けてありました。防犯的には◎ですが、カードの抜き差しを行うときにはちょっと億劫ですね。楽な姿勢じゃありませんし。
それに加えて、ナビにつながるUSBケーブル群も同じところに引き出してあり、こちらはETCよりアクセス頻度が高いため、一緒に解決しよう!ということになりました。

ETCユニットの方は、もともと灰皿があった位置に移動です。
タテ5センチ、横10センチくらいの開口部に収めることになりますので、パネルが必要になりますね。ということで最近の得意技の3Dプリンターでこしらえました。

このパネルの奥(元灰皿の奥)に前出のオーディオパネル部分を含むコンソールパネル全体を覆うパネルを固定するネジ穴があるので、ETC用パネルは容易に取り外しできるような構造にしておきました。

ちなみに、ご入庫時はナビの下端が開閉式のカバーの可動部分に干渉していたため、カバーがほとんど開かない状態でした。
パネル取り外しのためのネジを緩めるのに、かなーり悪戦苦闘しました(^_^;)

  • USBケーブル

    ナビから直で生えているUSBケーブルの処置です。

    前述の通り、グローブボックスに引き込まれていたのを、アームレストの中へ引き直しました。
    ここなら、スマホやUSBメモリなどの接続や、操作がしやすそうですね(^。^)♪

    ボックスの壁に設けた穴がちょっとデカくないか?とお感じでしょうか。
    これは、ナビの脱着の際、一続きになっている大きなコンソールパネル脱着の関係で、一番最初にアームレストを取り外す必要があるため、(ナビに直結されている)USBケーブルのコネクタが無理なく通過できる、大きめサイズのグロメットにしてあるのです。

  • 音声認識用マイク

    ナビのマイクの移設も行いました。

    お預かり時には、運転席側のピラーの上にクリップで取り付けられていました。
    定石通りの位置ですので、一般的は全く問題ないのですが、乗り降りの際に頭が当たってマイクが外れたり、そっぽを向いたりしてしまうことが多く、解決したいとのことでした。
    一般的なセダンやワンボックス前提でも、なんとなくわかる話ですが、屋根が低くて、乗り降りの姿勢が窮屈なスポーツカーだと、ムムッとくる頻度は高そうですね(^_^;)

    ということで、センターコンソールにあるスイッチパネルに空きがあったので、ここにつけることになりました。
    パネルの中央に穴を開けて、裏側からマイクを仕込んできれいに仕上げました。と説明すると、スムースに話が流れてしまいますが、、マイクの周囲の丸いベゼルはどうしたのか?という話になります。(という話にします!)

    瞬時にオチが読める前フリで恐縮ですが、このマイク固定用のベゼルも、得意技の3Dプリンターで制作したのですね。
    ここの場合、周囲と質感を合わせておかないと痛い感じになっちゃいますので、プリンタ出力後、表面をサンディングして整え、サフェーサーと塗装で仕上げてから装着しました。

    純正っぽく出来たかなと自画自賛してますが、いかがでしょう?

  • 作業後記

    今回はNSXのナビ取り付け直し+2アイテムの移設の事例を御覧いただきました。

    冒頭でも触れましたとおり、NSXはデッキ交換の出来栄えが少々微妙なケースが多く見られるクルマですね。
    純正パネルベースにせよ、サードパーティー製パネルベースにせよ、仕上がりにモヤモヤされているオーナー様がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
    また、これから交換をお考えのオーナー様ももちろん!ご相談くださいね(笑)

    今回はオーディオ面に踏み込みませんでしたが、当然、グレードアップ可能です!
    NSXの純正BOSEオーディオは、デッキ側がテープデッキ&CDチェンジャーで、スピーカー側は両ドアスピーカー、助手席足元サブウーファーの各スピーカー側に個別にアンプが設置されるユニークな構造になっています。

    当コーナーの事例群をご覧いただければ、出来ないことはなにもないこと(笑)はお分かりいただけると思いますが、オーナー様のオリジナルに対するこだわり度によって、様々な対応が可能です。

    ●標準の外観キープでトラブル解消系。
     ドアスピーカー内のBOSEアンプの修理
     助手席足元のサブウーハーボックス内のBOSEアンプの修理
     リアセンター、ドアスピーカー、サブウーファーのスピーカーの故障に対応したユニット交換
    ●ハンズフリーやBluetooth接続系。
     純正デッキそのままで、ハイダウェイアンプのJOYNを使用したプラン
     パネルをきれいに作ってデッキを変えるプラン(今回やこちらの事例のような)
    ●細かいご要望対応系。
     デッドニングサウンドアッププログラムなど

    ご予算に応じて柔軟にプランさせていただきます。
    ご質問・ご用命のご連絡はお気軽にどうぞ♪
    電話もお気軽に♪03-5913-8450です!