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サウンドプロ

スバルBRZRA Racingのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • BRZ RA Radingのスピーカー交換の事例です

  • 事例No.586(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    スバル BRZ RA Racing

    system

    メインユニット:CYBER STORK JOYN SMART STATION
    デッドニング:なし
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO MX080、SX25T
    リアスピーカー:BLUE MOON AUDIO CX165
    ケーブル:kaiser swing

    comment

    重量増は悪!
    ハイダウェイユニット+コントローラーで618gの小型アンプJOYNと、3way構成のスピーカーのみでサウンドアップしました。
    デッドニングも省いているのでスピーカーの性能を活かしきれてはいませんが、常用レベルで十分聴ける感じになりました。

  • ダッシュボード


スバルBRZのRA Racingのダッシュボードです。
BRZのみならず、86オーナーの皆様もご存知のクルマですね。共通プラットフォームを持つ両車の競技用モデルとして設定されているクルマです。

競技用といっても、保安部品はちゃんと付いていて、ナンバーを取って公道で乗れるクルマです。
ですから、?サイドバー付き6点ロールケージ、?4点式シートベルト、?前後トランスポートフックといったマストアイテムの他は、トルセンLSDやエンジンオイルクーラーをトッピングしてあるくらいで、贅沢装備は一切なし!足元も鉄ホイール!といった、走りの素材といった風情の仕様となっています。

こんなストイックな仕様のクルマですが、そのまま公道を乗るもよし、クローズドコースで乗るもよし、使い方はオーナーさんのお好みなんですが、このRA Racingのオーナーになる最大の理由は、トヨタGAZOO Racing主催による86/BRZ Race出場の条件であるという点なんですね。

今回お迎えしたRA Racingのオーナー様も、クローズドコース走行を楽しまれるお客様です。
こういう車だと、重量増をさけるのがセオリーですが、日常の足としてもお使いになる以上、エンタメ要素もほしい♪ということで、重量増を抑えたサウンドアップについてご相談いただきました(^o^)。

前提として、このクルマは当然のことながらオーディオレスなのでヘッドユニットがありません。
軽量に仕上げるとすれば、DINタイプのヘッドユニットはナシですね。スマホのソースを受信して→増幅して→スピーカーを鳴らす最軽量のアイテムとして見渡すと、やっぱこれか!と白羽の矢が立ったのが、毎度おなじみJOYNスマートステーションです。

標準的な1DINデッキだと本体だけで1.2kgくらいにはなりますが、JOYNの場合、PCの3.5インチハードディスクドライブくらいの本体と、細身のシリアルバーくらいのコントローラーの2つ合わせて618グラムと軽量で、この製品のみで、有線外部入力 or ブルートゥース経由でスマホ等の音源の高品位再生と、ハンズフリー通話が可能になります。

JOYNからもたらされる信号をきれいな音に置き換えてくれるのは、BLUE MOON AUDIOのスピーカー群です。

BRZ/86は、ダッシュボード上にツイーターとスコーカー、ドアにウーファーの3way分のユニットが収まる仕様になっていますので、この条件は最大限に活用しようということで、今回も3way構成でいきます。
となると、2wayセットのSX165に、8センチのMX080という組み合わせが第一に挙がるのですが、SX165のウーファーのマグネットはフェライトですので、より軽量なセットということで、単品ツイーターのSX25Tと、スコーカーはMX080、ウーファーは小型軽量なネオジムマグネットのCX165を組み合わせて使うことにしました。

軽量プランですのでドア防振もナシで、さらなる向上の余地は残した格好になりますが、重量増と得られる音とのバランス(サウンドウエイトレシオ??)では、なかなかいい感じに仕上がったと思います。

施工の様子をどうぞ御覧ください♪

  • メインユニット

    標準車でモニタが収まっている場所です。

    今回はデッキらしいものは付けませんので、JOYNのオプションパーツとして販売されている2DINパネルを取り付けました。

    右側のUSBは充電用、その上のスリットの奥には、ハンズフリー通話用のマイクを取り付けるようになっています。
    (パネルの左右を埋めているカド丸のスペーサーは、カナテクス社製のAV取付キットの一部です。)

    JOYNの本体はハードディスクドライブくらいの大きさですので、ちょっとしたスペースがあれば取り付け可能です。
    コントローラーの方は、ケーブル接続のセパレート式ですので、操作しやすいコンソール周りにちょこっと設置することができます。
    今回使用したオプションパネルは、この奥に本体も格納できるようになっており、この2DINスペースにすべて収まることになります。

    使い方の概要としては、本機とスマホをペアリングし、スマホ内の曲データならびに音楽配信サービス等で受信するソースをブルートゥース経由 or 有線の外部入力でインプットして聴くことになります。上述のとおり、ハンズブリーによる通話もできます。

    コントローラーのボタンの機能は以下です・・・
    (左から)
    ・電源
    ・ブルートゥース/AUX切り替え(ペアリングボタン兼)
    ・BT接続時のひとつ戻り
    ・再生/停止(電話応答)
    ・ひとつ送り
    ・ボリュームー+
    ・grooveボタン(プリセットイコライジング・4パターン)

