ポルシェボクスターGTS(981)のオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.401(お問い合わせの際にお伝えください)
model
ポルシェ ボクスター GTS(981)
system
メインユニット:純正クラリオン
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:MACROM EXT-28T、MD4、MOS-6K
リアスピーカー:純正
パワーアンプ:内蔵
ケーブル:SUPRA classic2.5hcomment
スコーカー&ウーファーの2wayの純正オーディオを3wayにグレードアップしました。
純正ナビの内蔵アンプ活用の裏ワザで重量増も最低限。純正戻しも容易。
オープンカーに音は期待できないとお考えの方にオススメしたいプランです。
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ダッシュボード全景
おお。ラグジュアリー感たっぷりのダッシュボードですね。
黒とベージュのツートンだけだとありふれた感じになってしまいますが、シルバーとカーボンがアクセントになって、メリハリあるデザインになっています。
今回は前車からの乗り換えに伴う移設ということですが、ヘッドは純正を使い、3wayスピーカー取り付けと防振という内容ですので、サウンドアッププログラムのグレードアップ版といったところですね。
3wayのユニットは全てマクロム製ですが、前車では(各ユニットに1chづつ割り当てる)マルチ駆動で運用していた関係でネットワークがないので、JBL製の3wayネットワークを使ってインストールします。
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メインユニット
今回のメインユニットとなるナビはクラリオンのOEM製品です。
純正オーディオは、このナビと、別体式のパワーアンプ、そしてダッシュのツイーター、ドアのスコーカーとウーファーの3wayスピーカーで構成されています。
前述のとおり、今回はネットワークを使った3wayで行きますので、(予め帯域分割されてしまっている純正アンプに依らず)フルレンジが左右1chづつ確保できればよいわけです。
ということで、純正アンプは使わずに、クラリオンのナビにもともと内蔵されているアンプを使うことにします。
内蔵アンプがあるの?と疑問に思われると思いますので種明かししますと、このOEMデッキは外部アンプと組み合わせて使う仕様になっているため、スピーカーを直接つなぐ端子は省かれているものの、デッキ内には、一般市販品と同様に内蔵アンプが組み込まれているのです。(OEMのためにわざわざアンプなし仕様で作るほうがコスト高になるということなんだろうと思います。)
そこで、デッキのネジを外してチョイと開けて、アンプ部に線をつなげ、フルレンジを引き出す加工を施すというワケです。
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フロントドア
攻撃的なラインが錯綜するエッジの効いたデザインのドアですね!
スピーカーがどこにあるかわかりますか??
一般的に最下端&最前方にくるウーファーは、パワーウインドウスイッチの斜め右下、普通よりちょっと上の位置にあり、中高域を受け持つスコーカーはグリップの位置に仕込まれています。
スコーカーはハイパス(低域カット)されており、ウーファーとの連携でひととおり全帯域はカバーされているはずですが、(前段でもふれましたとおり)ツイーターがないせいか、こもったメリハリにかける音がします。
キリッと仕上げたいですね! -
アウターパネル
内装を外し、樹脂製のパネルも外し、アウターパネルにアクセスできる状態にしたところです。
パネルを外すには全ての補機類を取り外す必要があり、それなりに手間ですが、ご覧のように、この上ない整備性という果実が待っています。
バリバリの新車で汚れはほとんどありませんが、外板を清掃、脱脂して、短冊状にカットしたロシアン防振材stp BOMB AEROを均等に貼ります。
この状態で、スピーカー配線も終わらせておくと作業がとても楽ですね。
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インナーパネル
樹脂パネルを戻して、インナーバッフルを取り付けてからstp GOLD AEROを一面に貼ります。
前方のウーファーはマクロムの16cmユニットMOS-6K(58,000円)。後方の10cmのミッドは同じくマクロムのEXT-MD4(63,000円)です。
アルミシルバーのコーンがかっこ良しです!
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ピラーツイーター
車内の外観に唯一変更が加わったのがこのツイーター取り付け部です。
ユニットはマクロムのEXT-28T(10万円)。樹脂製の純正ピラーを加工して、つや消し黒で塗装して仕上げました。
隆起の程度は必要最低限にしましたし、色目もシックに落ち着いているので、だいぶ後付け感を抑えた仕上がりになっていると思います。
今回はネットワークを介した3wayで、タイムアライメントなどの最新の調整ができないので、ツイーター取り付けの良し悪しがステージングのまとまりに大きく影響します。
アナログ全盛時代から蓄積したノウハウで、精密に位置決め・角度決めを行い、取り付けました。
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作業後記−−−★
今回は新車ボクスターへの3wayサウンドアッププログラムをご覧頂きました。
国内外問わず、純正オーディオはメインの価値である車両の付属品という位置づけで、かつ、できるだけコストを抑えたい対象でもあるので、一般的な期待を超えるパフォーマンスが出せるようなつくりにはなっていないようですね。
今回のボクスターでも、車両価格は相当なものですが、これはちょっと・・。ということで、早々にインストールのご依頼を頂いた次第です。
今回の事例では、3wayのユニットそれぞれが単体で販売されているようなハイエンド製品で、3つ合計で20万超えと高価ですが、リーズナブルなところでは、セットで3万円で調達可能なJBL製ユニットもあります。
この他、ヘッドユニット配線加工、ツイーター台制作、防振等含めたインストール費が約20万円程度ご用意いただければ、純正オーディオとは比較にならないグレードアップを体感していただけます。
また、ピラーカバーのみ再調達していただくだけで、純正戻しも容易ですので、手放すときのご負担も限定的です。
純正の音にご不満をお感じのボクスターオーナー様がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽に御相談ください♪
オープンカーに音は期待できないものとあきらめる向きが少なからずいらっしゃるようですが、おっ(゚д゚)(゚д゚)!と驚いていただけること請け合いです!
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