  • フロントドア

    ドアの外観です。

    このクルマの趣旨に沿った、飾りっ気のないドアです。
    重量増につながる無駄を排除ということでしょうか、カーテシランプも省略されています。

    しかしながら、ウインドウとドアロック、ミラーは電動なんですね。
    昔の競技車両ベース車は、くるくるハンドル&手動ロックが相場でしたが、このクルマは最低グレードでも電動なので、これ以上簡素な仕様には落としようがないということですね。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを取り外したところです。

    前述の通りオーディオレスではありますが、ディーラーオプションでナビ/オーディオが選べるようになっているので、スピーカーとスピーカーケーブルを含むハーネスはついています。(リヤスピーカーは省略されてました)

    今回は極力重量増をさけるために、この純正ハーネスを使って配線することとします。

  • スピーカー取り付け完了

    スピーカーがついたところです。

    MDFで制作したバッフルを介して、BLUE MOON AUDIOのCX165を取り付けました。
    スピーカーの排圧が逃げやすくするために、バッフル内面はテーパー状に仕上げてありますが、このクルマのスピーカーホールは十分大きいので、穴を拡大する加工は不要でした。

    今回はダッシュ上のツイーター、スコーカーと、このウーファーの3way構成になりますので、ユニット間の帯域分割の課題に触れておきたいと思います。

    冒頭の接続図でも表してありますが、ツイーター(SX25T)とスコーカー(MX080)間は、2wayキットであるSX165に付属しているネットワークを調達して取り付け、棲み分けを行っています。
    スコーカーとウーファー間についても、クロスポイントを設けて、双方を減衰させるのがセオリーですが、?ウーファーはコアキシャルタイプなので1ユニットで高域まで無理なく再生できることと、?JOYNのみの駆動の場合、ガンガンの大ボリュームで鳴りまくるほどの出力はないため、システム全体の音量を稼ぎたいという2点の理由から、帯域に制限を設けずに鳴らしています。

    こういう鳴らし方なので、厳密には3wayというよりも、2way+1構成と呼ぶ方が適当かもしれませんね。

  • 中高域スピーカー


次にダッシュボードの上に移動します。

ここのWもっこりに、ツイーターとスコーカーを取り付けます。左がスコーカー、右がツイーターですね。
ツイーターの方は、ダッシュボード側に取り付けの足がかりがなく、グリル側に取り付ける格好になりますので、接着剤をつかって固定します。
スコーカーの方は、バッフルを制作してダッシュ側に固定です。

これはスコーカー固定後の写真ですから、こちらの配線は終わっています。
右方向に伸びている黄色/黒の配線がツイーター用となります。

  • 配線の養生

    状況に応じてこんな手当もしてますよ。というご説明です。

    ドア周りの配線は、純正のハーネスと、ネットワークについていた配線でまかなえましたが、デッキ位置に設置したJOYN本体から、ドアに至るダッシュ内の配線については、新規に線を通すことになります。

    使ったのは当店定番のswingという銘柄のケーブルです。

    ごらんのように、絶縁被膜のみのツイストケーブルで、更に外を覆うシースがないタイプです。敷設する近くに既設の配線等がある場合、タイラップなどで共締めしていけばよいのですが、結構ガランとしていて、自分でしっかりしなきゃいけない状態でしたので、防護を行いました。

    ます、細いコルゲートチューブを被せ、さらにクッション材を巻いてあります。
    クッション材は、オーディオテクニカのサウンドプルーフィングウェーブ(ピット作業用)という製品です。
    こうすることで、スピーカーケーブルを物理的な損傷から保護しつつ、周囲との接触で発生する異音を抑えることができます。

  • 作業後記

    今回はスバルBRZのワンメイクレース参戦用車両であるRA Racingのサウンドアップ事例を御覧いただきました。

    既存のオーディオは全く無いところがスタートですので、サウンドアップじゃなくてサウンドオンでしょうかね?
    どっちにしても、重量増をできるだけ抑える!条件の下、ハイダウェイユニット&付属コントローラーと、スピーカーユニット6点のみの搭載で、常用レベルの音が出せるようになりました♪

    JOYNは筐体のコンパクトさと相まって、お手軽インストールの側面が強調されがちな製品ではありますが、かなり真面目にハイファイを追求した作りになっています。

    開発に携わった方からお聞きすると、繊細な表現能力を優先して、コンパクトなワンボディだとトレードオフの関係になりえる内蔵アンプの出力W数を定格22W×4chと若干抑えめにしてあるそうです。
    こういった、ある意味繊細な作りの製品ですので、コレ単体でドッカンドッカン鳴らそうというのはちょっと無理があります。

    もともと純正外部アンプがある車の場合で、そこそこの音量で聞きたいという場合、純正デッキとの間に入れてプリアンプ的に使うと、かなり具合が良いわけですが、今回のようにJOYN単体で鳴らそうという場合は、トータルの音量が稼げるようなセッティングにしたり、より軽く鳴る抵抗値の低いスピーカーを選んだりといったフォローを行うと、よりよい結果が得られると思います。

    このJOYNは、純正オーディオシステムにアドオンすることで高音質を得られるアンプとしてかなり出番の多い製品ですが、この製品単体で使うことで、できるだけ重量増を抑えたいご事情のクルマのニーズを満たす側面を持った製品でもあるんですね。

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